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海外で急増するマルチプル起業とは?

はじめに

副業や起業に興味を持つ方にとって、成功事例は大きなモチベーションとなります。特に、限られた時間とリソースで大きな成果を上げる海外の副業成功事例は、多くの示唆を与えてくれます。

本記事では、Greg Eisenberg氏の成功ストーリーを紐解きながら、「スモールビジネスの教科書」と「金儲けのレシピ」の視点を取り入れ、実践可能なノウハウを解説します。

私が副業する際の羅針盤としている「スモールビジネスの教科書」と「金儲けのレシピ」については、以下に解説記事を書いてありますので、興味のある方はご参考ください。

事例紹介:Greg Eisenberg氏 - 年商10億円超えのマルチプル起業家

Greg Eisenberg氏は、Late Checkoutという持ち株会社を経営し、傘下に6つの事業を抱えるマルチプル起業家(複数の事業を同時進行する起業家)です。

イノベーション・エージェンシー、AIコミュニティ、デザイン・エージェンシー、AIを活用したSEO・広告事業、マルチプル起業家向けコミュニティなど、多岐に渡る事業を展開し、年商10億円以上、利益は数億円規模を誇ります。

成功までの道のり

Greg氏の起業家としての旅は、17歳の時の高校での銃乱射事件をきっかけに始まりました。「人生は短い」と悟った彼は、インターネットでのビジネス構築に真剣に取り組み始めます。

大学生向けコミュニティプラットフォームをWeWorkに売却後、同社のプロダクト責任者として活躍しますが、WeWorkの経営破綻を経験。この経験から、彼は「利益を生み出す持続可能なビジネス」の重要性を痛感し、マルチプル起業家という道を選びます。

成功のポイント:ACPファネルとスモールスタート戦略

Greg氏の成功の秘訣は、彼が提唱する「ACPファネル」と、スモールスタート戦略にあります。

  • ACPファネル:

    • A (Audience): まずはソーシャルメディアでオーディエンスを構築します。Greg氏はTwitterで1万人のフォロワーを獲得し、そこからビジネスの種を見出しました。これは「スモールビジネスの教科書」で強調されている「自分の経験を振り返り探査領域を定める」ステップに合致し、自身のネットワークを起点に事業領域を絞り込んでいます。

    • C (Community): オーディエンスの一部を、メールやSMSなどで繋がれるコミュニティへと転換します。彼はオフラインイベントを通じて顧客との信頼関係を築き、ニーズを深掘りしました。「金儲けのレシピ」で提唱されている「信者ビジネス」に通じるものがあり、コミュニティ形成が顧客獲得コスト(CAC)の削減とロイヤルティ向上に貢献しています。

    • P (Product): コミュニティのニーズに基づいてプロダクトを開発します。彼はコミュニティで得たフィードバックを元に、顧客が本当に求めるサービスを提供することで、高い顧客生涯価値(LTV)を実現しました。これは「スモールビジネスの教科書」の「対象顧客セグメントを明確にし、バーニングニーズを発見する」ステップを体現しており、顧客の真のニーズに焦点を当てた製品開発が成功の鍵となっています。

  • スモールスタート戦略: Greg氏は最初の事業であるイノベーション・エージェンシーを、少数の高額顧客に絞ってスタートさせました。これは「スモールビジネスの教科書」で推奨されている「小さな市場を選ぶ」「間接的なコストが極端に低い」「属人戦略が取れる」というスモールビジネスの強みを最大限に活かした戦略です。高単価・高利益率モデルを確立することで、限られたリソースで大きな収益を確保することに成功しました。また、「金儲けのレシピ」の「普通に仕入れて高く売る」戦略を体現しており、高価格帯のサービス提供により高い利益率を実現しています。

実践へのヒント:ACPファネルをあなたの副業に活かす

ACPファネルは、副業を始める際にも有効なフレームワークです。

  1. あなたの強み・興味を活かせる領域でオーディエンスを構築: ブログ、SNS、YouTubeなど、あなたの得意な方法で発信を始めましょう。

  2. コミュニティを形成し、ニーズを深掘り: オンラインサロン、勉強会、交流会などを開催し、フォロワーと直接的な繋がりを築きましょう。「金儲けのレシピ」の「信者ビジネス」戦略を参考に、熱狂的なファンを作り出すことで、口コミによる集客やLTVの向上が期待できます。

  3. ニーズに基づいた商品・サービスを開発・提供: コミュニティで得たフィードバックを元に、顧客が本当に求めるものを提供しましょう。高単価サービスやニッチな市場を狙うことで、スモールスタートでも大きな成果を上げることができます。「スモールビジネスの教科書」の「マイナーチェンジコピー品」戦略を参考に、既存サービスの改善やニッチなニーズへの対応を検討してみましょう。

  4. チャネル・プロダクト・フィットの探求: Greg氏が強調するように、持続可能なチャネルの確立はビジネスの成功に不可欠です。様々なチャネルを試行錯誤し、最適な方法を見つけ出しましょう。

応用方法と日本での可能性

Greg氏の事例は、日本でも十分に参考にできます。例えば、

  • 特定分野の専門知識を活かしたコンサルティングやコーチング

  • 趣味やスキルを活かしたオンライン講座やワークショップ

  • ニッチな市場向けの商品開発・販売

  • インフルエンサーマーケティングやアフィリエイト

など、様々な副業に応用可能です。

日本市場においては、コミュニティ形成を重視することで、顧客ロイヤルティの向上や口コミによる集客効果を高めることができます。また、高付加価値サービスを提供することで、価格競争に巻き込まれず、高い収益性を実現できる可能性があります。

まとめ

Greg Eisenberg氏の成功事例から学ぶべき点は、「小さく始める」ことの重要性と、顧客ニーズに焦点を当てたビジネスモデル構築の重要性です。ACPファネルを活用し、スモールスタート戦略を実践することで、あなたも副業で大きな成功を掴むことができるでしょう。まずは「小さく始める」ことから。

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