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Xデザイン学校2024マスターコース#7
このノートは講座のリフレクションであり、自分のための備忘録になります。
7回目の今回はデザインコンセプトとそのアウトプットに関するトピックがメインです。デザインコンセプトというデザインに関わる概念、方針をコンセプトカタログというそれらをターゲットに価値検証ができるように落とし込んだアウトプットを取り上げていました。
デザインコンセプト
デザインコンセプトとは対象とするデザインに関わる、全体を貫き通すような基本的な「概念」。
デザインコンセプトには以下の内容を含む
対象ユーザーの情報
対象ユーザーにとっての価値観や体験
商品やサービスの概要
商品やサービスのイメージ
商品やサービスの使い方
「対象ユーザーの情報」「対象ユーザーにとっての価値観や体験」はペルソナとシナリオ、
「商品やサービスの概要」「商品やサービスのイメージ」「商品やサービスの使い方」は後述するコンセプトカタログで書き表すことができる。
またリードコピー、リードイメージ(対象ユーザー、対象製品、どんな価値があるのか感じられるイメージ)等の所謂キービジュアルでもユーザーに伝えることができる。
シナリオとペルソナ
デザインコンセプトの要素として、対象ユーザーの情報が必要になるためシナリオとペルソナについての話がありました。
対象ユーザーの情報(ペルソナ)
対象ユーザーにとっての価値観や体験(シナリオ)
ペルソナの項目は作る際にいつも悩むところで、WEB上のフォーマットをつい参照しがちだったのですが、講座ではフォーマットを使うのはおすすめしないとのこと。
フォーマットを使うとたくさん書いてしまいチームとの共通認識を図るというシナリオの目的の1つが困難になるし、フォーマットを埋めるという本末転倒なことに時間を使ってしまうことになる。
今回のペルソナ目的は何か?大事な部分を考えながらフォーマットを作ることでさらにサービスについての理解を深めるプロセスにすることもできる。
その都度作るのはかなり急がば回れということになりそうだし難易度も高まりそうだが、よく言われるペルソナ不要論は目的外なことを書いてとりあえず作ったものに対して言われるのだと感じているので毎回ハンドメイドするというのは必要なことだと考えます。
シナリオについては価値観や体験とあるようにバリューシナリオとアクティビティ・インタラクションシナリオについてになります。
「エクスペリエンスビジョン」という本の構造化シナリオ法という手法を紹介しています。
バリュー、アクティビティ、インタラクションの3つのシナリオにブレイクダウンしていきそれぞれでユーザーの価値、行動、手段を明らかにしていきます。
構造化シナリオ法に関しては業務で作成する経験が多かったのですが、インタラクションデザインをアウトプットとするときにどんなオブジェクトがあるのか?どんなビューが必要かそれぞれがどう繋がるべきかをシナリオベースで作ると後の工程が作りやすくなると感じます。特にOOUIでの設計をする際にはユーザーのタスクがベースになるためシナリオを作成するのが良いと講座を聞いて感じました。
コンセプトカタログ
デザインコンセプトのアウトプットであるコンセプトカタログ。
企画中のサービスのアイデアを可視化することで、ユーザー視点でサービスのアイデアを共有、検証、提案することが目的。
対外向け価値検証の際にのスモールプロトタイプとして使用することが目的ということになるかと思います。
効能としては以下
サービスのアイデアをユーザー視点で視覚化できる。
コンセプトカタログにより社内の各部門に共有できる
コンセプトカタログを対象ユーザーに見てもらうことでアイデアを受容してもらえるか検証できる
クライアントや決済者等のステークホルダーへ企画案を分かりやすく提案することができる。
コンセプトカタログの要素としては以下
対象ユーザーに対して最も価値があること(リードコピー)。またサービス概要(サービス名とサービスイメージ)
ペルソナとリードコピー
対象ユーザーに価値がある3つの特徴(特徴となる文章とイメージ)
提供価値
対象ユーザーが必要とする詳細情報(サービスの代表的な楽しみ方や概要など)
ストーリー
![](https://assets.st-note.com/img/1732455500-pVFuDLr5QWAGH7nSyoICNPq8.png?width=1200)
ワークショップでは上記フォーマットをもとにコンセプトカタログを作成してチームでまとめるというワークを行いました。
最終的にはユーザー向けのものであるため表現をユーザーを対象にしないといけないのですが、プロセスとしてはサービス提供者側の言葉をユーザー向けに抽象化することになります。
抽象化することになるのでユーザー向けの言葉でチームとコンセプトについて話すことはできないのでワークの大半の時間をサービス提供者側の言葉として議論するのに使ってしまったという反省がありました。
普段の業務では価値検証用のプロトタイプとしてLPやチラシなどを作ることが多いのですがそれにかなり近いなと思いました。(キービジュアル、3つのメリット、使い方のステップ)。
そういうものを作るときには、チームのディレクターやエンジニアと話をして、サービスの価値やプロダクトのジャーニーマップについて話しながら作ることでサービスが具体化される効果がありますし、インタビューする際にも本当に検討中のサービスとして説得力を持たせることもできるので真剣味のある意見をいただくことができる効果がある実感があります。
今後価値検証やプレゼンに使用する際にはLPとして作るのも良いかもしれないと思いました。