人体の作画【顔のバランスの基本】
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正面の顔を描くときにやたらと目が大きかったり、斜めなどの角度から描くと顔のバランスが崩れることがよくあると思います。今回は、顔のパーツをバランスよく描くための基本についてまとめています。
顔は「頭の1/4カット」に収める
顔のパーツ(目、鼻、口)は、頭を横から4等分した時の1つ分に集まります。八百屋さんで売ってるキャベツとかスイカの「1/4カット分」みたいなイメージです。
顔を描くときは「頭の1/4カット」に顔(目、鼻、口)を配置します。パーツの基本的な配置は次のような感じです。
・目の上端 : 1/4カットの上端
・鼻先 : 1/4カットをさらに4等分したときの下から3つ分の高さ
・口 : 1/4カットをさらに4等分したときの下から1つ分の高さ
・あご : 1/4カットの下端
耳は「目の上端~鼻先」の間に収まるようにします。また、両目と口が作る三角形が正三角形だとバランスがよいです。ただし、この三角形は年齢によって異なります。
ポイント
どんなときも「1/4カット」を意識してみる
人の顔は角度、年齢によって輪郭、顔のパーツの位置が変わってきます。例えば、アオリ(下からの角度)のときは顔の面積が大きく、フカン(上からみた角度)のときは小さくなります。顔の輪郭でいえば、大人の顔は一般的に面長で、子供はまんまるです。
これらの描き分けは難しいですが、どんな場合でも「1/4カット」に顔が収まる事を意識すれば、バランスのよい顔が描けます。「バランスよく顔が描けない」ときには、輪郭とパーツだけのシンプルなキャラがそもそもうまく描けなかったりします。
「なんかおかしい」ときは顔の面積をチェックしてみる
例えば下図の左の顔は右に比べてバランスが悪く見えると思います。これは「頭に占める顔の面積が大きい」のが原因です。
試しに、目の上端を境目に頭を色で塗り分けてみると、左は顔の面積が大きい事がわかると思います。これはよくある例だと思いますが(自分もよくやる)、「目に気合が入りすぎる」ために起きる事です。目や髪などのパーツは漫画やアニメでも大事なパーツであり、思い入れが深いため、大きく描きがちになります。しかし一部だけを見て描いていると、全体としてバランスが悪く見えてしまいます。違和感を感じたときは、色で塗り分けて顔の面積をチェックしてみましょう。
参考:
ダテナオト, 弐藤潔著,「イラスト解体新書」
室井康雄, アニメ私塾流最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術
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