Big Empty
日曜日の夕方。
前回のライヴ前の空は、どこまでも続いているようだった。どこまでも。
少し暗くなり始めた、まだ暑かったあの夕方。
久しぶりのライヴハウス。少し緊張した。
1番新しい曲、Renegadeで声を張り上げてしまったから、ラスト2曲は声を絞り出して歌った。
楽しかったのはもちろんだけど、もっと曝け出せたはず。
ライヴ前に撮った写真を見てそう思った。
Renegadeではマイノリティの孤独を歌った。
ともすれば、負けそうになる自分に喝を入れるために。
みんなと違っていても、私は私の信念に従うと。
権威や大衆に従うのではなく、私は私の心に従う。
だって私は反逆者だから。
次のライヴは前回から1ヶ月後に決まった。
次はもっともっと心の奥まで手を伸ばして引き摺り出す。
それで笑われても、傷付いても構わない。
それが私なのだから。
そうよね、私?
鏡の中の私が一瞬、目配せした気がした。
9月が明日で終わる。