iPhoneとTRIP35の比較
はじめに
高校の頃、実家で使っていたフィルムカメラ(OLYMPUS TRIP 35)がそのままになっていたので、ちょっと何か撮ってみたいなと思っていました。
そんな時、これも高校の時に天体写真撮影でよく使っていたコダックのTRI-XがAmazonで売っていて懐かしさの余りポチってしまったのでした。
でも、モノクロフィルムの現像やプリントをしてくれる写真屋さんがあるのか、これが一番の難関でした。
iPhoneだと、それだけで写真が楽しめるけど、フィルムカメラは、フィルムと写真屋さんが揃わないと楽しめないのです。
近くに写真屋さんがないか探してみたら、意外に近くの駅のそばに昔ながらの写真屋さんがあることがわかり、モノクロも対応してくれているようです。
おっ、これで何か撮ってみることができると思い、ちょっと撮ってみるにしても、何を撮ろうかなと考えていましたが、それならiPhoneとTRIP35の比較をしたら面白いのではと思い立ちました。
それで、少し涼しくなってきたので、近くの公園の風景を撮りに出かけてみました。
機材と言う程じゃないですが、
Apple iPhone 14 Pro(以下、iPhone)
OLYMPUS TRIP 35(以下、TRIP)
KODAK TRI-X 400 FILM 400TX 135mm/24枚(以下、TRI-X)
比較
TRIPは、当時は比較的簡単に写真が撮れる触れ込みだったと思うのですが、ピントや露光など思ったほどうまく取れていませんでした。
ずっと手入れもせずにほったらかしだったし、綺麗に撮るのはそれなりに腕も必要だろうからいたしかないことだと思います(腕を磨かねば!)。
その中でも、まだそれなりに撮れていると思う何枚かを比較してみました。
iPhoneは解像度が高く綺麗ですが満遍なく同じに感じるのと比較して、TRIPの東屋の存在感はなぜなんだろうと感じました。
花はiPhoneがカラーで綺麗なのは当たり前だけど、TRIPの陰影の強調のされ方に半端なさを感じてしまいました。
iPhoneは光を抑えてくれていると思いますが、TRIPは自分の目に入ってきた眩しさそのままな感じがします。
iPhoneは近くの枝まで鮮明に写っていますが、TRIPはその枝が全く写っていないのは不思議です。更に、ベンチの人が写っていると、それだけで、もの悲しく感じるから不思議です。ただ、iPhoneはベンチの人がそもそも写っていないので、比較しちゃ可哀想ですね。
iPhoneはポートレートを使ってみたので、幹の鮮明さと後ろのぼやけ方が楽しいです。TRIPは絞りが大きく被写界深度が深いのでぼやけずに葉っぱが存在感を出していて、これはこれで楽しいです。
同じ木の幹を撮ったとは思えないような出来栄えだと思います。iPhoneは幹から芽吹く枝葉が綺麗に写っていますが、TRIPは、その枝葉が目に入ってこないです。それどころか、まるでここを撮ってくれと言わんばかりに幹全面の木の肌が強調されていて趣深いと思います。
まとめ
比較してみて、iPhoneは解像度が高く綺麗に撮れていますが、それだけに満遍なく面白みに欠ける気がしました。
一方で、TRIPは、ここぞと言うところを強調して浮き上がらせているようにも見えるから不思議です。
これは、カメラとフィルムと現像とプリントのなせる技なのでしょうか?(残念ながら自分の腕前じゃないことは確かでしょうw)
これは、出来上がるまで分からないことの楽しみだと思いました。
それにもまして、出来上がるまでの時間が二週間程度かかる(昔は明日できますってとこもあったのにね)ので、その待ち遠しさでよりワクワクすること自体も楽しかったりしました。
もしかすると、撮り続ければ、ピントや露光だけではなく、どこを強調するかをコントールできるようになるのかもしれません。
これは、細々と続けてみたいなと思いました。
と言いながら、TRI-Xが無くなりそうなので、次回は、カラーフィルムを使ってみようかな!