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【Jナカノとベランダの交流日記】第5回「それぞれの近況/好きなコンテンツ・カルチャー/個人のブログ記事/知識によるマウント」

挨拶・イントロダクション

Jナカノ(以下J):Jナカノです。

ベランダ(以下ベ):ベランダです。

J:第5回目の交流日記です。この記事は、趣味、価値観、ポリシーなど、様々な面で近すぎない2人の会話を録音して、文字に起こしたものを読んでもらおうという趣旨のものです。これをきっかけに交流も深めていきたいと思っています。本日もどうぞよろしくお願いします。

ベ:お願いしまーす。はい。

ナカノが気になっていること

J:えーと、まず聞きたいのが…。

ベ:あ、はい。

J:お母様はあれからどうですか?読んでくれてるんですか?

ベ:フフッ!どうなんすかねー。言おうかな今度(笑)1回大喜利の回を読んだ感じだった気がすんだよな。

J:はいはい。

ベ:その当時上がってたのがその話だったから。それ以降読んでるのかはわからないですね。

J:ハハハ!なるほど。

大喜る人たち効果

ベ:この前、大学時代の音楽サークルの人達と、久しぶりに飲むみたいな機会があって。

J:はいはい。

ベ:めっちゃでっかいビリヤニ食べて、お酒とかも飲んで。一軒家のレンタルルームみたいなのを貸切って、15人くらいで普通に飲んで。「久しぶりだねー」「仕事何してるの?」みたいな話とかしてて。

J:はい。

ベ:帰り道に、先輩と一緒に帰ってて、女の先輩なんですけど「なんかベランダちゃんってさあ、大喜る人たち出てる?」みたいなこと言われて。

J:フフフ。

ベ:「で、でてます」「そうなんだー」みたいな。でも「お笑い好きなイメージ無いけどなー」とか思って話聞いてたら、その人今杉並で働いてて。杉並のマスコットキャラクター、なんだっけ。

J:なみすけ?

ベ:そうそう、なみすけが好きで。なみすけ調べてたら、大喜利の人達のツイッターにたどり着いて、そっから「大喜る」見つけたみたいな感じのこと言ってて。「な、な、何それ?」と思って。

J:ハハハ!

ベ:「なみすけからバレることある?」とか思って。「マジすかー」みたいな。その人イベントの運営・企画とかやってるから、「お笑いのイベントとかやる時相談するかもー」とか言ってて「はあ、全然良いですけど」って。びっくりというか。

J:へえー。

ベ:その、「お笑い好きな知り合いにバレるとかなら分かるけど、なみすけからバレるんだー」と思って。「どうしようもねえわこれ」と思って。完全に隠しきるの、難しいかもなってその時ちょっと思ったっていう。

J:なるほどねー。

モナリザTシャツスタッフのその後

J:第1回で話題にした、モナリザのTシャツを着ていたスタッフなんですけど。

ベ:なんか言ってましたね。

J:あの方、退所されました。

ベ:アハハハ!謎は深まるばかりで終わってしまったんですね。めっちゃ交流あったって感じでもないんすか?

J:ないですね。職場でのコミュニケーション苦手なんで…。そこまで積極的に話して無かったんですけど、寄せ書きを書いてくれって言われて。「まだまだ頑張ります」と一言だけ書いて、下手ですけど、花束のイラストを描いてみたいな。

ベ:あーはいはい、わかりますよなんか。

J:そんな感じですね。

ベ:その人は(勤務期間が)長い人だったんですか?

J:あー、自分が入った去年の6月の時点ではもういらっしゃったので。

ベ:はいはい。Jナカノさんよりは全然長い人って感じなんですね。

J:そうですね。

ベ:ふーん。じゃあ「あのTシャツ、もう見れないんだ~」って?フフフ!

J:シンプルモナリザ見れないですよ。

ベ:その人が着てない限り、会う可能性はかなり低いから、もったいないことをしたというとアレですけど(笑)

ベランダの3連休の過ごし方

ベ:部屋の掃除めっちゃしました!

J:ああ。

ベ:一回綺麗にすると、維持はそれなりに出来るかもなって。じゃあ今まではなんで維持出来てなかったんだって話になるんですけど。

J:うんうん。

ベ:今は維持を頑張ってます。

J:はいはい。

ベ:久しぶりに掃除して、”維持”って感じですね。

好きなコンテンツ・カルチャーの話

ナカノの好きな映画

ベ:前話してましたよね、バス運転手のやつとか

J:「パターソン」ですね。

ベ:そうだそうだ。あれですよね、好きな映画って、今の気分によって変わりますよね。ナカノさんはどんなのが好きですか?

J:なんだろなー。でも映画熱再燃したのがコロナ渦入ってからなんで。

ベ:あーなんか言ってましたね。映画館行くようになったというか。

J:うんうん。「街の上で」とかは、人にも勧められるし、ベランダさんも好きそうかなっていう。

ベ:へえー。街の上で…あ、2021年。あー邦画で、今泉(力哉監督)…あれですよね、「花束みたいな〜」の。

J:いや、違います。

ベ:違うっけ?今泉監督って何だっけ?

J:「愛がなんだ」とか。

ベ:あ、「愛がなんだ」だ!「愛がなんだ」は観ました。結構若者の恋愛的な感じなんですか?

J:(街の上では)恋愛の要素も入ってくるけど、ちょっと違うかな?みたいな。

ベ:ふーん。でも結構日常っぽい感じなんかな。

J:そうすね。主題歌がラッキーオールドサン。

ベ:あーはいはいはい。へえー。

J:下北沢での日常じゃないですけど。主人公が古着屋で働いてて、古本屋行ったりとか、人との交流があったりとか。

ベ:なるほどなるほど。いいな、下北。確かにオシャレそうというか。

J:うん。でもなんか、無理してないオシャレな感じなんですよね。

ベ:あーなるほどね!自然体だけどみたいな感じなんですね。

J:そうですね。

ベランダの好きな映画

ベ:前一回「映画オススメしよう」みたいな会があった時に、そこで勧めたのは「きみはいい子」っていう話で。

J:はいはい。原作小説があるんですよね確か。

ベ:そうそう。それがめっちゃ個人的に良いなっていう。結構重い感じだった気がするけど…。これ結構「おもろい」って言い方はアレですけど「良いものみたなー」っていう。結構社会問題的な話で、難しいんですよ。

J:うんうん。

ベ:主人公が高良健吾で、学校の先生してて、その学校の生徒が虐待されてるんじゃないかっていう軸と、子供の育児が上手くいかない母親っていう軸みたいな、2、3個の軸が、オムニバスじゃないけどコロコロ入れ替わりつつみたいな感じなんですけど。最後良い感じにまとまって終わるのが凄い良かった記憶というか。ちょっと暗い映画苦手な人はしんどいかもしんないけど、最後のカタルシスみたいなのはかなりある映画だった気がする。

J:うん。

ベ:だからこれは好き。あと普通に、漫画読んでたとかもあるけど「ピンポン」とかもめちゃくちゃ好きだな。映画で言うと。

J:あー「ピンポン」は、電子書籍で全5巻まとめて買って、東京行きの新幹線の中で一気に読みましたね。

ベ:フフ!確かに画の迫力というか、セリフがめっちゃ多いとかじゃないから、結構サクサク読める作品ですよね。映画もカッコいい。実写化かなり成功してる気がする。

J:あー。

ベ:ピンポンはかなりカッコいいなあって思う。

J:うんうん。

ナカノの好きな本

ベ:(ナカノさんは)ノンフィクション系が好きみたいな。

J:そうですね。あと、ここ1、2年で自分の中でヒットだったのが、古賀及子さんって方の日記エッセイ。

ベ:はい。

J:Webで書いてたやつの書籍化みたいな。

ベ:あーはいはい、ありますね。

J:1作目が「ちょっと踊ったりすぐにかけだす」っていうやつで、2作目が「おくれ毛で風を切れ」っていう。

ベ:へえー。ホントに日常の出来事をエッセイにしてるっていう感じなんですか?

J:そうですね。何を食べた、何を買った、子供たちと何をしたみたいな。

ベ:すごいっすね。それがちゃんとおもろいというか、グッときたって。

J:なんかもう、2作目になってから、より日常が濃密になったというか。大したことは全然起きてないんですけど。

ベ:まあそうっすね、日記だから。

J:で、子供の成長とかもあるでしょ?

ベ:あーなるほど。

J:卒業式とか。

ベ:あー、子供のイベントごとみたいな。

J:うんうん。なんかねえ、凄い「うわー!」と思った一文があって、正確には覚えてないんですけど「娘はいないと本当にいない」っていう。

ベ:アハ!うーん!あー凄いな。それかなり母親の感覚なのかもしれないですね。でもわかりそうだけど完全に理解できない感じもするというか。

J:だからそのー、もちろん家にいる時といない時があって、いないと、その「いなさ」が強調されるじゃないですけど。

ベ:あー。「いない」っていう輪郭が際立つみたいな感じですかね。

J:うんうん。

ベ:なるほどね。それは確かに日記の中でさらっと書けるのってかっこいい気がします。

J:うん。

ベ:物語だったら、起承転結があって、そこで名セリフが生まれるじゃないですか。意外な展開で意外なセリフ、ここがカッコいいとかはありますけど、日記ってそういうの無いじゃないですか。物語に比べて。そういう中で良い言葉を見つけられるって読書体験として良いですね。

ベランダの好きな本

ベ:私は、家で掃除してる時に本見つけて。前話したかもしれないですけど、名言集めっちゃ好きみたいな。

J:はい。

ベ:掃除した時に、中学で買った本買い直したのあったと思って。久々に読んでて。小野寺健って人の「心にのこる言葉」っていうめっちゃ古いやつで。

J:うん。

ベ:英字新聞のコラムみたいな。本を見開いて、右に英語の名言とその英訳が載ってて、左になんでこの名言が良いのかを解説してるみたいな。

J:は~。

ベ:何気ない言葉でも、実はこの名言が生まれたのが戦時中だから、戦時中のこの瞬間にこんなに平和な言葉が生まれるのが素晴らしいとかを解説されてて「ああなるほど~」みたいな。

J:うんうん。

ベ:単純に言葉がカッコいいな。今パッと開いたやつですけど「誰もが長生きを望むが、老化を望む者はいない」とか。

J:あーなるほど。

ベ:別に教訓ではないやつも載ってる感じも良いんですよね。「今夜は雨が早く降りだした」とか

J:ほう。

ベ:雨なんて時間通り降るものではないのに、「早く」みたいな感覚があるというか。

J:あっ、なるほどね。

ベ:そういうのが単純におもろくて。名言っていうか名句?名句って感じですね。セリフ系が多い。最近はハマってたのをまた読んでるって感じですね。

J:ふーん。

ベ:物語だと、シンプルに湊かなえとかそこらへん。イヤミス系が好きです。でもそんぐらいですかね。最近は読んだ本といえばそんな感じですね。

J:うんうん。

ベ:昔とかめっちゃ星新一とか好きだったしな。中学時代とか。

J:あー、誰もが通る道ですね。

ベ:いやーマジでそう。棚一列星新一みたいな所ありませんでした?それを端から借りてく時期ありますよね(笑)。

ナカノの好きな漫画

ベ:Jナカノさん漫画今何個か追ってるみたいな話してませんでしたっけ。

J:漫画は、電子書籍で読んでるんですけど…。あれは読んでます「スキップとローファー」。

ベ:あー!アニメ化したんでしたっけ。結構評判いいイメージだな。

J:そうですね。今年10巻目が出ました。

ベ:そんなに長いんですね。結構ほのぼの系の話のイメージだから、まだ連載続いてる感じじゃないと思ってた。恋愛なんすか?恋愛でもない?

J:あー…ちょっと難しいなそれは。

ベ:そうなんだ(笑)でも主人公女の子ですよね。うちも全然わかんないですけど。

J:そうですね。岩倉みつみという子が、田舎から上京してきて、高校に入学して、入学式から話が始まるっていう。

ベ:ふーん。(画像を見る)あっ、こんな感じの絵なんだ。なんかもっと女の子、きゅるきゅるしてる感じかと思ってた勝手に。どこが好きとかあるんすか?

J:うーん、なんだろな。思春期と大人の狭間に出てきがちな悩みとかを、向き合ったり吹き飛ばしたり、色々していくんですけど。人の本来の優しさにふれるというか。曖昧な言い方で申し訳ない、結構曖昧なことを描いてるんですよね。

ベ:はー。白黒はっきりつけられない感じというか。

J:うん。なんか、凄い次元で生きてるなって思うんですよ、登場人物たちが。

ベ:次元。大人っぽいみたいなことですか?

J:大人っぽい、そうですね。高校生なりに悩んでみたいな。

ベ:あーなるほど。悩みは思春期特有だけど、向き合い方が大人みたいな。

J:そんな感じですね。

ベ:だから「学生の時こういうのあったなー」みたいな気持ちもあるし「みんなすごい!頑張ってる…!」みたいな感じもある、みたいな?

J:ハハハ!いやまさにそうですよ。

ベ:普通に気になるな。あ、でも(みつみは)頭が良い子ではあるのか。

J:そうですね、でもどっか抜けてたりとか。

ベ:なるほど。最近のオススメは「スキップとローファー」って感じですか?

J:そうですね。あと「へんなものみっけ!」っていうのも好きですね。

ベ:へえー。

J:博物館が舞台の漫画で、市役所から事務員として出向してきた男性が主人公で、「博物館の裏側ってこうなんだー」みたいな。

ベ:あー、お仕事系って感じなんすか。

J:お仕事系と、生き物や自然現象の解説のミックスみたいな。

べ:なるほど。博物館の漫画、へえー。お医者さんとかの漫画はよくあるけど、博物館ってあんまないイメージだな。おもろそう。

J:「研究者ってどんな人?」みたいな。

ベ:主人公は、最初はなんもわかんない人みたいな感じなんですか?

J:そうですね。「フィールドワークってこうなんだ」とか。

ベ:あーなるほどね。館内以外の仕事とかもあるんだ。

J:そうですね。

ベ:これもまだ続いてる?

J:続いてますね。

ベランダの好きな漫画

ベ:私は基本はジャンプめっちゃ読んでたんで。今は「ワールドトリガー」が好きで。

J:はいはい。

ベ:「ワールドトリガー」はねえ…バトル漫画なのに、みんな頭が良いってかなり凄いと思うんだよな。

J:ほう。

ベ:敵を倒すために考えてというか。えーと、ざっくり言うと、宇宙から来た宇宙人とか化け物を倒す組織の話なんですけど。その組織内で、チーム組んだり、切磋琢磨したりみたいなのがあるんですけど。

J:うん。

ベ:その組織内で使われてる武器が、全部性能が一緒なんですよ。だから、必殺技みたいな差別化が出来ないんですよ。

J:ほう。

ベ:武器をちょっと特殊な使い方して、とかは出来るんですけど。「これは炎が出る」とか「これはこの能力があって」とかはそんなになくて。

J:「ONE PIECE」はね、ゾロは剣で、サンジは足技でみたいな個性ありますけど…。

ベ:そうそう。だけど、まあ剣と銃ぐらいはあるんですけど、その中で、戦略とかで個性が出るというか。

J:は~!なるほど。

ベ:「この部隊はスナイパーしかいない」とか、逆に「隠密行動が得意な部隊」とかが、それぞれ模擬戦でどう戦うかとか。めっちゃ雨が降ってる河川敷だと、スナイパーとか動きづらいから剣が有利とか。逆に高低差がある市街地だと、スナイパーの方がターゲット見つけやすいから有利みたいなのとか。

J:うん。

ベ:作者も「新しいスポーツ漫画を描きたい」みたいな感じで描いてるらしくて、だからかなり戦術にこだわってるっぽいんですよね。それ見て凄い納得した気がするんだよな。だから武器とかもそんなに個性を付けないようにしてて、みたいな。作者の意図が凄いなと思った記憶がある。

J:うん。

ベ:みんなそれなりに戦術を考えながら戦ってるというか。だから、アシストが得意な奴とかもいるし、みたいな。

J:うんうん。

ベ:自分は倒されても良いけど、わざと相手の体力を削って動きにくくして、でも自分の役目は達成してるみたいな。とかが面白い。

J:うん。

ベ:あ!あと高校時代は、宮崎夏次系っていう人がいて。

J:あーはいはい。

ベ:その人の短編集とかは、昔凄い好きで読んでたって感じですね。高校時代は毎日のようにヴィレヴァン行ってたから(笑)

J:あー。

ベ:そこでたまたま見つけて買って、「めっちゃおもしろーい」って思った記憶というか。宮崎夏次系の漫画も家に何冊かあります。

J:うんうん。

ベ:これはホントに空気感というか…ああ、空気感が好きとしか言えないな。結構残酷な話とか、突飛な話とかも多いけど、感情の揺らぎ方とか、行動理念は分かったり分からなかったりする感じ。

ナカノの好きなアルバム

ベ:初めて買ったアルバムとか覚えてます?

J:POLYSICSの「Oh!No!It's Heavy Polysick!!!」っていう。「Let's ダバダバ」が入ってるやつですね。

ベ:あーはいはい。それって新譜ですか中古ですか?

J:新譜ですね。

ベ:へえー。私はブックオフで、スピッツの「とげまる」を買ったのが最初で、新譜はSAKANAMONの「花色の美少女」っていうシングルですね。今の子たちは、”これ”が無いのが、凄い(笑)。

J:ハハハ!

ベ:絶対にみんなサブスクだから。アイドルとか、特典目当てじゃない限り、これが出来ないのが悲しいよねっていうのを、ふと思ったってだけです(笑)。ナカノさんは好きなアルバムなんですか?

J:色々ありますけどねー(ちょっと悩む)あ、でもあれですね。くるりの「THE PIER」とか。

ベ:あーはいはい。「THE PIER」。

J:10年前ですね。あの時はもう衝撃受けましたね。

ベ:うーん確かに。あ、「ロックンロール・ハネムーン」とかここら辺なんだ!あー「Liberty&Gravity」とかね。もうくるりの曲って(それぞれが)いつ頃出たかわかんないな!

J:ハハハ!

ベ:私はくるりだと「坩堝の電圧(るつぼのぼるつ)」とかも好きですね。やっぱこの時期かなり良いな。

J:うん。

ベ:「言葉にならない~」とかも好きだな。いやー「ロックンロール・ハネムーン」いいな。アハハ!急だけど。でもここら辺の時期、尖ってる感じもするというか。「Liberty&Gravity」とか、当時聴いた時「なにこれ~?」と思った。

J:アハハ。

ベランダの好きなアルバム

ベ:私はスピッツの「三日月ロック」とかかな。2002年のアルバムで。

J:はいはい。

ベ:これは、普通に曲の流れとか含めて好きっていうのもあるんですけど、当時中学2年生くらいで、音楽雑誌すごい読んでて。その時の「三日月ロック」の評が凄い良いなと思って。これが2002年の9月11日っていう、「9.11」のテロが起きた1年後に出たアルバムなんですよ。

J:はい。

ベ:で、「夜を駆ける」っていう、結構ピアノの凛とした感じの曲から始まって、最後に「けもの道」っていう結構スピッツにしてはロック調の曲で、「けもの道」は凄い応援歌っぽい曲なんですよね。最後「フレーフレーフレー」で終わるっていう。そこのグラデーションじゃないですけど、「9.11」っていうテロがあった1年後っていう所も含めて、凄い美しさを感じるみたいな評を見た時に「あっ、凄いしっくりくる評だな」っていう。普通にめちゃくちゃジャケットの感じからしてかなり好きでもあるし。アルバムっていう所で言うと。

J:うん。

ベ:入ってる曲も好きなんですけど、単純に歌詞カードとか。そこら辺もかなりカッコよくて好きなんですよねえ。

J:はいはい。

ベ:あと、SAKANAMONのミニアルバム「泡沫ノンフィクション」も、同じ感じで好きです。ジャケットとか、曲の流れとかもそうですけど、”アルバム”っていう存在として好きって感じかもな。

J:うん。

べ:全部含めて好きなのは、ここら辺かもって感じです。

テレビ番組について

ベ:テレビ今観てます?

J:テレビは、好きな人が出る場合とか?「欠かさずこれ観てます!」っていうのは無いかなあ。

ベ:うちもそんな感じなんですよねえ。大喜利の人が何人か話題にしてたら「さすがに観るかあ」とかになるんですけど、毎週がっつり観てんのがそんなに無いんすよねえ。(好きな番組について話すなら)過去の番組の話とかになっちゃいそうですね。

J:過去ねえ…過去の番組ってそんな面白いと思えないというか。

ベ:ああはいはい。

J:今考えたらよくわかんないことやってたなみたいな。その当時は笑ってたけど、もうちょっとわかりやすく伝えてくれても良かったんじゃないかな、みたいな。

ベ:「トリビアの泉」とか?そこら辺?

J:あれはあれで独自のを確立してたから。

ベ:あー。尖ってるみたいな感じですか?

J:尖ってるというか…まあでも今の方が、今の人気とされてる番組?「イッテQ」とか「有吉の壁」とか「マツコの知らない世界」とか。

ベ:はいはい。

J:有名で人気の番組って、目的がわかりやすいというか。

ベ:アハハ。なるほどね。

J:あとやっぱり、そういう番組があるゆえに、フェイクドキュメンタリーとか、ちょっと尖ったものがカウンター的に生まれたりとかして面白くなってみたいな。低予算だけど面白いとか、たとえばね。

ベ:わかりますよ、地方局なのに尖ったことやってるとかそういう感じですよね。

J:うんうん。

ベ:マジでテレビって、もうマイナーな文化みたいな感じなのかなって思う時あるんですよね。上手く言えないですけど。

J:思うのは、テレビって昔からある程度面白いんですよ。でも、視聴者の観る目が変わった。そうなると、番組の生き残り方も変わった。テレビの中の、芸人さんたちタレントさんたちの、笑いの取り方、盛り上げ方も変わったみたいな。

ベ:テレビ自体の面白さは、技術面とか含めて担保されてるって感じですよね。プロがやってる分。多分(肝心なのは)生き残り方みたいな話ですよね。

J:うんうん。

ベ:今はよっぽどYouTubeの方がコンプラ気にしてる感じがするというか。逆にテレビで「こんなにのびのび出来ちゃうんだ」みたいなのも全然見るし。毎週観るみたいなのは無いけど、みんなが評判にしてるテレビ観たら、「いやこれは面白いな」って。「みんなそりゃつぶやきたくなるわ」みたいな感じになるのがかなり多いな。

J:うん。

ベ:私はそれこそ、子供の頃とかは「レッドカーペット」「レッドシアター」ドンピシャ世代なんで。小学校高学年ぐらいの時に、ショートネタブームみたいな感じだったんで。

J:はいはい。

ベ:めちゃくちゃ好きだったなあ。今観てるのは、アマプラの「大阪チャンネル」みたいなの分かります?月額プラス500円払って、大阪の番組も観れるみたいなのあるんですけど。あれでマジで毎週「ミキBASE」っていう、めちゃくちゃ若手芸人が出てる、「アメトーーク!」みたいな番組。

J:へえー。

ベ:「アメトーーク!」ほどはちゃんとはしてないけど。たとえば「実家住み芸人」って、実家に住んでる芸人集めて、「実家こんな感じです」みたいな話するみたいな(笑)そういうミキが司会で、若手の芸人集まってトークするみたいなのがあって、それは毎週観てるかなあ。

J:うん。

ベ:それは面白いからっていうより、好きな芸人というか、全国テレビで見れない芸人さんを、関西のテレビだったら見れるみたいな感じで見てるので。好きっていうよりかは、嬉しいみたいな感じで観てる。そんくらいかなあ、がっつり毎週観てるの。

ラジオ番組について

ベ:ラジオよりポッドキャスト派だな。

J:ああー。

ベ:なんかオールナイトニッポンに昔送ってたみたいな話してましたよね。

J:そうですねー。でも去年とかは「佐久間宜行のオールナイトニッポン0」とか「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0」とか聴いてたんですけど、あんまこういうこと言っちゃアレですけど、リスナーとのやり取りのノリに耐えられなくなって…。

ベ:ああ、わかる…わかる…。うちもそれで降りたラジオ2、3個あるから全然大丈夫ですよ。別にその人が嫌いになったとかではないですよね。単純にそのラジオの空気感と自分が合わないみたいな感じですよね。

J:そうですねー。いやでも、たとえば佐久間さんってもう50歳近いし、リスナーのほとんどが年下だろうから、その年下リスナーに、「あの時こう言ってましたよね?」みたいな感じでイジられるのは、健全な関係性ではあるんですよ。

ベ:ああ、リスナーとパーソナリティとして。

J:でもなんかそれが「しつこいな」とか思っちゃったり。

ベ:フフフフ。でも言いたい感じのことはわかります。マジで、ポッドキャストの良いところって、ネタメールみたいな感じじゃなくて、フリートークだけで30分、1時間みたいな番組多いじゃないですか。

J:そうですね。

ベ:それが良いですよね。安心する。

J:あれは?「こんプロラジオ」(第2回で話題にした番組)は聴きました?

ベ:あー!ちょっと聴いたかな?でも最初の方だけだった気がする。(小出祐介さんは)やっぱ話上手いですよね。昔「SCHOOL OF LOCK!」の時も思ったけど、ちゃんと上手いの安心するんだよな。アハハ!

J:ハハ。

ベ:何回くらい配信されてるんだ?あ、でも言うて62回とかか。全然聴けるな。

J:なんかこれより前の媒体でやってた時代があるらしいんですけど。

ベ:あー、なるほどね。ポッドキャストに移行してからは62回だけどみたいな感じなんですね。あ、「TBSポッドキャスト」なんだ!

J:そうっすね。

ベ:私は、ラジオはうしろシティとかの番組はめっちゃ聴いてたな。終わっちゃったけど。聴くきっかけはそこらへんかな。そこから空気階段とか、ハライチとかアルピーとか、あそこらへんの聴いてて、今のオススメラジオは「ぎょうぶのラジオ参観」ってやつ。

J:はいはい。

ベ:なんか、最初の方はそんなに面白くないんですよ。ある時から一気にグッと面白くなって、今一番楽しみぐらいで聴いてるんですけど。いつからか、本当にわけわかんないくらい面白くなる瞬間があって、別に決定的な何かがあったわけじゃないのに。

J:ふーん。

ベ:若手だから、急にトークが上手くなったとかなんかなあとは思うんですけど。面白くて好きですね。「M-1の準決行きました!」とかもラジオで発表して、準決決まった次の日くらいにラジオで「準決決まった嬉しい」みたいな話した後に、「さあ、それでは新コーナー『新しいスポーツを作ろう!』」って言って、新しいスポーツを作るコーナーが、なぜか発表の翌日に出来るみたいな(爆笑)

J:アハハ。

ベ:とか、最近だと、メガネかけてる澤畑さんって方が、昔の将来の夢が、おもちゃ会社の社長だったから、リスナーから送られてきたメールのアイデアを元に、新しいおもちゃを作ってくるっていうやつをやってるんですよ。毎週。

J:作ってくる?

ベ:たとえば「こういうすごろくを作って欲しい」とか。

J:はあ~。

ベ:上手くいったりいかなかったりなんですけど。で、「単独終わりました!」みたいな日があって。初めての単独ライブの感想を一通り言った後に「お前さあ、単独終わってすぐさあ、オセロの新しいルールを考えてたやろ」って言ってて(笑)

J:ハハハ!

ベ:「新しいオセロのルールを考えて欲しい」っていうメールが届いたから、単独終わってすぐに、後輩集めて、新しいオセロの案を考えてみたいな話とかがあって。めっちゃ変なんですよね。ラジオで聴くとより変で。めっちゃ好きなんですけど、聴いてる人あんまりいなくて。別に万人に勧められるラジオかって言われたら、そうでもないんですけど、最近イチオシって感じです。

個人のブログ記事

大喜利している人へのインタビュー

ベ:Jナカノさん、「アマチュア大喜利プレイヤー列伝」と、この「交流日記」と個人の日記みたいな感じですよね。

J:まあインタビューの話しますか。最近だと栃木ゆにさんの記事を上げまして。

ベ:(好きなプレイヤーに)名前挙げて頂きありがとうございますって感じなんですけど。

J:うんうん。

ベ:「居酒屋で大回ししてた」みたいな話してて「いつだっけ~?」「わかんないだけど~」みたいな(笑)「私大回ししたの、大阪の立ち飲み屋ぐらいしかないよ~」って感じで。

J:フフフ。

ベ:もう30人くらいやってますよね。もっと?

J:栃木ゆにさんで28人目ですね。

ベ:ああ、すごいな。始めて4、5年とかなんでしたっけ?

J:2020年4月からなんで、4年くらいですね。

ベ:じゃあ2、3か月に一本くらいのペースでは書いてるんですね。

J:でも、同人誌作るってなってからは、一ヶ月に一人とか。

ベ:はあー。確かにそんくらいのペースか。あれでしたっけ、「取材杯」(優勝者にJナカノがインタビュー出来る大喜利大会)もそろそろありましたっけ?

J:そうですね、10月19日ですね。

ベ:前回優勝者誰でしたっけ?

J:ニセ関根潤三さんです。

ベ:あーなるほどね、おもろ。

J:前回は32人のトーナメントですね。

ベ:あー凄いっすね、結構ハード。(開催要項のnoteを読みながら)今回はブロックに分けてって感じなんですね。

J:1ブロック6人の、自薦ベストアンサールール。今までのインタビューに出てきてないルールなんですよ。

ベ:はあ。

J:だから使っちゃおうってことで。

ベ:なるほど。参加資格「Discordで通話ができる人」なのおもろいな(笑)。

J:まあLINEでも良いんですけどね。

ベ:まあまあ。でもこれがやっぱ一番中心って感じですか、自分のnoteのコンテンツって考えた時に。

J:そうですねー、そうなりますね。一番気合い入れて書いてますね。

ベ:凄いっすね。単純に、インタビューをする機会無いじゃないですか。別に前どっかでインタビューをたくさんしてた経験があるとかでは無いじゃないですか。

J:そうですね。

ベ:そこから、急にこれをやろうってなるのが、かなり面白いというか。

J:うん。そういう系のね、個人にスポットを当てたような本を読んで「自分もこれやりたい」「大喜利の人でやろう」「オンラインでも出来る」と思って、やり始めた感じですね。

ベ:なるほど。確かに元々ノンフィクションが好きで、そういうのにふれてたって感じなんですかね。「生の声」を文字起こししたような本というか。

J:割とそうですね。

ベ:なんかあります?「これは絶対訊くようにしてる」とか「逆にこれは訊かない」とか、インタビューのルールというか。

J:まず「好きなプレイヤー」と「今後の展望」については必ず聞くようにしてます。共通の質問ですね。あと「印象的な大喜利イベント」とか。あと、最近わかってきたのが、その人の(大会での)初優勝のエピソードってやっぱり聞きたいじゃないですか。

ベ:ああはいはい。

J:でも「動画になってない」とか「星野流人さんのまとめとかに載ってない」とかが普通にあるんで。

ベ:確かに昔からやってる人だと特に多いですよね。

J:その辺に関しては、下調べしても限界がある。

ベ:うんうん。でもどんぐらいその人を知ってるかとか難しいですよね。

J:でも、大喜利のことに関しては異常に記憶力あるんで、そこは助かってます。

ナカノの「近況日報」

J:ツイートで言いたいことが無くなって、(まとまった文章の)日記に移行してみたいな。それは前からやろうとは思ってたんですけど。

ベ:へえー。

J:日記は普通に、気が抜けた感じで、あったことだけ書いてみたいな。

ベ:凄いっすね。私日記書きたいんだけど、めんどくさいが勝つなやっぱ。結構続けてますよね。

J:そうですね。今年の6月から。

ベ:へえーすごいな。何も無い日とか恥ずくて書けない気がするんだよな。けどちゃんと書いてるの偉いというか。私もねー大学時代はブログよく書いてたんですけど、最近書かなくなったっちゃったな。ホントに今は旅行(の記録)だけだな(笑)

ベランダの旅行日記

J:旅行ブログはね、トピックスいっぱいありますからね。

ベ:そう。旅行はホントに、2年前くらいに大阪行った時に、日記書いてから続けてるって感じなんですけど、「一番最初にあのフォーマットにしといて良かった~」ってめっちゃ思いますね。

J:へえ~。

ベ:一番最初の日記から、「10時 起きる」とか「12時 電車乗る」とかで。もう繋ぎ言葉を考えなくて良いっていうのが楽というか。

J:うん。

ベ:だし、あれ言うなら箇条書きみたいなもんなんで、そんなに長く見えないんですよね。文章自体は何千字とかあるけど、パッパッパって小分けに書いてるから、書いてる自分も苦じゃないというか。「この時間のことだけ思い出せば良い」っていう気持ちで書くから。

J:うんうん。

ベ:1時から2時だったら、「1時から2時 ご飯食べる」で、2時から3時の話、とかだから。そこだけ集中すればパパパッて書けるんで。あれじゃない長文で書くやつだと、取捨選択とかもしなきゃいけないじゃないですか。「これ書かなくて良いかな」みたいな。

J:はいはい。

ベ:ほぼ全部の時間書いてるんで。編集みたいなの考えなくて良いけど、全部のこと書けるしみたいな。あのフォーマットは「自分ありがとう~書くの楽だ~」っていう気持ち。

J:ハハハ!

ベランダ考案:想起ベストアルバム

ベ:あと、昔やってたブログで「みんなこれやってよ!」っていうのがあって「想起ベストアルバム」っていう、昔やったやつなんですけど。(たとえば)「この曲聴いたら実家のこの景色思い出す」とか。

J:うん。

ベ:うちは、想起ベストアルバムを世に出せて良かったと思ってる。これを「みんなもやった方が良いのに」って思う。これヘオンキさんが一回自分版をやってくれて。これはねえ、みんなあるはずだから、やって欲しいんだよな。「見慣れない住宅街のこと」とか「TSUTAYAから家に帰るまでの道」とか、そんぐらいのなんですけど。

J:へえー。

ベ:別にこれは、大喜利の人みんなあるかはわかんないですけど、音楽好きな人多いし、みんな書けそうだなっていう。

今日最初に聴いた曲

ベ:ツイートですけど、今日最初に聴いた曲をねえ、ただ上げ続けるっていうやつをやってます。

J:ああ。

ベ:みんな「オススメMUSIC」みたいにツイートしたりしてるけど、私はこれはホントに、たとえば大喜利会で「13時に着いてないけど、この人起きてるかどうかわかんないな」みたいな人っているじゃないですか。でも、これを朝ツイートしておくことで、起きてはいるっていう生存確認みたいなためにやってるって感じなんですけど(笑)

J:フフ。

ベ:これきっかけでカラオケ誘われたりもしてるから。

J:ふーん。

ベ:まあまあ別に苦でもないし、やり続けてるって感じですね。ちょうど1年くらいだ。2023年10月から、今日聴いた曲をひたすら上げるってやつをやってます。これもねえ、日記じゃないけどなんとなくやりたいことではあったんだけど、やってなくて。でもやったら別に楽というか、ただApple Musicのリンクを書くだけだから。

J:はいはい。

ベ:みんなにやって欲しいのは「想起ベストアルバム」。始めて良かったなって思うのは「今日最初に聴いた曲」。…最後何か一個話します?(トークテーマ案のメモを見る)あっ「『知識によってマウントを取られている』って思ったことほぼない」ってマジで凄いと思うんですけど!これ聞いて良いですか?

知識によるマウント

ナカノがよく行くバーのイベントで

J:なんかねえ、うーん。単純に自分がボーっとしてるっていうのもあるんですけど。

ベ:えー、はいはい。

J:よく行くバーがあって。そこの店長さんは、私がお酒飲めないの知ってるんで、無理にお酒勧めたりとかはなくて。で、色んなイベントとかもやってるんですよ。月一で「映画について語る」みたいなイベントがあって、映画好きが集まって、あーだこーだ言うんですけど。

ベ:うんうん。

J:やっぱり、他の参加者の皆さんの方が(映画に)詳しいんですよ。

ベ:あー、へえー。

J:でも「詳しいですね」で終わるっていう。

ベ:じゃあ「マウント取られてるかもしれないけど」ってことですか?

J:え、いや、全然…鈍感なんですかね?

ベランダの見解、ナカノの見解

ベ:いやもうなんか、うちは逆に「マウント取ってやろうか!」って思う時結構ありますよ。

J:ハハハ。

ベ:「今多分うち、なめられてるな」みたいな時とか「いやでも、あの時のあのライブとかは行ったりしましたけどね」みたいな。音楽やお笑いとかで言うと。

J:あ~。

ベ:わかんない。うちが知識いっぱい知ってる人、凄いって思い過ぎてるからかもしんないですけど。

J:そんな凄いことじゃ…凄いことじゃないと思ってるから、こういう結論になるんだと思います。

ベ:あー。知ってるっていうのは良いことだけど、別にそれ以上でもそれ以下でもないよねって感じってことですか?ナカノさん的には知識って。

J:そらまあ(ただの)事実だから、知ってる人がいて、知らない人もいて、おかしくないよねっていう。

ベ:わーなるほどね。凄いな、そこまでうち割り切れてない感じがする。好きなものなら全部知りたいって感情が強いのかもしんないな。無理ですよ、無理ですけど。

J:うーん。

「推し文化」とマウント

ベ:これ「推し」とかも関係しそうなんだよな。「推し文化」的な。

J:はいはい。

ベ:私はもうねえ、今は「マンゲキ」(よしもと漫才劇場)っていう、芸人を…。あくまでうちの肌感覚の話なんですけど、東京だと、「2.5次元俳優」とか「ホスト」とか「地下アイドル」とか、大阪って、東京にいたら多分それらのファンになっていたであろう人とかも、なんやかんやで芸人のファンになったりするんですよ。

J:へえー。

ベ:一番近い、身近な「推せる人」みたいなのを探すって時に、大阪はかなり序盤に芸人にたどり着けるっていうか。

J:うんうん。

ベ:まあ文化の違いかもしれないですけど、そんな感じがしてて。最近はそんな無いかもしんないですけど、結構オタク内でのマウント的なのがあって。知識関係なく「(ライブ)全通した」とか。それこそ、ジャニーズオタクから流れてきた芸人ファンと、普通にゼロから芸人ファンになった人の感じが全然違うとかあるから、そういうマウントみたいなのたくさん見てるから、普段から敏感になってるだけかもしれない。

J:あー。

相手との関係性の話でもある?

ベ:でも、うちは結構「知ってる方が偉い」っていうのをかなり思っちゃってますね。

J:あー、はいはい。

ベ:「マウント取られた!」って思うのは、やっぱその人との関係性によりけりというか。

J:うん。

ベ:普通に仲いい人と話してて、知らない情報来たら「あ、この人これ知ってるんだ、凄いなー」とかで、別にマウント取られたとか思わないかもしれないですけど、あんまり自分の中で「よくない」って思ってた人に同じこと言われたら「うわ今マウント取ってんじゃん」とか思っちゃうから。

J:うんうん。

ベ:私は結構知識ある人は凄いと思う。ただ、その人との関係性によっては「知識がある人」として見るか、「マウント取ってくる人」として見るか、別れちゃう気がする。

J:うん。

ベ:まあ言うならナカノさん、色々本読んだりとか、知識を摂取するのは嫌いじゃない人じゃないですか。

J:はい。

ベ:そこにそんなに執着無いんですね。執着って言い方あれですけど。

J:まあ、読書って基本娯楽だと思ってるんで。

ベ:あーなるほどね。

J:どんな内容でも。

ナカノが最近読んだ本

J:ちょうどここにね、フフ、笑っちゃいけないんですけど、「オタク文化とフェミニズム」っていう本があって。

ベ:へえー。

J:「わたしたちの消費は『正しい』のだろうか」って帯に書いてあります。

ベ:うわっ!!マジでさっきホントにそういう話、芸人をジャニーズとして見て良いのかみたいな話じゃん。

J:フフフ。

ベ:それ読まれたんですか?

J:読みました。これちょっと一回読んだだけじゃ、感想とかは難しいなっていう。内容は難しくないんですけど。

ベ:ああ。結構身近というか、ネット文化的な、現代的な話ではありそうですよね。話だけ聞くと。

J:まあ「推し活」の実態から始まり、経済とか消費とか(の話)。著者の田中東子さんって方の専門が、メディア文化論とかフェミニズムとかで。

ベ:あー、社会学っぽい感じな人なんですね。

J:その人が色々参考文献とか見ていく中で、「あ、今のオタク文化ってこうなってるんだ」「今こういうカルチャーを推してる人ってこんな感じなんだ」っていうのを、紐解いていく感じですね。

ベ:えっと、その中で扱われている、オタクのジャンルってどこですか?「アニメ」とか「ジャニーズ」とか、どういう系が多いとかありました?

J:うーん…一番目立ってたのは「2.5次元俳優」なのかな。

ベ:ああ!あそこは凄い。だって単純にアニメオタクの人とかって結構熱中してるイメージあるけど、プラス生で会える、生で見れるっていう地下アイドル的な要素とかも加わってるから。

J:うん。

ベ:「三次元のカッコいい人が好き!」っていう層も来るし「アニメ好き!」の層も来るから。どっちからも来るイメージあるな。

J:うんうん。

ベ:身近にいましたけど、その俳優の推しみたいな人が。凄い差し入れしてて。「あ~すごい~。違う世界~」みたいな。「うち芸人に旅行先のお菓子とかしか差し入れしたことないのに~」みたいな。

J:ハハハ!

ベ:でも普通にその本おもろそうですね。

「成功したオタク」

ベ:やっぱなんだろな~女子特有なのかな、マウントって思うのって。でもそこまででは無い気がするんだよな~。

J:…少なくとも、100%性差の話ではない気はします。

ベ:うんうん。やっぱなんか、TO(トップオタ)みたいなのいるじゃないですか。その人の一番のオタクみたいな。

J:はいはい。

ベ:言うならその人が「一番知識がある人」っていうわけじゃないですか。

J:うん。

ベ:そういう人とかが、マウントというか「昔はこういう感じだったよなこの人達」みたいなのとかをツイートしてると「やってんな」とか思っちゃうからな(笑)

J:ハハ!

ベ:別にTOになりたいとかは思わないけど、やっぱりどうしても色々思っちゃうな。キモイオタク論みたいになっちゃったな、単純にマウントの話してただけなのに。

J:フフフ。ついでに「成功したオタク」っていう韓国のドキュメンタリー映画があったんですけど今年。

ベ:へえー。

J:成功したオタクっていうのは、「推しに認知されてるオタク」。

ベ:あーはいはい。なるほど。

J:監督も「成功したオタク」だったんですけど、女性の方でね。その推しが性加害の疑いで逮捕されて、推してた私たちにも責任があるんじゃないか、どうなんだっていう。

ベ:ええー!そこまで行くんですね。

J:なんていうか、ニュアンス難しいな。「推してた私たちはどうなるんだ」みたいな。

ベ:まあまあわかりますよ。「うちらはずっと犯罪者のこと好きだったの?」みたいな感情になっちゃうみたいなことですよね多分。

J:まあそんな感じですね。で、同じく推してた人達に会いに行こうって言って、インタビューしてみたいな。

ベ:でも難しいですよね。結局犯罪とか引退とかなったとして「推してた当時は楽しかったじゃん」と思っちゃうし。いやーでもどうなんだろうなー。でも「お金返してよ!」とかは思わないなさすがに。好きな芸人が解散したことありますけど、その時は…「どうしようもないな」とは思ったな。そんぐらいかな。

J:うーん。

ベ:私は結構芸人のオタクであり、その前からバンドのオタクでありっていう感じで。ジャンルとして好きなのはもちろんですけど、特定の人をずっと推してる立場ではあるから。やっぱどうしても、オタクに対して色々考えてしまうこともある。

J:はい。

ベ:全然うちもね、オタクと知識で殴り合って、殴り勝っちゃうことあるから、マウントめっちゃ取ってんだろうなと思うしな。

J:フフフ。

ベ:深淵じゃないけど、自分がマウント取られてるって思う時は、うちはもっと新参のオタクにマウント取ってんだろうしって感じ。

J:うーん。

知識を得るということ

ベ:(ナカノさんは)知識をそんなに重要視してないっていうのもあるけど、「マウント取りたい」が無いから、マウント取られてることに気付かないとかもある気がするな。

J:あー。それは確かにあるかもしれないです。

ベ:うーん。うちもマウント取りたいっていうよりかは、「人より詳しくありたい」が、「マウント取りたい」に結局繋がってる感じがしちゃうから。

J:うーん。(自分が)詳しくなりたいもの…?

ベ:たとえば、POLYSICS好きみたいな話したじゃないですか。

J:はいはい。

ベ:それを、知識として知りたいみたいなのあります?インタビュー記事全部読んでとか、生年月日全員分覚えてとか、どこで出会ったか全部調べてみたいな。

J:あー……正直言って良いですか?

ベ:ああいいっすよ。

J:そんなことしても意味ないって思っちゃいます。

ベ:ハハ!このバンドが好き、楽曲とかが好きっていうのはあるけど、かといってそれを覚えたいがためにめっちゃ時間遣うとかは、意味ないって思っちゃうみたいなことですか?

J:えーと、曲も聴きます、ライブあったら行きます、年間数千円でファンコミュニティにも入ってます。でも「POLYSICS検定」に受かりたいかってなったら話は別なんですよ。

ベ:なるほどね!やっぱ作品との興味と人との興味がごっちゃになってないって感じですかね。

J:そんな感じですね。

ベ:そういうのもありそうだな。ある映画について「この映画は監督の実体験を元にしてたの知らないの~?」とか言われても、別にその作品は観たことあって、面白いって思ったから、別にバックグラウンドをそんなに気にしなくてもよくない?って思うタイプって感じですか?

J:そういうこと言われたら「へえ~そうなんですか~」で済む感じですかね。

ベ:ああ~。なるほどねえ。ちょっと言いたい感じは分かってきたな。別に作品のバックグラウンドとか、そういう細かい所は、教えられたら納得するけど、みたいな感じですよね。

J:うーん、そうすね。

ベ:確かに、めっちゃ知ろうとしてないから、知らなくても、傷つかないんじゃないですかね?

J:そうですね。まあ「適度な距離で」みたいな感じなんですかね。

ベ:あー。やっぱそれかもな。そういう感じするな。

「悔しい」って思っちゃう

ベ:多分うち「マウント取られてるな」って思った時、「悔しい」って思っちゃうんですよね。自分が知ろうと思ってるのに、知れなかったこととかに対してのマウントだと思うんで。

J:うんうん。

ベ:知らなかったことが「悔しい」って思ったら、マウント取られたとか思うんですよね。でも、ナカノさんは多分、「知らなかった、悔しい」って感情が薄いから、マウント取られたって気付かないしって感じなんじゃないですか?

J:そうですね…多分そんな感じ。

ベ:はあ面白いな。なるほどね。でもその距離感はめっちゃ良いと思いますけどね。それで悔しがってるオタクたち何人も見てきたから。

J:ハハハ!

ベ:難しいですよね。興味と執着のバランスというか。

J:はいはい。

ベ:推したいけど、そのレベルに至るまで好きでいたいかみたいなのもありますしね。

J:うーん。何かに興味を持つとか、何かを好きになるとか、何かに詳しくなることに関して、好きのレベルとか詳しさのレベルが仮に低くても、照れとか無いんでしょうね。

ベ:なるほど。知ってる知らないとか、どれくらい好きかとか。なるほどね。いやでも、凄いその感じは、言ったら変ですけど、男性的なのかもしれないですね。わかんないけど。

多くの分野を追っているナカノ

J:まあ(自分が)色々追ってるからっていうのもありますよね。

ベ:あーまあね。

J:本も読んで、映画も観て、ラジオ聴いて、お笑い見てみたいな。

ベ:なんか「興味の分散投資」みたいな感じですかね。

J:ハハハ。まあ確かにそんな感じですね。

ベ:私は結構、今で言うとお笑い全ベットみたいな感じなんで。TOが大暴れとかした場合は、暴落するって感じです。他のオタクが大暴れした途端に、私の中のお笑いの興味というか、満足感は暴落する可能性がある。

J:はいはい。

ベ:……わあ、なんかもう、マウントとか言うと自分の中の良くない感じがいっぱい出てきてしまいそうで怖いな。

J:ハハハ。

ベ:だから「何かに対して一番詳しくなる必要がない」って思ってるってことですよね多分。

J:そうですね!

ベ:だから、バーの集まりの中で「俺が一番この映画に対して詳しい」とかいう感じじゃないから。

J:うんうん。

ベ:まあそれぐらいの気楽さで、エンタメ・コンテンツを摂取してるのは、良いと思いますね。

J:うん。

ベ:かなりオタクの文化にもふれられて楽しかったな。単純にトークテーマ案見た時に「そうなんだ!これ、私めっちゃ『取られてる』って思うから、話聞きてえ」って思ったんで、聞けてよかったです。

J:ハハハ!

第5回を終えて一言

Jナカノ:だいぶこの企画の方向性というか、全体の流れが固まってきた気がする。最近のテレビについて思うことはもっと話したかったな~。あと、最後のマウント云々の話は、意見が食い違うとまでは行かないけど、お互い違った考え方で、「議論に近い雑談」が出来たのが、今までに無い感じで楽しかった!「ぎょうぶのラジオ参観」は一回でも良いから聴こうと思います。

ベランダ:好きなものの話は自分の底の癖みたいな部分を詳細に話している気持ちになれました!みんなはナカノさんやベランダが好きなものは好きかな??あと知識マウントの話はめちゃくちゃオタクや推しに絡めて話した結果「嫉妬深くて知識に執着やばい人」になっちゃった!!けどそれが原動力でもあるから推し活ってムズいね!

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