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寒すぎる

 ここ数日は、本当に寒すぎる。寒いことでわかったけど、お布団の引力の発生源は、重さが主要因ではない。心地よい温かさが主要因だ。起きても、外気の寒さが厳しすぎて、全く抜け出せない。抜け出すには、別の強い力(尿意 or 目覚まし)が必要だ。それらで一度起きたとしても、油断してはいけない。まだ温かいお布団が、強烈な引力を発生させて、こちらを吸い込もうとしているのだ。これまで何度その引力にからめとられて、お布団に舞い戻ることになってしまったか。こういうのを、意思の問題だという人がいるけども、僕は言いたい。人間の意志は強くないのだと。少なくとも、僕の意志は強くない。時々自分で、意思があるのかと思えてくるくらいだ。
 そもそも、お布団に戻りたいという意思も、抜け出して活動を始めたいという意思も、どちらも僕が持っているものだ。どちらに従ったところで、意思が弱いということにならないのではないか。そのような言い訳を、朝起きて、お布団に戻るかどうか考えているときに、暖かな布団をじっと見つめながら考えている。ここで戻るべきか、それとも誘惑を断ち切っていくべきか。「馬鹿野郎。せっかく起きたんだから、このままいけ。戻ったら負けだ」などと自分に言い聞かせながら、今日もお布団をかぶる。

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