自衛官妻に求められる自衛隊精神

苦しい教育隊時代、幹部候補生学校時代、その他諸々の修羅場を掻い潜り仕上がった人間、かっこいいですよね。理不尽に耐えうる精神力に惹かれますよね。思わず自衛隊婚活したくなりますよね。(した人間がここにいます。私です。)

官舎で生活しながら、「あれ?妻にも自衛隊の精神求められてないかい?」と思うことが多々あったので、今回は自衛隊の妻にも自衛官精神求められるよと言う話をしていこうと思います。

自衛官との理不尽体験

自衛隊といえば、教育隊時代に身の回りが整っていないと腕立て伏せをされたり、連帯責任で外出できなくなったり、台風と言って寝室が教官によって荒らされたりすると話はよく聞くと思います。

理不尽に耐える精神、意外と妻にも求められています。自衛官って災害派遣に行くイメージがあり、災害派遣時にいないことは覚悟できている方も多いと思います。一方で、突然の休暇、突然の当直の日程変更などなど…挙げたらキリがないほど日程変更があります。

新婚の頃はとにかく旦那が早く帰ってくるのが嬉しくて、別居婚の時期も多めに連絡取れることが嬉しかったです。今でも嬉しいです。ですが、こちらも家事の段取りを考えながら日々行動しているので、日程変更となると段取りが狂います。少しならいいのですが、あまりに変更変更が続くと、流石にイラッとすることがあります(仕方ないのですが)

ちなみにこれはジャブです。官舎は理不尽体験の宝庫です。

官舎での理不尽体験

官舎に住むとさらに別の角度で理不尽が降り注ぐ事があります。幹部ばかりの官舎だと入れ替わりがめちゃくちゃ激しいので、ちょっと長く住むだけで官舎の役員が爆速で回ってきます。

役員になると無償にも関わらず範囲外の仕事を管理人がぶん投げてきたりします。やっと役員が終わったとしても、「役員になる人がいないから」とまた役員が回ってくることもあります。Aさんは役員二ヶ月しかしてなのに、私は六ヶ月完遂したのにまた役員が回ってきたみたいな出来事もありました。

どんな気持ちになるかというとUNOで自分がドロー4出したら、周りもドロー4を出して、結局16枚ぐらい自分がカード引かないといけなくなったみたいな悲しい気持ちになります。

あとは聞いた話ですが、官舎係に問答無用で官舎をあてがわれたにもかかわらず、「あ、その官舎改修工事するから、○年○月までに退去してね。あ、引っ越し代出ないのでそこんとこよろしく」みたいな無慈悲な出来事もあります。特に金銭関係が絡んでくるのでこちらは特にタチが悪い。

厚生隊や管理人とのやりとりではさらに理不尽体験があります。こちらは筆舌を尽くし難いので、是非自衛官妻になった後にご自身で体験してみてください(嫌)個人的には金払ってでも、民間に住むことを強く強くお勧めします。

自衛官は訓練してるけど、嫁は理不尽の訓練してないんだ!

私も気持ちの折り合いをつけるのに相当時間がかかりました。旦那と生活して3年目に突入しましたが、いまだに「民間ならありえない」「どうして公務員はそう言う発想になるの?」みたいな思いに駆られることはまだまだあります。

私は自分がしんどくなるだけなのに未だに理不尽と戦ってしまいます。周りのベテラン奥様を見ていたら、どこか諦観している様子。皆さんこれまでに思うところがあったのだと思います。

私もまだまだ未熟者ですが、昔よりかは諦観できるようになりました。私の気持ちが少し楽になったのは、「自衛官は訓練して理不尽になれているけど、嫁は理不尽の訓練は受けていない。理不尽になれなくて当然」と思うようになったためです。

これを繰り返し考えながら、徐々に徐々に慣れて行っています。まだまだメンタルダウンする事も怒ることもありますが、こうやって自衛官妻として一歩一歩進んで行くんだなぁと思っています。また、何かを学んだ時にNOTEに書いてみようと思います。

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