半期おわり

大学院生活2年目は半期が終わって夏休み。

 GWに書き溜めておいた修論は中間発表でもそこそこ好評で、進捗はまた夏休み前半に集中させることになりそうだ。後半は今年もまた海外一人旅を企てているので休みなどないに等しい。早いうちにやっておかねば…

 今年も普段の授業はゼミや2種類のレッスンがほとんどの容量を占めていて、その他の伴奏もあれこれやっていると譜読みの積ん読は決してなくならなかった。
レッスンはソロとアンサンブル。アンサンブルのレッスンは今年もたくさんの友人にお願いして様々な楽器のデュオを勉強した。


やっぱりデュオは面白い。

 デュティユーやゴーベールのフルート作品、ドビュッシーの第一狂詩曲、プーランクのオーボエソナタにシューベルトやシュトラウスのヴァイオリンソナタ。ソロでは見えてこない自分の癖がデュオではありありと浮き彫りになってくる。入学以来1年半、ずっと目から鱗の時間だ。

 フルートの伴奏はだいぶレパートリーを増やしたので、休み明けはクラリネットのアンサンブルに力を入れてみたい(学外で急にクラとの共演機会が増えることになった、というのもあって)。
 ヴァイオリンのレパートリーは星の数ほどあるが、名の知れた作曲家のソナタはだいたい少なくとも1曲見ていただいた。たまに器楽科の先生のレッスンを受けることもあるが、この場合は違った視点が刺激になって面白い。

 学部の頃から絶えず続いている声楽科の友人たちの関わりはさらに広がり、勉強会で伴奏したりレッスンに行ったり、あるいはマスタークラスで伴奏したりとよりどりみどり。院に入れば(特に声楽は)学部の頃の学年がぐしゃぐしゃになるので、それも交流として楽しいものだ。
 最近ようやくスコアリーディングのコツを掴みはじめてきたので、オペラの勉強もとても面白くなってきた。先日Amazonでまだ安い値段のフルスコアが売られていたので慌てて購入。モーツァルトのダ・ポンテ三部作(《フィガロの結婚》《ドン・ジョヴァンニ》《コジ・ファン・トゥッテ》)と、《魔笛》の4冊を揃えた。結構な出費だが、これからの円安と若いうちの頭の容量を考えれば手元に用意する一択である。リブレットとその対訳を読みつつ、それを書き込み全幕ピアノで弾き通す。まだ魔笛くらいしかやっていないが、特に魔笛とフィガロは今夏ベルリンとミラノで観ることにしているのでじっくり勉強したい。

 この数ヶ月間だけでも大小さまざまな演奏の場に恵まれ、ソロやデュオ、トリオなど勉強させていただいた。やはりフルート2本とピアノのトリオの演奏会(6/23、@スペースDo)にはとりわけ集中して準備していたので、貴重かつ忘れがたい経験になった。あのホールのスタインウェイは世界に3台しかない特殊なモデルだということを後から聞いた。状態が良かったのも勿論だが、とにかく音色の多彩さにびっくり。ぜひまたスペースDoで何かできたらと思っているところ。

合唱の伴奏もたっぷり。

 なんだかんだで3年目に入った都立大エリカの伴奏。毎年個性あふれる学生指揮者と共演するので私も大いに楽しんでいるし、基礎を見直すきっかけにもなっている。今年は多摩高校の大先輩・森山至貴さんの作品を練習中。合わせの場でもその後も、あれやこれや音楽の話をしていろんな人と盛り上がっている。
 多摩高出身の関連でもよく声をかけていただいている。インテグラルズとは先日、豊洲のシビックセンターで行われたジョイントコンサートで共演。他団体の指揮で出演なさっていた真下洋介さんも多摩高OBだ。この高校に通ったメリットは結構大きかったかもしれない。
 今後もたくさん合唱伴奏の本番があり、さらに活動を広げて行きたいと考えている。どんなふうに人脈を広げていこうかな。


後期もがんばるぞ。

 海外旅行から帰れば、サロンでソロ・リサイタル、クラリネットとのデュオなど結構重めな本番が目白押しになっている。余裕を持って間に合わせられるように今から色々準備しなきゃ。
 知識のほとんどないイタリア語も頑張って勉強しないと…

これからも器楽、声楽、合唱、いろいろな経験を積んで行きます。
少しずつ将来のことを考えながら。
たくさんのお声かけ、お待ちしています!

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