まずは3ヶ月半。
楽理科を出て大学院のソルフェ科に入り、はや3ヶ月半。
この研究分野は学生も先生も個性的。様々なバックグラウンドをもち、異なる経験をしてきた学生が集まる。先生方も魅力にあふれ(ゼミでは先生の方が学生より多い)、どの授業でも掘ればキリのないような話がたくさん出てくる。
伴奏法
私にとって入学の動機となっていたのは専らアンサンブルの勉強ができること。実際に今は週3回のレッスンに刺激を受ける日々で、毎回尊敬する学生のみなさんをお呼びし、演奏をご一緒していただいている。まだ1学期が終わったところだが声楽はもちろん、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート、オーボエと、才能豊かで信頼のできるたくさんの方々にお願いした。
数えてみたら計13人。先輩も同期も後輩も素晴らしい音楽を持つ方ばかりで、特に楽器とのアンサンブルに慣れていない私に付き合ってくださって感謝してもしきれない(引き続きよろしくお願いします)。新たに声をかけようと思っている知り合いもいれば、一方的に知っている方もいるのでコミュニティの幅が広がればなと思っているところ。
声楽を除けば基本的にソナタばかり取り組んできたので譜読みは恐ろしくハードだった。レッスンにきてもらった同期たちが声をかけてくれて他の曲を演奏する貴重な機会もあったので、普段のレッスン以外でも大量の楽譜を読み込んだ。
ヴァイオリンソナタだけでもモーツァルト、ベートーヴェン、グリーグ、他には学外でブラームスの1番とドビュッシー。楽器の特性も少しずつ勉強し、だんだん頭に入ってきたと思う。先生や奏者からの助言で消化しきれていない部分がたくさんあるので、勉強しないといけないことはまだまだ山積みだ。そういえば金管の伴奏は全然していない。未開拓だなぁ…
これからレッスンで取り組んでみたい王道の作品はこの辺り。
私の知らない名曲もあるはずなので、ぜひみなさんおすすめしてください。
(せっかくだから演奏してくださる方、募集します)
主にソナタ。
・ヴァイオリン
ブラームス、フォーレ、R. シュトラウス、ドビュッシー、ラヴェル
・チェロ
ベートーヴェン、ブラームス、ドビュッシー
・フルート
ライネッケ、ゴーベール、プロコフィエフ
・クラリネット
ブラームス(1番)、サン=サーンス
・オーボエ
プーランク
ゼミ
先生に囲まれ、幅広い内容を談義するゼミ。3時間以上ほぼノンストップで進むこともあるこの時間は情報量があまりに多い。各自の論文に関する話をしたり、11月に予定しているソルフェ科のイベントの計画を立てたり。あるいは直近の用事とはあまり関係のない音楽の話をすることもある(もちろんこれも興味深い)。毎週この長く濃密な時間を過ごすのは結構な体力が必要だが、毎回何かヒントを得られるのでいつも考え事をしながら帰る。だから月曜日の夜は帰路でつまずきやすい。
先生方の勢いもあり、修論の構想を立てざるを得ない状況なので否応なく色々な論文を読む。楽理科にいてよかったと思うこともしばしばで、その反面もっと勤勉な楽理科人生だったらと思うこともある。考えている途中のことを人に話すのがあまり得意でないし好きでもないが、そこはもっと柔軟になりたい。ソルフェ科にとっての「論文」のあり方は今も先生・学生間で模索をしていて、先生どうしでももちろん意見はさまざまだ。落としどころが見つかるといいのだけど。
そんなわけで
9月では院試で20曲近く伴奏をするし、10月後半からは本番が立て続けだ。
合唱団の単独演奏会の伴奏、私のソロの演奏会、ソプラノのリサイタル、合唱団の本番、ソルフェ科の公演。その前後にも各種イベントがあるので夏休みは忙しい。体調を整えて、おいしい物を食べ、飲み、いい空気を吸いに遠くへいこう。
アンサンブルのお誘いも年中無休で大歓迎です!