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デジタル広告運用はユーザーインサイトに回帰するのではという仮説

<デジタル時代の環境変化>

デジタルはすべての産業を変革するとは、よく言われる話です。仕入れ、サービス開発、業務オペレーション、顧客コミュニケーションに至るすべてのバリューチェーンに影響を及ぼすといわれています。

我々オプトが担っているものの根幹は、顧客コミュニケーションをトリプルメディアに分ければペイドメディアに当たる部分であり、うちの部でいえば
特にSNSプラットフォームを扱いながら顧客に貢献しています。

来るSafari ITP2.2アップデート!その内容と考えられる悪影響について

技術的な対応がなされていくことも期待されていますが、ITPの影響により3rd Party dataの活用は下火になっていくと思います。デジタルが得意とした細かなターゲティングは徐々に息をひそめ、人ベースのターゲティングは1st Party dataを使った自動最適化配信にシフトしていくと思います。

<変わりゆく運用型広告の論点>

直近2,3年くらいを振り返ってみても、デジタル広告に変化が起こっています。例えば、

①クリエイティブ均等配信だったものが、グループ内で自動的に配信比率が調整され
②グループ細かく区切っていたものが、類似やれば高い確率で一番CVR高いターゲットになり
③入札細かくかけるよりもコンバージョン最適化が圧倒的に効率良かったり。。

直近デジタル広告に触れ始めた人には信じられないと思いますが、類似ターゲティングって全く効率合わず、「またキャッチーなターゲティング作ってw絶対効率合わないwそんなのでCPA合ったら苦労しないだろ!!w」みたいな反応をしていた時代がありました。(僕だけじゃないですよね?)

媒体社の方(というか開発者でさえ)も配信ロジックは的確に説明できないらしいのです。AIが自律的に運用する時代。代理店の競争優位は作業負荷の軽減とともに、業務オペレーションから人間の本質的なインサイト(わかりやすいのがクリエイティブとLP)に回帰してきているというのが持論です。

<変わりゆく広告運用者の役割>

今でもアカウントの中は課題だらけなのですが(CVRはなぜ下がるのか…)
SNS広告の配信比率上昇に伴い、その課題解決の論点は確実に減少してきていますし、できることも減ってきています。

あくまで広告運用者がアカウントの中でできることから考えると、データドリブンな施策立案から、フィジビリをもとにしたアジャイルPDCAへ。広告運用の仕事は変化してきているように感じます。(主にチャネルがデジタルで完結する企業の話です)

広告運用における価値提供の方法も、変化していくと思います。
①デジタルプロモーション課題の提起
②デジタルプロモーション施策の立案
③素早い実行(小さなPDCA)
④結果の分析と説明責任

あくまでアカウントの運用者を前提としたとき、①③の価値が相対的に高まってくるのではないかと思います。まずはアカウントの課題を提起できることであり、タスク処理のレベルが洗練されていて、ユーザーインサイトにつながること。

ローワーファネル(アカウント内)課題が提起できるからこそ、その先にミドルファネルの提案の質と信頼が担保される。その先にデジタル広告のフルファネルマーケもあるのではないかと個人的に考えています。


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