有価証券の売買 3 自己取引と流動性の提供
店頭FX業者は、第1種金融商品取引業者です。自己の計算・自己の名義で顧客との間で「店頭デリバティブ取引」を行います。
金商法上、自己の名義・自己の計算で金融商品の売買やデリバティブ取引を業として行うことは、第1種金融商品取引業とされています。
金融商品の自己売買やデリバティブ取引には、市場に流動性を提供するという重要な機能があります。
流動性の提供とは、売り手に対して「買い手になってあげること」であり、買い手に対して「売り手になってあげること」とです。顧客に対して、売りやすさ、買いやすさを提供することと言ってもよいかもしれません。
金融商品は、そもそも売りたいときに売れないものは買いづらく、買いたいときに買えないものは売りづらいのです。
売りたいときにいつでも売れるから買うのであり、買いたいときにいつでも買えるから売るのです。
流動性は、金融商品取引の世界で最も重要なキーワードのひとつです。
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