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自動ロスカット 1

ロスカットは、ウェブで検索すると、「投資対象が下落し、その後の回復が見込めないと判断される場合に、それ以上損失が拡大しないよう、いったん投資対象を売却して損失を確定すること」

「外国為替証拠金取引(FX)などのレバレッジを効かせた取引では、相場の変動によって想定以上の大きな損失を被ることもあるため、証拠金の維持率がある一定水準を下回った場合、保持しているポジションを反対売買により強制的に決済する制度として、ロスカット・ルールが設けられている。」(野村證券 証券用語解説集)などと説明されています。

FXなどでよく見られる自動ロスカットルールは、損失が許容限度を超えないようにするために、あらかじめロスカットライン(閾値)を設定し、自動的にロスカットを行ってもらう仕組みです。

気をつけなければならないことが2点あります。

ひとつは、ロスカットラインを超えて自動的に執行されるのは、あくまでロスカットするための売り(買い)注文の執行にすぎない点です。

売り(買い)注文は、買い手(売り手)がいなければ約定しません。ただの注文で終わります。その場合、約定がつかないので損失が確定することはなく、ロスカットの目的も達成されません。

閾値を大幅に超えてもなお約定がつかない場合、最終的な損失確定額が想定を大幅に超えることも起こり得ます。

自動ロスカットは、最終損失が許容限度内に収まることを保証するものではないということです。

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