タペストリーを使った大判展示
展示の新たな可能性を探る
インパクトのある大判展示をしてみたい
写真展で割と広めなスペースを与えられた場合、どうしますか?という話です。
普通に150cm中心で数枚並べるという話もありますが、撮影会主催の写真で被写体をメインにしたいとなるとそうはいかないのです。
できるだけインパクトある写真を展示したいがそれはどうするか?
一つのアイデアとしては大判でインパクトを出すということですね。
ただ、普通に大判のパネルを使うのは持ち込みや設営、さらに撤収後の始末に困るという話が正直レベルで出てきます。
ハレパネやアルポリのようなパネルを使わずに大判展示をする手としてはタペストリーを使う、という話がありまして最近いろんな展示で目にするようになったので、これを検討してみることにしました。
タペストリーとは
壁に吊るせる布地ベースの印刷物ですが、最近ポートレート系の印刷業者や、キンコーズのようなビジネスユースの業者でもやってくれるようです。
よくよく考えてみると学術系の学会展示なんかではこうしたタペストリーを使った大判印刷展示が最近多かったりしますし、実際そういうのを専門にしている業者もあるようでした。
自然科学系の学会のポスター展示だと、電顕像なんかを添えることもあって、色目は結構重要視してくれそうだし、サイズの自由度もありそう、ってことでOre撮影会写真展の出展作品で珍しく印刷を外注してみました。
使用した業者さんはこちらです
ABポスター
発注から納品までのリードタイムがものすごく短い、使える素材の種類が多いというのが魅力です。しかもサイズの融通もきくみたい。
発注の実際
入稿から納品まで
入稿はWebベースで簡単にできます。フォトショでサイズを決めた原稿をネット経由で入稿するだけです。色空間はRGB(Adobe RGBはもってのほかです)ではなくCMYK(Japan Color 2001 coated)にしておいた方が、後々の色味の違いを吸収できるのでいいとは思います。
Ore展では横900mm縦1800mmというほぼ等身大の写真を調子に乗ってタペストリー(防炎シートへの印刷とタペストリー加工)で発注かけたのですが、発注後翌々日に届きました(汗)
印刷素材
印刷素材ですが、普通の印刷用紙、防炎シート(何気におすすめ)、ターポリンとなんでも選べます。防炎シートは布なので、シワにならず折りたたみや丸めてもシワや折り目がつかないので大きい展示物には向いているような気がしました。
展示の様子
作品の固定と撤収
タペストリー加工にしたので上下にバーがつきます。上側のバーには固定用のフックがありますのでこれを使って壁から吊るせばこれでOK。
はじめに水平だけきちっと出しておけばあとはチョー楽チンです。
撤収もフック(釘)から外して丸めて箱に入れればいいのでむちゃくちゃ楽です。
展示の実際
今年のOre展での展示の様子です。左側の大判タペストリーが今回発注かけたものです。
ということで、このお手軽さはなかなかなので、またどこかで使うことになりそうです。