知らない間にいたらしいドッペルゲンガー

去年だったか一昨年だったか覚えていないが、少し遠目のダイソーへ父と母と買い物へ出た時である。
これは後に母から言われた事なので、自身が体験したと言うより見たものではない。
自分は文房具の商品棚を探し求めてノートの棚を見ていた。何か気になる文房具は無いかと思いながら。
その数分後、母と父が少し慌てた様子で自分を見て言った。「やっぱりこっちにいた」と。
訳がわからない自分と、同じく訳がわからないといった二人。
聞けば、自分と同じ格好、髪型をした人がいたのだと。
そして自分がいる商品棚の所へ行くのを見たと。
しかし自分がその場にいたのは二人の言う時間よりも前である。
果たして偶然似た人がいただけなのか、はたまた本当にドッペルゲンガーを親は見たのか。
それはわからないが、その場にいた間、自分と似た格好をした人は見ていないので恐らく後者だったのだろう。
見てみたかったが恐怖が故に見なくてよかったと思った経験である。

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