
不機嫌な顔でレジに並ぶ日本人
あなたはレジに並んでいるとき、自分がどんな顔をしているか考えたことがありますか?
接客業をしていると、毎日いろんなタイプの人を見ているので、自然と人を見る目が養われます。
感じの良い人もいれば、そうでない人もいます。
でも私の個人的な意見ですが、感じの良い人の方が圧倒的に少ないです。
ほどんどの方が、無表情か不機嫌な顔をしています。
急いでイライラしている人、無表情で話しかけても返答のない人、ちょっとしたことで激怒する人など
連続すると、こちらもだんだん気が滅入ってきます。
でもたまに、本当たまーに、すごく愛想の良いお客さんがきて、笑顔で「ありがとう」と言ってくれたりします。
そういう方は、ちゃんと目を見て話してくれるのです。
極端な話ですが、「あぁ、私を人として扱ってくれた〜」と嬉しくなります。
まだ日本も捨てたもんじゃないと思えます。
あなたには掃除のおばさんが見えていますか?
公共の施設でトイレに入ったとき、たまに中で掃除しているおばさんがいますよね?
でも大抵の人はなんとも思いません。
関心がないために、意識してないばかりか、見えてさえいない人もいます。
全くの関心を示さず、掃除をしている物体がいる程度の認識
思うことは、『邪魔、はやくしろ!』など
あなたはどんなふうに感じますか?
中には「ご苦労さまです」と、感謝の気持ちを表してくれる人もいるんです。
感謝の気持ちを忘れない方法
人間は、初めのうちは感謝していても、だんだん慣れてきます。
有り難いことがあっても、繰り返し体験すると慣れてきます。
毎日のご飯もそうですよね。
目の前に調理されて出てきた物を、「美味しい」の一言も言わず無表情で食べるだけ。
でもここで、今味わっている食べ物に感謝できる方法があります。
それは、お日様に照らされた野菜が農家の手で育てられ、出荷され、いろんな人の手を渡って来ているのを想像することです。
その食材が自分のために命を捧げてくれていることや、調理してくれた人のことを考えます。
考えながらゆっくり食べれば、自然に感謝の気持ちが出てきます。
たとえば、お店でレジに並んだときも、おにぎり1個が店頭に並ぶまでのことを想像してみてください。
米つぶや海苔やシーチキンから考えると、とんでもない工程を経ていますよ。
そうすると
『買ってあげている』という気持ちから『売ってくれてありがとう』になります。
『たったこれだけのお金で買えるのか』と、感謝しかできなくなります。
『俺は客だ!お客さんは神様だぞ!』
日本人は、神様扱いになれてしまっています。
そんな風に思っているから、店員のちょっとした態度にイライラしてしまうのです。
でも、何かミスがあったときなど
店員さんに対して横柄な態度をとる人よりも、自然に感謝の気持ちを表せる人のほうが、かっこいいです。
あなたが男性なら、店員さんの素っ気ない態度は逆にチャンスです。
女性の前で、器の大きいところを見てもらいましょう。