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チア・アップ!
静かな終の棲家を求めてリゾートシニアタウンに引っ越してきたマーサは、到着早々からお節介なおばちゃまたちに辟易させられます。外国映画ではよくあるパターンですよね。
それでも、付き合いのいいマーサは押しかけてくる隣家のシェリルと仲良しになり、ここで暮らす知恵などを教わったりと、うるさいだけではないお節介やきおばちゃまでも役に立つこともあるようですね。
実は、マーサは学生時代に家庭の事情で、どうしてもなりたかったチアリーダーをあきらめたことを残念に思っていたのでした。
荷物のなかから出てきた当時のチアリーダーのユニホームを見て感傷に浸っていると、ユニホームをシェリルに見つかります。
何事にも積極的なシェリルは、マーサを「未練があるのなら、今でもあきらめることはない」と諭し、シニアタウンでチアリーディング部を結成することにしたのです!
さあ、ここからがダイアンの本領発揮ですよね~!!
どんなやっかいな問題にも勇敢に立ち向かうシーンが山のように出てきて私たちを楽しませてくれます。
オーディションでなんとかメンバーを8人にまでこぎつけ、練習に励み、なんと、全米チアリーディング大会にエントリーまでしてしまうのです!!
こんなハチャメチャな展開って、ダイアンの映画以外あり得ない…。
最初は馬鹿にしていた高校生のクロエも彼女たちの不屈のがんばりに共感。コーチとしてチームを引っ張ります。このクロエがまたいい子なんですね。
数々の試練を踏み越え、平均年齢72歳のチアリーダーたちが晴れの舞台で披露するダンスは涙なしでは観られませんでした。
これだからダイアン・キートンの映画は必ず観に行くんですよね。
どんな作品でも幸せになれる映画ばかりですよね。
ここでちょっと面白いエピソードをこっそり教えちゃいますね。チアリーディングクラブへの加入に反対したメンバーにそのご主人が「死んでから入れ!」みたいな悲しいことを言った翌日、ご自分がお亡くなりになったのは偶然とは思えない…かもです。
ダイアン・キートン/プロフィール<私のお気に入りから>
1978年公開:ウッディ・アレン監督「アニー・ホール」
ウッディ・アレンの恋人役として印象づけた作品。
2007年公開:ナンシー・マイヤーズ監督「恋愛適齢期」
名優ジャック・ニコルソンとキアヌ・リーブス共演作。
熟年の恋愛をユーモラスに描き、ダイアンが恋する映画の始まりのような作品ですね。
2013年公開:ジャスティン・ザッカム監督「グリフィン家のウェディングノート」養子アレハンドロの結婚式のために集う秘密を持つ家族が集合して織りなすドタバタコメディ。
2016年公開:リチャード・ロンクレイン監督「ニューヨーク 長めのいい部屋売ります」
モーガン・フリーマン共演。
長年住み慣れたニューヨーク・ブルックリンのアバートメントを手放すことを決めた夫婦の心の葛藤を綴ります。
2016年公開:ジェシー・ネルソン監督「クーパー家の晩餐会」
大家族・4世代11人集うクリスマスパーティ。それぞれが抱える悩みを抱えながらも一夜を過ごすことになります。
2018年公開:ジョエル・ホプキンス監督「ロンドン、人生はじめます」
ブレンダン・グリーソン共演のロマンティック・コメデイ。
大都会ロンドン在住の未亡人エミリーが郊外で質素に生活するドナルドと出会い、人生の意味を見つめなおすことになります。ラストがとても印象的でした。