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一関市地域おこし協力隊に着任


委嘱式

2024年3月1日、一関市役所にて地域おこし協力隊委嘱式が行われ、佐藤善仁市長より委嘱状が交付されました。
委嘱式といっても、ちょっとお茶でも飲みながらほんの数人でお話をするくらいのことだろうとたかをくくって市庁舎の3階へ向かったのですが、これがそもそもの誤算でした。庁舎の一階はいわゆる普通の市役所、区役所の雰囲気なのですが、3階に上がりエレベーターを降りると、いきなり目の前に厳かな雰囲気の市長室があらわれ、まずそこでビビりました。戸惑う私に「どうぞこちらへ」と案内された隣の応接室がこれまた立派で、席に着くよう勧められましたがまったく落ち着きません。それでも平静を装いながらしばらく座っていると、今度は立派なスーツを着た職員や、地方紙、テレビ局の記者などが続々と登場し、あれよあれよという間に完全包囲されてしまいました。

そんな身の引き締まるような雰囲気の中で、佐藤市長から直々に委嘱状を手渡され、今回協力隊に応募した動機や町での暮らしなどについて懇談しました。その間ずっとテレビカメラは回ってるわ、集中砲火のようにバシバシ写真は撮られるわでとにかく顔が疲れました。「笑ってくださ~い」と頼まれれば頼まれるほど顔が引きつっていた気がします。

ともあれ、初めてお会いした佐藤市長はとても気さくで若々しく、格好いいお方でした。改めてこの町に来てよかった、この町の為にお役に立ちたいと思えた、そんな日でした。

(左から)私、佐藤善仁市長、同じく地域おこし協力隊員の工藤さん

五番目の季節

春、夏、秋、冬……そしてその次にやってきたのは、私の知らない「岩手の冬」だった。

冷蔵庫より寒い部屋

一関に引っ越してきたのが2024年2月14日。
その日はこの季節ではあり得ないほど暖かな日だったようで、窓を開けなければ暑いくらいであった。そんな陽気が2日間も続いたことは、今思えば幸運というか奇跡だったような気がする。おかげで引っ越しの片づけがとてもはかどった。ところが次の日それが一転。毎晩のように窓が凍るほどの寒さへと変わった。朝、寒さで目が覚め、部屋の温度計を見ると摂氏0度。もしかしてと思って冷蔵庫を開けて手を突っ込んでみると、部屋よりあたたかい。単に寝ぼけているのだろうか、冷蔵庫よりも寒い部屋で暮らしているということがまだ信じられない… 気を取り直して居間へ移る。陽を取り込むためにカーテンを開けようとするが開かない。よく見ると結露した窓が凍って、そこへカーテンが貼り付いていたのだった…

雪国からの洗礼

引っ越しから1週間後、隣りの家が雪かきをする音で朝5時に目が覚めた。一関に来て初めての積雪であった。外を見るとすでに20センチほど積もっている。昨日用意しておいたスコップで家の周囲の雪をかき、車に積もった雪を払い落とした。

今年は例年に比べ雪が少ないそうなのだが、これからは朝起きたら雪かきという作業が毎年のように生活の一部としてついてくることに間違いない。寒さも早起きも苦手な怠け者の私にとってはちょうどいい試練なのかもしれない。ある程度覚悟はしてたつもりだったが、やっぱり岩手の冬をなめていた。

目を覚ますと雪国だった…
池の鯉も身を寄せ合ったまま動かない

あとがき

これからは一関の情報発信のためにSNSを積極的に活用しましょう!ということで一発目の投稿をしてみましたが、文章が重苦しくて、我ながら何とも言えないこの読後感… しかも肝心な一関の良さが全然伝わってこない! このひと一関でやっていけるんだろうかと、かえって心配させてしまったかもしれません。
実際には厳しい寒さの中でも温泉に入ったり、スキーを滑ったり、周囲を散策したり、いろいろな人と触れ合ったり、地元の食材を味わったりしながら日々楽しく過ごしているので、そういった元気の出る話題も今後提供できればと思っています。


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