同じクラスの女子に弱味を握られ敗北宣言1

 ほんの少し前の自分ではこの状況を想像できなかっただろう。後悔やこれからの不安、様々な負の感情から自分を責め続けていたこの数分を裏返すような自分にとって天国なこの状況。

「どう?おいしい?」

 僕は同じクラスの女子の黒ずんだ上靴を必死に舐めていた。

 媚びを売るように情けなく、犬がいたずらの許しを請うようにか弱く、目の前の女子高生に奴隷として必死に。

 情けなくて恥ずかしくて悔しくてそうやってみっともない気持ちが溢れ続けた。舌は上靴の靴底を舐り続け不快感が広がり続ける。ツーンとした感覚が舌に響き臭み、汚さ全てが唾液の波を泳ぐ。

「おいひぃれふ!」

 舐りながらだったので上手く言葉に出来なかった。こんなにも歪で嫌悪感のある光景なのに僕の内心は興奮一色だった。負けたい。負け負けしたい。欲望だけが僕をここに存在させ続けた。こうなった理由は数分前…

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