携帯音楽プレーヤー

音楽が好きでよく聴いている。

結婚してからは家でゆっくり聴くことができないから、主に通勤時に聴くことにしている。

結婚当時はMDプレーヤーを愛用していた。
カセットやCDの携帯プレーヤーはかさばる上に音飛びしやすかったので、コンパクトで音飛びしづらいMDプレーヤーはとても便利だった。

MDはカセットとCDの良いとこ取りなところがあって、カセットのように録音できるし、CDのように曲の頭出しができる優れものだ。

レンタルCDをダビングするのはもちろんのこと、コンポにレコードプレーヤーを繋いで、レコードからダビングしたりもした。

ただ、レコードからのダビングだとトラックが分かれておらず、アルバムの最初から最後まで1曲扱いになってしまうのだが、MDの更に素晴らしいところは、自由にトラックを分けることができ、しかもトラックごとにタイトルをつけることができるのだ。

曲の頭を探してトラックを分け、タイトルを入力する作業が楽しく、音楽ディレクターになったつもりで、一人地道にオリジナルMDを作成していた。

そこに黒船がやってくる。

CDを借りるため、仕事帰りに立ち寄ったレンタル屋で何気無しに取ったチラシを見て衝撃を受けた。

その名はiPod。

MDのように自由に編集する機能は劣るけど、音楽をたくさん詰め込んで、ディスクの入れ替えすることなく聴くことができるという。

レコード、カセットの時代から、アルバムごとに媒体を入れ替えすることが当たり前だと思っていたのに、世の中にはなんて凄い発想をする人がいるのだと、本当に目から鱗が落ちた。

次の日迷わず買いに行った。値段も分からなかったけど、いくらでも出すつもりで買いに行った。

MDよりも音飛びしないし、ディスクの入れ替えも無い。ホイールでの操作も新しくてiPodの虜になった。

程なくしてスマホが登場し、今ではスマホでサブスクを聴く時代になった。

こうやって振り返ってみると、この十数年で凄い進化を遂げている。
この先どんな進化を遂げていくのか楽しみだ。