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第7回さいたま市北区子どもの遊び場居場所づくり勉強会(ZOOM)レポート

 2024年10月13日(日)20:00~21:30、「日進大宮なび」さんをお招きし、「日進地区に見る子どもの居場所の現状について」をテーマに、多岐に渡りお話しました。
 ゲストスピーカー含めて、さいたま市北区の女性3名、さいたま市北区の男性1名、さいたま市見沼区の男性1名、さいたま市大宮区の男性1名、、合計6名が参加しました。


1.本日の勉強会の全体の流れ

 本日の勉強会の全体の流れは下記スライドの通りです。ほぼ予定通り進みました。

 「ジョガボーラきららさいたま」の説明のくだりは、前回勉強会レポート内容とほぼ同じでしたので、ご興味のある方は第6回レポート記事をご覧ください。

2.参加者の自己紹介

大宮区男性:北区の人とのつながりもあり、北区の遊び場の現状に興味があり、今回参加させていただきました。どうぞよろしくおねがいいたします。

北区女性1:さいたま市でママさんの育児リフレッシュの活動をしていています。Northさんとは近々でご縁があり、イベントに参加させていただいたりしたこともあります。今日は楽しみにしていました。

北区男性:土呂町に住んでいます。大学の3年生です。オンラインでイベントをやったりしています。さいたま市北区で集まる、と聴いたので参加させていただきました。

見沼区男性:よろしくお願いします。お誘いを受けて、覗きにきました。北区や見沼区で、子どもたちの成長をサポートする活動をしています。メインは子供たちの運動をサポート、体の動きがちゃんとできないお子さんが今非常に多い・・・簡単に言うと片足立ちが1秒できない子がざらにいたりとか、目の動きが・・・、とか、足の指が接地していない子がいたりとか、基本的なことがちゃんとできていない子が沢山いる現状の中で、僕なりに、20数年子どもたちに関わってきているんですけど、色々改善しつつ活動しています。今日はよろしくお願いいたします。

3.「日進大宮なび」さんの話題提供

(1)「日進大宮なび」さんのプレゼン内容の流れ

 「日進大宮なび」さんの話題提供が始まります。
 プレゼン内容の流れの確認です。

(2)Northさん(「日進大宮なび」を立ち上げた方)の自己紹介

 まずは、ご本人の自己紹介。これまでの勉強会ゲストスピーカーの中で、最年少となります。

(3)「日進大宮なび」サイトのご紹介

 運営している「日進大宮なび」サイトのご紹介。

ホームページのリンクはこちら↓

(4)「日進大宮なび」さんからの問い【遊び方の変化を知る】

 そして、「日進大宮なび」さんからの問いかけからプレゼンが本格スタートしました。いろいろな世代の人が参加した今回の勉強会ですが、40代になった女性と60代男性の方がこちらの問いに答えました。

北区女性2:最近、40代になりました。小学生の時は、絵画教室、プール、ピアノを習っていましたが、4年生で全部やめて、小学校の校庭開放で遊んでいました。名前だけ書けばよくて、バスケとかおしゃべりとか自由にのびのび遊んでいました。外遊びは結構してました。鬼ごっこも好きではなかったですけど(笑)、付き合いで遊んでいました。本当は野球とかサッカーとかをやりたかったんですけど。

見沼区男性:60代です。昭和40年代がメインです。学校では遊んでないです。校庭開放ってないです。空き地が沢山ありました。建築資材があって、勝手に遊んだり。怒られると思うんですけど。テレビ番組は昭和のスポ根全盛の時代ですね。いいか悪いかは賛否があると思いますけど。

①遊び方の変化
 
昔の遊びについて出し合ったあと、その後、どんな変化があったかの理解を深めていきます。Northさん(「日進大宮なび」さん)が以下のようなスライドで整理してくださいました。

②Northさん(現在大学1年生)の子ども時代の遊び方
 
より具体的に、10代のNorthさんの小中学生時代の遊びについても詳しく話してくださいました。

 確実に、遊び方が変わってきている、デジタルな世界が遊びの中に当たり前に入ってきている状況になっていますね。

③現代の子どもたちの遊び方は?
 
現代の子どもたちの余暇の過ごし方、遊び方について、客観的なデータも交えながら傾向を確認していきます。

Northさん:皆さん、今の流行について、知っているものはありますか?

見沼区男性:YOASOBIはわかりますね。Bling-Bang-Bang-Born、鬼滅もわかります。あとはちょっと・・・微妙ですね。

Northさん:いわゆる動画配信者とかYoutuberがランクインしています。

北区女性2:「なえなの」がわからないですね。

Northさん:なえなのさんは動画配信者です。私の世代ですらわからなくなっています。

※「なえなの」さんのyoutubeチャンネル↓

北区女性2:晩餐歌もわからないですね。

North:Bling-Bang-Bang-Bornの次にランクインしているヒット曲です。15歳のシンガーソングライタ―です。

※2024年のヒット曲「晩餐歌」↓

④まとめ
 「子どもたちの遊び方の変化」についてのまとめです。

(5)さいたま市北区を中心とした子どもの居場所の現状

 続いて、さいたま市北区での子どもの居場所について、とても具体的にご紹介して頂きました。

①小学生の遊び場・居場所
 
まずは、さいたま市北区の小学生の居場所の現状・全体的な傾向を把握していきます。

 「低学年までの室内遊びの場」が不足している、特に、日進地区、という具体的なご指摘がありました。児童センターは各所にあるが、日進地区だけ空白地帯で、つくる計画もあったが、現在のところは頓挫しているという話題も提供して頂きました。

 日進地区には、有料であれば遊び場はあるという話題も。ただ、有料であることから、毎日遊べるような居場所ではないという話も。

 続きまして、今回の勉強会の申し込みGoogleフォームで事前に聴きたいことを募ったところ、2点あり、その質問にNorthさんが準備して回答してくださいました。非常に具体的で有難い情報満載です。

まずは、北区内でお馴染みの番場公園のご紹介。

北区内の方にも身近な、西区の三橋総合公園。

大宮区の鉄道博物館。あまり遊び場として認知されていない気がするとのことですが、Northさんご自身がよくここで遊んでいたそうです。

北区から行きやすい場所ということで上尾市の遊び場もご紹介して頂きました。

 少し足を伸ばせば、与野駅最寄りの「あいぱれっと」もあります。

北区女性2:(補足)ここは、「冒険はらっぱ」というプレーパークも併設されていますね。プレーリーダーと呼ばれる大人がいて、外遊びが思いっきりできます。実は私自身、ここで今、プレーリーダー研修を受けたりしています。プレーパークは、小学生に限らず中学生も遊びに来れるし大人も関われるし、まだ広がりは少ないですけど、コミュニティスペース、居場所として可能性はあるのかなって・・・。子ども食堂とかも・・・。北区もありますよね?

Northさん:(子ども食堂は)常設ではないですけど、ありますね。

続いて、Northさんおススメの、西区の遊び場。「公苑」と書くそうです。

つづいて、北区に戻って、宮原町の比較的新しい公園のご紹介。防災設備が整っている公園だそう。駐車場の台数は少ないとのことです。

続いて、さいたま市民からしたら穴場だという蓮田市の公園。大型遊具もあるが、人もそんなに多くないとのこと。

Northさん:あまり知られてないんですけど、見沼区の「猿花キャンプ場」は非常におすすめです。小学生じゃなくてもいいんですが、キャンプするのに、無料でキャンプができます。テント貸し出し、指導員も無料でサポートしてくれるそうです。食材はさすがに自分たちで用意しないといけないですけど。

北区男性:僕も市民の森でよく遊びました。イベントもよくやっていて、何回か僕も行ったことがあります。多世代交流が生まれていますね。にぎやかになりました。

Northさん:ここまでで、小学生の居場所についてざっと説明してきましたが、何か疑問点とかありますか?

北区女性3:室内の遊び場ということで、「子育て支援センター」は入りませんか?あ、そっか。未就学児ですね。宮原3丁目にあります。

Northさん:子育て支援センターのことは普通に忘れていました。

北区女性3:あと、日進にある大宮バイパスのマクドナルドは遊び場スペースがあるので、子どもたちに人気ですよ。植竹には児童センターがありますけど、マクドナルドの遊び場スペースはうらやましいんですよ。

Northさん:今度、植竹の方、(児童センター)移転するんですか?

さいたま市北区女性3:移転しますよ。

Northさん:それで新しくなって、みんなが行きやすくなるといいですよね。

②中学生の居場所について
 続いて、中学生の居場所について情報提供していきます。

Northさん:中学生というと、そこそこ年齢が上がっているけど社会勉強が足りず、まだ子どもの部分もあるので、ショッピングセンターやフードコートで騒いだりする話もあり、学校の先生が巡回していたりするケースもあるそうです。

Northさん:Discordっていうのは、オンラインゲームの通話機能のことですね。

Northさん:部活をやっている人は多いですが、気軽に運動する場が少ないのかな、と感じます。

Northさん:ここが一番言いたいことなんですけど、「自習のスペースが不足している現状にある」というところですね。家で集中できない人もいて、自習室の需要はあると思うんですけど、供給が追い付いていないと感じます。

北区には2つの図書館がありますが、自習室整備は課題かなと。

Northさん:お子さんが塾で悩んでいたら、自習室が充実しているかどうか、というところは大切なポイントになると思いますね。

(6)プレゼン総まとめ

ここまでのまとめです。

North:事前にイベントについても告知していましたが、時間の都合で今回は割愛します。uneune防災フェスタというのもありましたね。

 2024年から初開催のuneune防災フェスタは、つばさ小学校の前にある「うねうね公園」で開催され、大盛況でした。この勉強会の参加者も運営に関わった人が多数います。詳細はこちら↓

4.質疑応答・感想共有・意見交換など交流


北区女性3:すみません、途中からで。北区の居場所、遊び場をまとめたんですね。すごいです。素晴らしいです。遊び場って・・・、若い人の自習室がないとか・・・課題ですね。北区だけじゃなく。だって儲からないから。子ども食堂みたいに善意で貸してくれる民間の施設があったりしたらいいですよね。自治会館とかもっと開放してくれたり、カフェとか、居酒屋さんとか、居場所として提供してくれたりとか、、マンションの集会室とか、ちょっとでも勉強したい子の居場所ができたらいいですよね。

 この前、コンビニに行ったら大学生がたむろっていて店長から怒られていたけど、大学生の居場所にしちゃえばいいじゃんって思っちゃいました(笑)コンビニの駐車場の一角どうですか?みたいな(笑)。若い人の居場所って難しいです。こっち(行政)が作ると誰も行かないし、子ども達は好き放題やりたいし、でもそれは、こっち(大人側)が受け容れられないし、みたいなミスマッチが起きていますね。

北区男性:居場所っていう観点でいうと、私は小学生と中学生の学習支援ボランティアに関わっています。社会福祉協議会さんが運営しているところで小学生の学習サポートをしています。居場所があると地域同士のつながりが生まれるし、本人たちも安心して生活が送れるような環境になるんじゃないかなって思います。無料で教えてもらう機会っていうのは貴重だし、そこで地域交流が生まれると、中学生にとってもいいと思うし、地域活性化にもなると思いました。

見沼区男性:感想としては、大学生のプレゼン、素晴らしいなの一言です。あそこまでまとめることができるというのは、僕としては、これだけで充分参加した価値がありました。
 僕は運動、お子さんに携わってます。スポーツパーソナルトレーナーとしてシニアにも携わってます。
 幼児期に、経験豊富に、しかも楽しく、身に着けることができるか、経験できるか。小学生では遅いと感じています。幼児期の体験が大事。その時期の豊富な運動体験が生涯の財産になります。
 色んな教室があるんですけど、僕としてはうーんと思うところがあります。
 今回、北区内の状況が非常におおまかによくわかりました。有り難うございました。

北区女性1:年齢ごとにNorthさんが分けて説明してくださって気づいたのですが、ベビーの時は、子連れで行ける飲食店が大宮も北区もなかったんです。オムツ替えスペースがとにかくないんです。子供がずっと座ってられないのですが、キッズスペースがある場所が本当に少なくて、ママ友と探し回っていました。そんなことを思い出しました。そのへんが充実するといいと思うけど、子どもの事業って儲からないから・・・苦笑。
 最近子どもが挟み将棋やオセロにはまりはじめています。ボードゲームカフェみたいの、よく大人向けはあるけど、子ども向け、エンドレスで遊べるような場もあるといいなと思います。それは児童館が該当するんでしょうけど、古くて暗いイメージがある。あまり利用しない。そこが明るいイメージに変わっていくと、中身的には居心地の良い場所だと思いますけど。
 あと、図書館をよく使ったりするんですけど、自分が仕事、子どもも勉強、みたいな時に、(自習室が)1席ずつの先着となっていて、子どもはOKだけどパソコンはだめとか、その逆とか、親子が隣り合って座ることが想定されていなくて、使いづらく感じていました。
 これから中学生になると勉強するスペースがないことに悩むんだ、とか、塾を選ぶポイントに自習室使い放題かどうかがポイント、というところがあるんだ、というところも勉強になりました。

大宮区男性:まず中学生の塾の話。大宮駅西口周辺の家賃が上がってきていて、塾が入っているケースをよくみかけます。大宮駅の駅前は再開発が始まっていることもあり、駅前で自習室があるんですけど、ある日突然、これから先なくなる可能性がある、「自習室の確保」って急務なんだなと。
 私は子供時代、虫でよく遊んでいたんですけど、ザリガニ釣ったりとか。虫と遊ぶ機会って今の子ども達あるのかな、と思いました。
 泳ぐことが少なくなっているのかなと。泳げない子が増えてきてるのかな、と。プール閉園の話をよく聴くし、学校でもプールの授業が減っていると聴く。

見沼区男性:僕もセミとかカブトムシとかとっていました。時代が時代で、遊ぶ場はどこでもよかったんです。僕らの時代は、新しい遊び場を(自分で)みつけるのがステータス、俺すげーぜ、みたいな・・・遊びとかも与えられるものではなくて、そこにあるものでいかに工夫するか、っていうのが当たり前だったんで。
 時代が180度変わってきて、こちら側が環境を与えるっていう風に時代の転換になっているので、その中でお子さんをどう育てるかっていうのが一番大きなテーマだと思うので、感じることが多く、(この場について)感謝でございます。

北区女性2:自分の力でいい場所をみつけた、とか、自分の力で何かができた、という実感が育つといいですよね。現代社会は管理されちゃってることが多いと思います。ひらめいたらできる、みたいな自主性が育つ環境をこの現代社会でどうつくれるか・・・。どうですかね?

さいたま市北区男性:(自主性について)公民館とか公共施設とかで何か子供向けのイベントやったりとか。そういうのをやると保護者の目についてきっかけになって、参加してみなー、となる。僕自身も、子ども時代、児童センターで、工作づくりとか。なんでこうなるんだろう?とか。疑問、問いとか、そこで、普段やらないようなことをやることで、別の問いとか視野が生まれると思うんで・・・興味とかわくわくとか生まれると思うので。そしたら自然と、わくわく、疑問が生まれて、挑戦する、とか、主体性が生まれるのかな、と。公共施設、イベントがポイントになるのかな、と思います。

Northさん:本当に、いろいろな感想が聴けて、有難いなと思います。ボードゲームカフェの話がありましたが、北与野に本屋があってボードゲームカフェがあります、そこはどうでしょう?という提案、でもさいたま市内だとそれくらいですかね。

北区女性1:大宮にも一軒あるって聴いたことありますね。

Northさん:児童センターが暗いというのは確かにその通りで、年数も経過していて、ちょっと狭くて、行きづらいところはあると思います。今度、植竹がリニューアルするので、行きやすい、行きたくなるような場所になるといいですよね。
 大宮駅周辺に塾が集中している話がありましたが、私も大宮駅周辺の自習室のある塾に通っていました。本当に最近あのあたりは塾が増えている印象ありますね。
 大宮駅の鐘塚公園の前の通りに自習室が面していたんですけど、トラックがうるさくて集中できませんでした。だから、大通りとか騒がしいところにあると勉強しにくいというのはありましたね。

北区女性2:私は中学生の時に自習室って使ってなくて、勉強は家でやるイメージしかなかったのですけど。中学生にも自習室の需要ってあるんですね。自習室って言われてみないと無い視点でしたね、重要ですね。

北区女性3:ボーイスカウトの話を聴きたいです。

Northさん:ボーイスカウトって年齢別に5段階に分かれていまして・・・小学生低学年まではビーバーと呼ばれるんですけど、いろんな自然に触れて遊ぶ中で、社会のルールにちょっとずつ触れていこうね、という感じで、やっていてよかったな、貴重な経験になったなと思います。
 もうちょっと上になるとスキー行ったり、合宿行ったり、自分でいろんなことをやってみよう、という段階になるんですけど、仲間と色んな事にチャレンジします。あと、「チャレンジ章」という仕組みがあって、自分の取り組みたい分野で何かを習得して、ワッペンをもらえる、というシステムがあります。礼儀も主体性も身に着きました。

北区女性3:ボーイスカウトって減ってるんですか?

Northさん:5年くらい前に10万人を割っちゃって。指導者不足、担い手不足、ボランティアなので。少なくなってます。日進は多い方です。その他は1班あるかないかくらいに少なく、満足に活動できていないようです。

北区女性2:ボーイスカウトって元々どこから始まったのですか?

Northさん:ボーイスカウトは100年以上前にイギリスではじまったそうです。

北区女性2:少年団とボーイスカウトって似ているなと感じたことがあります。一般的にはサッカーとか野球の団体のイメージですけど、そもそもはリーダー育成の考え方が実はあったりとかって話を聴いたことがあります。

5.勉強会終了後アンケート

Q.勉強会を通じて気づいたこと

自分の知らなかった小中学生向けの居場所となる施設が思ったよりも多かったので、そのような居場所が増えるといいなと感じた

改めて自分の子ども時代と異なり、遊び場を作っていく必要があると感じました。


(1)ボーイスカウトは私も最初興味があり問い合わせしましたが、親も一緒に参加しなくてはならなかったため、諦めたという経緯がありました。
(2)今の子どもたちは昔の子どもたちより宿題も多く、習い事も多く、時間がありません。例えば大宮区男性がおっしゃっていた、水泳の時間が昔よりない=水泳を各家庭で習わせなければ泳げるようにならないため習い事の時間が増える のように、核家族化や多忙さのせいで、①子どもの居場所があっても参加させられない②子どもの遊びの時間自体が確保出来ない という現状があると思いました。
 子どもの居場所作りの活動は割とされてる方がいらっしゃいますが、親や子どもの時間作りも同時進行しなければ、解決しない問題なのではないかと感じました。

■貴重な情報をいただけました。

Q.勉強会の良かったところ

■Northさんの資料で蓋然性のある情報が見れたことと、見沼区男性の参加者の方のお言葉に気づかされることが多かったです。

■自身の子どもが、これから学年が進むにつれて、地域の中でどのような課題にぶつかるのかを知れたところ。

■初参加でしたが、プレゼンされた方の内容/進行がかなり良かったです。

Q.勉強会で改善が必要と感じたところ

■特に改善点は感じませんでした。

■しいていうのであれば…ですが、 意見を出し合うにとどまらず、改善方法を見つけ出す&改善のための行動する(例えば行政にみんなで署名を出すなど)、というところまでセットでしなければ、開催の意味がいまひとつ薄いような気もしなくもないような…(ごめんなさい汗

ディスカッションがもう少し増えると良い感じがしました。

6.編集後記

 「日進大宮なび」さんの貴重な情報・話題提供は、若く子ども達との年齢が近いということもあり、子どもたちの居場所の現状をリアルに知るのには非常にふさわしい人選だったと、改めて思うくらいに、非常に学ぶことの多い勉強会となりました。
 「さいたま市北区子どもの遊び場居場所づくり勉強会」を主催していますが、知らなかったことが多かったです。
 今回の勉強会のキーになった点を8点挙げて、編集後記とします。

(1)子どもたちの遊び方の変化を知る

 子どもたちがデジタル機器と密接な関係にある中で過ごしていることは頭で分かっていたものの、Northさんから、さらに具体的に話題提供して頂いたことで、動画配信やSNS、オンラインゲームが非常に身近になっていて、流行もそこから生まれているということをリアリティをもって学ぶことができました。それでも、「外遊びの需要はある」ということもおっしゃっていましたし、デジタルに囲まれた現代社会だからこそ、「外遊び」「体を動かす機会」がもつ意味、価値、は、より大きくなっているように思いましたし、その機会・場を大切にしていかないといけないと改めて思いました。

(2)今の流行を知る

 今の子どもたちの間で何が流行っているのか、という話題、知っているものもあれば、知らないものもありました。知っている、といったって、聴いたことがあるというレベルであり、そこにどんな意味やストーリーがあるのかというところまでの理解ではありません。既に述べましたが、動画配信やSNSなどのデジタル環境の中で多くの流行が生まれている現状を知ることができました。

(3)子どもの居場所は大きな課題

 さいたま市北区に限らない話だと思いますが、子どもの居場所は本当に課題が多いし根深いと思いました。大人側が用意すると子どもが行きたがらない場所になったり、子どもが集まる・求める場の在り方は、大人の方が受け入れ難かったり・・・そのミスマッチという指摘は現状としてあると思いますし、どうしたら解決に向かうかな?と切実に思いました。
 未就学児も含めた、低学年までの室内遊びの場の不足という指摘もありました。決して、外遊びの場、小中高校生の居場所が充分にあるということでもないのですけど、何より、小さい子どもが安心して過ごせる場所が非常に少ないというのは、本当に大きな大きな課題なのだということがはっきりしました。

(4)さいたま市北区を中心とした子どもの居場所の現状

 Northさんが、具体的に、様々な居場所になりえる場を詳細に情報提供してくださいました。場所としては、ないわけではないということは分かりましたし、公園に関しては数としてはかなりあるというデータも少し驚きがありました。
 ただ、今の時代は、子ども、特に小学校低学年以下の子どもは、保護者同伴でないと注意されてしまう現状があります。そうしたときに、場があったとしても、ふらっと子どもだけで自由に出入りできるわけではないということが大きなネックになりますし、ただハード面としての場があるだけでなく、親だけではない、安心感のあるコミュニティスペース、ソフト面としての「場」の意義がこれから非常に重要になってくるし、大きな課題なのかなと思いました。
 その意味で、少しお話しましたが、「プレーパーク」や「子ども食堂」、「放課後子ども教室事業」といった、ソフト面の機能も加味した場の在り方・仕掛けを、大人同士で協力してつくっていかないといけない状況にあるのかな?と思いました。

(5)自習室スペースの確保問題、不足

 Northさんのプレゼンの中で、一際、ハッとさせられたことは、「自習室を充実させてほしい」というメッセージでした。中学生以降は、自習室を利用する機会が増えてくるということで、また、シンプルに学習する上で、「自習する」ということが非常に大切な時間であるということで、「自習室が足りていない」という現状が、これだけ切迫した課題であることは、指摘されなければ気づけないことでした。

(6)現代社会でいかに、主体性・自主性を育むか、という課題

 今回の勉強会の中で、昔は遊びは与えられるものではなく、自分で場所を見つけ出すものだったし、あるものでいかに工夫するか、というものだったけれど、現代社会は180度転換しているというメッセージがあり、それでも、現代社会の中で、主体性・自主性を育てることは課題として試行錯誤で工夫して考えていかないといけない、というところも、非常に重要なメッセージだと思いました。

(7)ボーイスカウトや少年団の本来の意義の理解を深める

 豊かな体験確保や社会性の獲得という意味で、改めて「ボーイスカウト」「少年団」という既存の団体が本来目指していた機能の価値についても、改めて光を当てて知る機会にもなりました。ボーイスカウトにしても、少年団にしても、目指していることは非常に意義深いことではあるけれど、ボランティアであることからなのか、担い手不足になっていたり、親の負担が大きいからという理由で敬遠されたりといったことで、減少傾向にあるようです。
 子どもが親と紐づけされ、親の負担によって成り立っているというシステムを、もっと多様な大人で支え合って、みんなで子どもを育てるシステムに編成しなおせないものなのか、既存の団体の持っている非常に重要な価値を、閉鎖性を克服し、新しいネットワークの中で生かせるように編みなおせば、希望はみえてくるかもしれないのではないかと思いました。

(8)勉強会運営の課題

 今回は、初めて勉強会後、アンケートも実施しました。改善策を出し合って行動に移さないと意味がないのでは、とか、ディスカッションの時間がもっと欲しかった、とか、非常に積極的なご意見を頂戴しました。
 今回の勉強会は1時間半の中で、「現状や課題を知る」というレベルで留まりましたが、この機会を無駄にせず、様々な形で、知ったことをこれからに生かして、よりよい居場所づくりを模索していきたいと思いましたし、この勉強会でつながったご縁ある皆さまと、あわよくば何か企んで仕掛けていきたい、またいろんなお話もしたい、そう思いました。
 そのような積極的な気持ちが生まれた場になったことはひとまず良かったですが、同時に、この勉強会が今後バージョンアップしていく必要性も感じました。
 子ども達の成長を考えるためには、大人自身の成長が必要不可欠ですし、豊かな関係性を作り続ける努力、場をつくる力を育てること、をこれから大切にしていきたいと思いました。

7.おわりに&次回予告

 この度、まずは「日進大宮なび」さん、貴重な話題提供を本当にありがとうございました。アンケートを通じても、参加したすべての皆さんにとって学びのある場になったことが伝わってきました。参加者の皆さんも、積極的に関わってくださり、本当にありがとうございました。
 話して終わり、ではなく、何か次につながるアクションにしていけたら、そんな関係性になれたら、非常に嬉しいです。
 でも、まずはお疲れさまでした。
 読んでくださった、そこのあなたも、ありがとうございます。是非、これから、居場所について、考え、話し、そして、可能であれば、一緒につくっていけるような、様々なアプローチがあると思いますけど、そういうきっかけをジョガボーラが作り続けていけたらと思っています。
 皆様、是非、これからもよろしくお願いいたします。

 11月の勉強会ですが、まだ日程もゲストスピーカーも決まっていません。4月から全回ZOOM開催してきましたが、11月は一足早い忘年会的な交流会をリアル開催してもいいのかなと検討中です。また連絡します。

 ひとまず、本当に有り難うございました。お疲れさまでした!


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