第4回さいたま市北区子どもの居場所・遊び場づくり勉強(ZOOM)会レポート
2024年7月20日(土)10時~11時半過ぎまで、uneune防災フェスタ副実行委員長の片倉さんをスピーカーにお招きし、「uneune防災フェスタ振り返り」、「小学校と地域の連携」等をテーマに、「第4回さいたま市北区子どもの遊び場・居場所づくり勉強会(ZOOM)」を実施しました。
さいたま市北区在住の男性2名、女性1名、神戸市在住の女性1名の計4名が参加しました。
1.スピーカーの自己紹介
まずは、片倉さんの自己紹介から。
元々さいたま市役所職員でしたが、公民連携に積極的で、「まず民間が走り、行政が寄り添う」という形の重要性を感じてきていて、最終的には市役所職員を辞めるという決断に至った話などをして頂きました。
2.「うらわLOOPナイトマルシェ」のご紹介
さいたま市役所の広場を活用した「うらわLOOPナイトマルシェ」という市民主体のイベントのお手伝いをしたときに、公民連携の魅力を十二分に感じて、こんなイベントを自分でもやってみたいという想いがあったそうです。
3.uneune防災フェスタ実現の背景
次に、uneune防災フェスタ実現に至った背景についてプレゼンして頂きました。
逆川については、uneune防災フェスタnoteでも記事を書いているので、詳しく知りたい方は、是非読んでみてください。
4.「うねうね公園」の地理関係・成立背景について
続いて、uneune防災フェスタの会場となった「うねうね公園」の地理関係についても説明して頂きました。JR宮原駅と日進駅のちょうど中間的な位置にある公園です。
uneune防災フェスタnoteに「うねうね公園」が生まれた経緯についての記事もあります。
5.「さいたまKI-TAまつり」のご紹介
続いて、uneune防災フェスタが実現できた素地として、そもそも「さいたまKI-TAまつり」を継続して開催してきた経験が運営面で大いに生かされたという話もしてくださいました。
今年も「さいたまKI-TAまつり2024」が2024年11月10日(日)に開催されます。uneune防災フェスタに関わった運営メンバーが多く関わり、目下、準備中です。
6.uneune防災フェスタと行政の連携
また、今回のuneune防災フェスタでは、行政と多岐に渡り連携できたことも大きな力になりました。
1.公園緑地協会
さいたま新都心の防災公園で実績があり、パークマルシェなど公園の活用推進も行っていることと共鳴した。バッテリーカーを公園から持ってきて走らせてくれた。
2.防災セクション
防災テーマの地域イベントが主体的に起こるのは珍しく、行政の進めたいことと一致する部分もあって、後援をいただいた。
3.環境セクション
次世代自動車の普及推進の1つとして災害時の活用をPRする機会と捉えて参加してくれた。
4.消防セクション
子どもたちに圧倒的人気の起震車に、土曜の午後出ていただいた。
5.陸上自衛隊大宮駐屯地
地域のイベントに出るのは広報部署としても積極的とのことで、快く参加いただいた。
6.大宮警察署
2日間にわたる道路の通行止めにより、起震車や自衛隊車、バッテリーカーを道路上で展開することができた。
7.unune防災フェスタでこだわったポイント
続いて、uneune防災フェスタでこだわったポイントを6つ挙げて頂きました。
8.unune防災フェスタのコンセプト
こういったポイントをおさえた上で、uneune防災フェスタのコンセプトがつくられていきました。
9.uneune防災フェスタ各エリア振り返り
「防災サバイバルクイズ」、「竹灯籠ワークショップ」、「炊き出し実演」、「段ボール迷路・高齢者体験」、「パークヨガ」、「ステージ」、「パネル展示」、「起震車」、「キッチンカー」、「物販ブース」、「テントLifeデモンストレーション」、「自衛隊ブース」などを写真を見る等しながら振り返っていきました。
様々な体験を提供でき、竹灯籠ワークショップでは人気が出すぎて想定した人数をさばけなかったことや、炊き出し実演で失敗して、芋粥に急遽変更するといったリカバリー経験、段ボール迷路・高齢者体験エリアではスタッフ不足になるほどの人気になってしまったこと、ステージでのサックス体験ではサックス奏者の方が子どもに教えることの難しさを痛感したことなど、実際にやってみたことで出てきた課題が生まれたことが、かえって良かったといった話が出ました。
前回の勉強会ではあまりお話できませんでしたが、今回は、「能登応援商店」のお話もたっぷりしました。
能登半島各地のお店を駆けずり回って集めるという行動そのものを通じて能登半島地震の現状を改めて知る機会になったり、能登半島地震の現状を伝える商品POPが売る側と購入する側双方にとって非常に理解が深まる機会になったり、豊富な災害ボランティア経験をお持ちの方が販売員として加わってくださったことで、単なる売り買いのお店としてではなく、能登半島地震について売り手と買い手が沢山会話する交流の場にもなったことなど、「能登応援商店」をオープンした意義が多岐に渡り豊かに展開することにつながりました。
イベント前の5月5日にはZOOMにてプレイベントが開催され、その様子をローカルメディア「日進大宮なび」(旧・最新!NISSIN)様のご協力でyoutube動画として編集していただくといった流れも生まれました。
「日進大宮なび」さんが編集してくださった動画は、以下です。
ダイジェスト動画↓
フルバージョン動画↓
「日進大宮なび」さんのサイトはこちら↓
10.感想共有・神戸市の成徳まつりの話題・さいたま市のコミュニティ・スクール、学校と地域の連携の話題
一連の話を聴いて、神戸市在住の女性からは、「uneune防災フェスタのInstagram等はチェックしていて、大規模でどんな風に実現できたんだろう、と思っていましたが、背景に色々なネットワークや専門的な職種などが生かされたという種明かしを知ることができてよかったです」という感想を頂きました。
次のイベントの開催までに、常時、実行委員会でのつながりは小さな形でも重ねていきたいという話も出ました。
最後の方では、神戸市の成徳小学校と近くの公園で「成徳まつり」を長年継続してきているお話を神戸市の女性にして頂きました。
成徳まつりサイトURL↓
そこに関連して、さいたま市のコミュニティ・スクールの話題や、さいたまKIーTAまつりで長年継続してきた絵画のコンクールを通じた小学校との連携の話なども出ました。
11.まとめ
前回に引き続き、今回も、5月25・26日にうねうね公園で開催されたuneune防災フェスタ振り返りの話題となりました。
今回は、行政との連携がしっかりできたことの具体的な話を丁寧に聴くことができましたし、今後の展望として、小学校との連携が生まれたら面白いかもしれない、といった提案も飛び交いました。
また、能登半島地震の現状についても語り合う場面があり、具体的なアクションを踏み出したい想いを新たにしました。
子どもの遊び場・居場所づくりを支えていく背景には、地域住民の多様で豊かなネットワーク・日常的な関係性構築の機会の創出が不可欠だと思います。ひとつひとつは小さいことでも、積み重ねていけば大きな力となり、子どもや大人の育ちの場を形成したり、大規模イベント開催といったことの実現の後押しになると考えます。
ジョガボーラきららさいたまでは、日常的に多世代でボールを蹴りあう場の提供を通じて、サッカーという枠を超えて、多様な人・アイディアが行き交い、何かが生まれる仕掛けのきっかけとなり続けていきたいと考えています。そういった場づくりが、子どもたちの豊かな遊び場・居場所づくり形成の素地につながると信じて活動しています。
第4回の勉強会も、ご参加・ご関心をお寄せ頂き、誠に有難うございました。次回は、8月31日(土)20時~21時半に開催します。
ぜひ、日常的な交流を通して、多様で豊かな集合知・力が生まれやすい環境づくり、そしてそのことが、子どもたちの遊び場・居場所づくりにつながっていくように、皆さんとともに日々を彩っていけたら幸いです。