デジタルだけどフィルムのモチーフを忘れない
カメラはデジタルだけどフィルムぽい写真を撮りたい。
そう思っている人も多いと思います。
僕もそう思っていて日々デジタルで撮ったデータをPhotoShopを駆使してフィルムっぽく再現しています。
最近買ったソニーのカメラの新機能を試してみて新たな可能性を直感したのです。
その機能がクリエイティブルックです。
クリエイティブルックとは?
SONYのサポートサイトではクリエイティブルックについて以下のように説明されていました。
最初はこのクリエイティブルックの機能は全く期待していなかったんです。
これまでにクリエイティブスタイルと言うのがカメラに搭載されていましたが全く使える機能ではなくてそのカメラで撮ったJPEGのデータも使ったことがありませんでした。必ずRAWデータをPhotoShopで現像して自分好みのフィルムっぽい色にしないと写真データは使えないというのがこれまでのSONYのカメラだったのです。
しかし新しいカメラでクリエイティブルックを使ってみるとフィルムっぽい感じの写真が撮って出しのJPEGで撮れてしまったのです。(写真1)
FLやINがかなりフィルムっぽく表現できていますね。他にもVV2とSHも個性があって使ってみてもいいかなと思いました。
やっとSONYもカメラらしいカメラを作るようになって単なる撮影機材から脱却出来たかとその時感じました。(もう少しで富士フィルムに行くところでしたw)
クリエイティブルックを搭載した機種
SONYで初めてクリエイティブルックを搭載した機種はα7S IIIで2020年10月に発売されました。フルサイズでは他にα7 IV・α7R V・α1にも搭載されていています。APS-Cではα6700で最近搭載されこの機種の登場でクリエイティブルックの事をようやく知ることが出来ました。(FX30で搭載されていますが静止画向きの機種ではないので省きます)
コンデジのZV-1Fにも搭載していて今後発売されるSONYのカメラには標準で搭載されると思います。
クリエイティブルックを使ってフィルム縛りを考えてみた
クリエイティブルックでフィルムっぽい写真が撮れてもカメラの使い方がデジタルのままだと心の変化は何もありません。
デジタル機で1日に数百枚いや枚数千枚余裕で撮ったとしても使える写真は十数枚っていうこともあるものです。
結局はフィルム時代の方が真面目にカメラに向き合っていい写真があったように思いませんか?
それでフィルム時代に1枚に込めたシャッターを切る行為や現像が出来上がった時のドキドキ感を感じるようなフィルム縛りを考えてみました。
フィルムのモーチフ
メモリーカードをフィルムだと思う。
メモリーカードを差し電源を入れISOを決める。
ISOは100、200、400、800、1600の中から決め途中で変更しない。撮影枚数を36枚か24枚のいずれかに決めとその枚数まで撮ることができる。
ただし別のメモリーカードがあれば別のフィルムとして使えます。カメラにプリセットされているルックを選択し途中で変更しない。
フィルムカメラのモチーフ
AF・AE等のフィルムカメラに搭載されている機能は使用するか各自で決める。
ファインダーを見ながら撮影をする。
モニターはオフかファインダー撮影用表示にする。
撮影した画像を絶対にカメラで再生しない。
フィルム現像のモチーフ
撮影枚数を終えたらメモリーカードを抜き1日以上置く。
フィルムを現像に出した気持ちを感じる。PCに画像を取り込みJPEG画像を見て上手く撮れた画像を選ぶ。
RAWデータは使わない。
レタッチはしない。
焼き増し現像のモチーフ
PCに画像を取り込んでから1日以上置く。
焼き増し現像に出した気持ちを感じる。調整は露出補正に限定する。
レタッチはしない。
実際にフィルム縛りをやってみた
香川県にある高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」でこの記事を執筆していた事を思い出し少しフィルム縛りで実際に撮ってみました。
ソール・ライターがポートレートモードでよく撮っていたのも思い出したのでそれもモチーフに入れてポートレートモード縛りも追加してみました。
縛りを意識すると自然とファインダーを覗いてシャッターを切るまでじっくり構図を確認してから「今だ」とシャッターボタンを押していて1枚に対する気持ち入れが変わった感じがしました。
撮影して1日現像に出したつもりで次の日に撮った写真を確認したらテンションが高くなるほど撮って出しの写真の色味が良いことに気づきました。
こちらがその時撮った写真の一部です。(写真2)
フィルム縛りを実際にやってみてカメラは楽しいと再認識できたのも良かったですしこんな写真が撮れるんだったら時々フィルム縛りでスナップを撮るのを続けてみようかなと思いました。
こんなハッシュタグ作ってインスタのアカウントもうひとつ作ろうかな?
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