NY自宅隔離日記⑨余りある時間と限られたスペース
世界各地と同様に、コロナウイルスが猛威を奮うニューヨーク。
3/1に最初の陽性反応者が出てからまもなく4週間がたちます。
外出禁止令が全米へと広がり、ニューヨークはパンデミックの中心といわれるまでになりました。
パニックになる人、楽観する人、呆然と流される人、周りには色んな人がいましたが、ここまで事態が急展開するとは思ってもみなかったという人が、私を含めて大半を占めていると感じます。
その中で自分は「あ、これは書かなくちゃ」と思えたので毎日少しずつ書いてみます。
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自宅隔離、さてどう過ごす?
我が家はアメリカではスタジオと呼ばれる、1Kに住んでいる。
マンハッタンの家賃は本当に高いのでそんなに広くはないが、日本で住んでいた1DKと同じか少し広いくらいの家である。
自宅隔離中は、部屋というこの小さな四角の枠の中で99%過ごす。
日記⑧で書いた通り、いつもと変わらないはずなのに、なんとなく閉塞感があるせいか、外への憧れが強くなる。
今回は自宅隔離中にやって良かったことを書こうと思ったが、それも自分の心身の健康が損なわれていたら効果がない。
やってよかったことは明日に回して、今日は日記⑦でも少し触れたが、限られた環境とストレスの元で日常を健やかに過ごすためのアイデア3つを紹介したい。
その①身嗜みをととのえる
寝ても覚めてもずっと自分の部屋で自分しかいないのでパジャマや部屋着で過ごし、気持ちが切り替わらずにダラダラして土曜日を無駄にしたことがあると言う人(つまり私)
自宅隔離中は毎日そんな感じで過ごすことになりかねないので、最低限の身嗜みをしておくこと。
仕事にきていくような服を着る必要はないが、着替えるという動作はとても大事。
顔を洗ったり、歯を磨いたり、私の場合は眉だけメイクしていく過程で、体が徐々にオンモードに切り替わる。
また、ずっとちゃんとした服をきていないと、その感覚も忘れてしまう。
この間久しぶりに遠くのスーパーにいくために、少しいい服を着てフルメイクをしようとしたが、これでOK、キマッてるという感覚がいつまでもなく、どうしていいのかわからなくなった。
たまには自分のために自分を着飾るのもいい。
自分にメリハリをつけるために、人前に出るのを躊躇いそうな、服装やヘアメイクに挑戦してみるのも、こんな時ならではの楽しみ。
その②部屋のゾーニングをする
その①は身嗜みで自分のオンオフを切り替えたが、空間にも切り替えは重要。
仕事も家、リラックスも家、アクティビティも家となると、色んなものが散乱して目につく。
学生時代、テスト期間中に何故か徹底的に机の掃除をしてしまった人は、大人になってこの感覚にまた襲われることとなる(これも私)
私はキッチンカウンターで仕事をし、仕事が終わればパソコンなどの仕事関係のものは生活動線上から見えないところにしまっておくようにしている。
ベッド周りは寝るためだけ。何か作業するときはソファの周り。食事はキッチンカウンターだが、仕事をする時にPCを置く場所から座る角度を変えて、見える風景が少し変わるようにしてみた。
お互いの領分を超えないようにバランスをとることで、狭い部屋でもごちゃつかずに済むだろう。
その③スマホ、特にSNSの使用時間を制限する
会社に行く準備時間や通勤時間が減り、仕事もあまり忙しくないので定時ぴったりで終われる機会が増えた分、いつもより時間がある。
気を抜くとすぐSNS、ネットサーフィン、オンラインゲーム、YouTubeなどの動画視聴で目が酷使される。少し寝坊しても在宅は困らない分、夜更かしもしてしまいがちだ。
加えて、家の中にいると遠くをみないからか、いつもより目が疲れやすい。
ホットアイマスクをしたり、買い物にはiPhoneをもっていくのをやめたり、適度に目を休めて離れる時間が必要だ。
また、iPhoneのスクリーンタイム設定で1日に使える時間、シャットダウンの時間を設定してみた。
劇的に効果があったかわからないが、ベッドの中で寝る直前にダラダラSNS徘徊していたのが、制限が来るのでしぶしぶ諦めて寝ることも増えた気がする。
私にとってはiPhoneだったが、人によってはゲームだったり本だったりするかもしれない。
まずは自分が1日どれくらいの時間を費やしているか、測ってみてはどうだろうか。
健全な肉体に健全な精神が宿るなんていうが、あながち間違っていないのかもしれない。
誰にも気にされない分、怠惰という坂を転がり落ちていくことがないようにしたい。
<明日の⑩に続く>
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