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自己放牧

とにかく、この世は生きづらい。

他人の目やら、しがらみやら、気にしすぎて息苦しい。

そう思っている人は沢山いると思う。もれなく私もそのうちの一人だ。

私を知っている人からすれば「好き勝手している人がよく言うわ」なんて思われているかもしれないし、少し前まで私自身もあまり縛られずに生きていると思っていた。

しかし、想像以上に自分で自分を縛り付け、色んな可能性や選択することすら諦めていたかもしれないと最近になって気づいた。

例えば、こんなフレーズに聞き覚えがないだろうか。

「私なんかが選ばれて…」

「バカだから、もう一度説明お願いします」

「話すのが下手で、ごめんなさい」

「他の人が既に同じことをもっと上手くやっているから、私がやっても意味がない」

「私は特別な才能がないから、平凡に生きるべき」

私の場合、人前で言っている時もあれば、何か始める前に頭の中にチラッとよぎることもある。

The Artist wayの最初に、毎朝ノート3ページ分、心に浮かんだことをひたすら書く「モーニングページ」という課題がある。

ノートに想いを書き綴っていくと、ネガティブな囁きはあちこちに現れてくる。自分の想像以上に多く、内容も様々で、衝撃を受けた。

自分の基礎となる、特徴、才能、能力についてのセルフハンディキャッピング。

自分から出てきた言葉なのに、自分の心をえぐって惨めな気分にさせ、やる気を削ぐ。

自分の上限や能力範囲を予め低く、狭く設定してしまうことで、次の機会があっても最初から諦めてしまう。

これは謙虚さとは程遠い、ただの言い訳。

この囁きは自覚した後もすんなりやめられず、勝手に出てくる分厄介で、この囁きに気づいてからしばらく経つが、依然として振り切れずにいる。

今は自覚したからこそ、息苦しさを感じる時は、まず自分で自分を過剰に制限していないか確認できるようになった。

また、他の人から出たセルフハンディキャッピングに対しても、何となく「そんなことないですよ」を言うのをやめて、頑張って言葉を選んで返している。

理不尽なことや時代錯誤なことを言う人もまだ多い世の中だから、

インターネットやSNSを通して「こうあるべき」像が溢れ、知らない人からも監視される世の中だから、

自分は自分を縛らない。

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熟女見習い
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