そこで生活する人の事が大事
どうも、こんにちは、じぇいかわさきです。
暑い日が続き、体力を消耗しがちな季節ですね。
今回は、最近読んだ記事について感じた違和感を共有したいと思います。
その記事は、我が県が槍玉に挙げられているリニア工事に関するものでした。
前知事が駄々をこね、カルト的に反対していて論理的でない。そのせいで、リニア工事が進まず、開業が遅れ遅れになっている。
いつもそう言われて来た。
今回新しくなった知事は、自分の当選が危うくなった時に、東部地域に医大を誘致すると言う公約で、東部住民の票を集め当選した。
しかし、当選公約を言った舌が乾かぬうちに、医大誘致は断念すると、いきなり公約破棄を行なった。
また、前知事との違いを見せる為、勝手にJR東海の調査ボーリング+αの許可まで出してしまった。
俺は前知事とは違うぞと、さも言いたげな行動なんだろう。
だから自分はこの人に投票しなかったのだ。
しかしその後、リニア沿線沿いで相次いで地下水の枯渇問題が浮上して、掛川市長からも勝手な行動に対して苦言が出された。
リニア問題は前知事の行動により、静岡県のせいで工事が大幅に遅れていると言われているが、実はそれ以外にも諸問題で着工できてない箇所が多々ある事をJR東海は公開していない。
そのような状況の中、またもや静岡県の論法が問題だと言う記事も出されている。
今度は、水ではなく採掘後に出る残土の問題が上がっており、これが新たな県条例が足枷になりJR東海が対処できないでいると言う事だ。
しかし、この条例はみなさんの記憶にも有ると思われる、熱海で発生した不法投棄による残土で土石流が発生し、甚大な被害を発生させたが為に制定された条例だ。
この条例を、前知事が残した最悪の遺産だと書き綴っているが、それは違うと思う。
この記事で、書かれている条例の骨子内容に沿っていないからJR東海の要求は認められないと県は言っており、これを適用除外として認められない事について文句を言ってもしょうがない。
ましてや、ここに書かれている内容で、JR東海の管理地外に保管場所を設置すると、JR東海の管理地外となるので最後まで保守、保全ができないからだと指摘しているのは正しい事ではないか。
事実、JR東海が管理する土地の場合に限り、適用除外となっており理屈にあっている。
また、対象としている残土も要対策土と言い、重金属の混ざっている可能性がある土だからだ。
重金属は雨などで地中に流れ出すと、地下水に混ざり生活用水にまで混在する可能性が懸念される。
重金属による環境問題については、深田萌絵さんが描かれている「光と影のTSMC誘致」と言う本を読むとよく分かります。
何よりも、そこで生活している人達がいると言う事を理解しなければいけない。
岐阜の案件のように、実施後に生活用水が枯渇したように、環境破壊が発生しましたでは済まない事だと思う。
ましてや、そこで生活している人々は、人体への影響が将来発生する可能性がゼロでは無いからだ。
だから、大井川水系の市町村の長達は、知事に対して安易に決定するべき事では無いと申しているのだ。
現知事は、母体の西部の発展が自分のポイントを上げるので、中部東部の課題には興味が無く、どうでも良いような西部にドーム球場を作る事に熱心なのだ。
前知事の事を、他県の方々はカルトだなんだとボロクソ言われるが、あれだけ長い間知事の座に居たのには、それだけ県民からの信頼が有り続けたからだと思う。
辞任後の選挙でも、多くの支持者が嘆願書を集めて、再度立候補してくれと、直にお願いに行かれたようだ。
口が過ぎる事が多いが、歯に布着せぬ物言いは意外と好きな人が多い。
話を元に戻すが、やはり1番重要なことは、工事地域に関係する地域に住む住民の事だ。
これは生活環境が、破壊されず持続できる事が重要で有り、それを守るのが条例でもある。
やはり説明する側も、反論する側も、定量的な数値で説明し、納得が行くまで議論をするべき。
そして第三者機関による公平な調査で判定すべきだと思う。
福島原発のALPS水もIAEAの評価判断により、国際法規の基準内であるから海洋放出しているわけで、非論理的に文句を言っているのはC国のみであると一緒。
リニア工事が進まないのは、このような数々の問題が残っており、その中で最難関は静岡県のトンネル工事と言うならなんとなくわかる。
しかし、殆どの記事では主要因は静岡県と言うピンポイントで理由にしており、そう言う記事に対しては、静岡県民として違和感が有る。
深田萌絵さんに、リニア工事の闇と言うようなタイトルで、JR東海と関連県について書いて欲しいなぁ。
じぇいかわさきです。生産技術者として35年、今まで培った経験とスキルを元に、ものづくりに関わる世の出来事に対して思ったことをホンネで書いてます。ノウハウやアイデアもありますよ。 また写真も全力で撮っています、気に入った写真があればサポートや感想をぜひお寄せください。