
コロナがもたらしたサービス業への拡大
世界中で流行している新型コロナウィルスですが、この影響によりサービス業も大きな変革を迎えたと言って過言ではないでしょう。
従来、フェース・ツー・フェースで笑顔で対応と言う、サービス業界の常識が変わりつつ有るようです。
そんなサービス業界の最前線の状況を本日はお伝えします。
コロナが人の在り方を変えた
従来、飲食店やホテルなどでは接客というのは重要な仕事でした。なぜなら、人は第一印象を非常に重要視するからですね。
始めてきたお店やホテルの対応、特に接客時の笑顔や話し方などが非常に重要で、最初に嫌な印象を受けるとどんなに美味しい料理でも、次回来ようとは思わなくなってしまうからです。
したがって、サービス業界では接客というものに非常に力を入れて選抜試験を行ったり、人材教育をしたりしてまいりました。
しかし、今年のコロナの影響で人と接することを控えるニュー・ノーマルな生活が常識化されて来ているため、今までのような接客業では行かなくなってきたのも事実です。
そんな新たな常識の中で、一躍脚光を浴びてきたのがロボットです。一般的な生産ラインで使用しているロボットのイメージではなく、物を運搬したり会話したりという事に特化した専用ロボットです。
これらは、コロナの影響で人との接触を控える状態において、大きな効果を生み出してきているのです。
接客のロボット化は当たり前の世界へ
数年前に変なホテルとして、ロボットがチェックイン対応をするということで話題になったことがあります。
当時はまだ人が笑顔で接客するというのが当たり前のときに、ロボットがホテルのチェックインを受付するということで話題になったのです。
しかし、数年もしないうちにコロナの影響で世の中の流れが一気にその方向に傾いてきたんです。
今までは変だったことも、今は普通になりつつ有るんですね。
例えば、シンガポールのホテルであるヨーテル・シンガポールでは、東南アジアの朝食に欠かせない麺料理を、オーダーするとロボットが作ってくれるんです。
これは麺を茹でトッピングすると言う事に機能を絞っているので、こういう事ができるようになったんですね。
また、ホテルや娯楽施設の清掃業務も、自走型清掃ロボットに取って代わってきているんです。こちらも清掃と言う業務に特化しているから実現が早く出来ているんですね。
これらのロボットは、小国でコロナの影響により労働者確保が困難になったシンガポールでは急激に進んでいるようなんです。
実は清掃ロボットというのは、日本の場合にはビル工事現場での活躍がかなり前から行われているんですね。
特に力を入れて開発しているのが、なんとゼネコンなんですよ。ゼネコンとはいえ、効率化による工数削減はしっかり考えており、人がやらなくても良い作業というところに着眼しているんですね。
日本ではモスバーガーが接客に対応
日本の場合には、ファーストフードチェーンでもコロナの影響を受けていろいろと模索をしている。
そんな中、コロナによる人との接触を避けるという目的と、障害者の社会復帰を促すと言う目的の2つを兼ねて、オリィ研究所とモスフードサービスが合同で8月の1ヶ月間を施行期間として始めた。
オリィ研究所は、ニュースにもなったがロボットを活用して障害者の社会復帰を支援している会社で、ロボットカフェが有名。
実際に自分もオリィ研究所を知ったのは、2年くらい前でテレビでも取り組みが紹介されていたと思う。
ニュー・ノーマルな世界が始まった今年、オリィ研究所が行ってきたような実証実験は、まさに必要な時期に差し掛かってきていると思う。
世の中には人材が必要とされているポジションが有る。仕事をしたいがハンデが有り、うまく仕事に巡り合えない。
そう言うケースを上手くマッチしているのがオリィ研究所じゃないかな。その場に行けない障害者でも、ネットワークとロボットを通して自分の思いを実現できる。
非常に素晴らしい事だと自分は考える。後は、相手が見えないと攻撃的になる人に対して、どのように対応して行くのかが、次の課題ではないだろうか。
既に運営しているロボットカフェや、今回のモスを通しての実証実験から見える課題を、オリィ研究所なら解決してくれるだろう。
明るい未来を築く、それがやはりロボットの世界なのだと思う。
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