久々に里山へ虫探し
どうも、じぇいかわさきです。
いやぁ~毎日暑いですね。日中は35度以上の猛暑日になるので、朝6時頃から久々に、愛機OM-1を持って里山に散歩に出かけてきました。
サイレント・アースを読みながら、昆虫って減ってんだよなって事を意識しながら、ぶらぶらと出かけてみました。
朝6時なのですが、既に日は高く暑いぃ~
朝露が残る草むらをひたすら歩いて行きます。朝露がある分、湿気が高く既に汗はダラダラじょうたいなんです。
最初に見つけたのはセマダラコガネ
そう言えば、もっと頻繁に見かけるマメコガネを今年はみえていないな。庭のノイバラにもマメコガネはいなかった。
アメリカで大被害をもたらしているマメコガネですが、見かけないって言うのは、やはり異常だよね。
異常だって思えるのはもう一つ、ツチイナゴを見かけないことです。5月の終わり頃から、普通なら沢山のツチイナゴの幼生を見かけるんですが、今年は見ていない。
今朝の草むらだって、バッタはショウリョウバッタの幼生を1匹見つけただけ。あれれ?バッタすらいないの。
と言っている間に、なんとか1匹ツチイナゴの幼生を見つけましたが、異常に小さいです。未だ初令虫って感じ。
しかし、昨年とチョット違った事も有りました。今年は葛の群生が意外と刈り取られずに残っておりました。
その影響も有ったのでしょうか、昨年は極端に少なかったカナブンが、樹液バーで我先にと樹液の強奪戦を行っておりました。
こんなにカナブンも集まっており、ヒカゲチョウまで来ているのに、なんとオオスズメバチはいません。不思議ですね。
これだけ樹液バーにカナブンが集まっていると、オオスズメバチの威嚇がかなりあるんですがね。
そして、小さな洞の中にはヒラタクワガタかな、遠くてハッキリと分からないですが、カナブンを洞から追い出しているのが確認できました。
今年は、心ない採集者のトラップが仕掛けられていない事と、荒らされていないようで、つる草が生い茂っているので、洞にクワガタが戻って来たようです。
何が嬉しかったって、クワガタが戻って来てくれたことですね。このクヌギが樹液を出しているときには、カナブン、クワガタ、ヨツボシケシキスイ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、オオスズメバチなどが一斉に集まってきます。
今日久々に里山へぶらぶら出かけてみて気がついた事は、今現在のと頃ではカナブンが増えた事、トンボが多い事、そしてカマキリが多い事ですね。
これらは、いつもより沢山見かけました。何でかな?
それに比べて、今まで多かったシジミチョウや、バッタ類はあまり見かけません。
そう言えば、カメムシ系やハムシ系も少ないなぁ。草が刈って無い代わりに、枯れている感じの部分が多かったりもするので、除草剤でもまかれたかな。
除草剤って実はかなり生態系に影響を与えるようですね。サイレント・アースを読むとその辺のことがかなり詳しく書かれています。
特に、よく耳にするラウンドアップってのは最悪らしいです。
今までは、どちらかというと気象変動による影響かなって考えていましたが、よくよく考えると人手不足により一気に除草するには、薬品をまいた方が早いって思えますので、こう言う作業方法の変化も影響しているんですね。
こんなにかわいい顔をしたクロウリハムシなども、めっきり見かけなくなりました。
普段から居て当たり前のような昆虫が、探しても見つからなくなってきたって言う事は、やはり環境破壊が進んでいると認識すべきことでしょうね。
2006年くらいから昆虫写真撮っていますが、当時は図鑑でしか見たことなかった昆虫を見つけたりして、舞い上がっていた時期でもありましたが、今は昆虫を見つけることが困難になってきていること自体が残念です。
この前行った時に気がついたのですが、ヒシモンナガタマムシとナナフシモドキが沢山いた木も、しっかり切り倒されておりました。
かと思えば、お茶畑は後継者問題から放置されて、お茶の木が刈り取られないため、林のようになっている場所のあるんです。
こういうのを見ると、残念でたまりませんね。
一方では外来種が広がりを見せて、在来種を駆逐していく問題もありますので、簡単に生物保護と言ってもなかなか難しいですね。