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あぁ〜勘違い、更に速くなったぞ


どうも、じぇいかわさきです。

3月の半ばだったと思いますが、こんな記事を書いたんですね。

しかし、実際問題夜間の遅さがずっと気にはなっていたんです。

巷で言う、IPv6であればこんな事はないよねって、ずっと心の底では思っていたんです。


そしてついに、悪かった原因を見つけて改善したら、前回よりずっと高速になったんです。

今までが嘘のようですね。


さて、それでは自分が落ちた落とし穴の説明をします。こんなことでハマっていたなんて、ちょっと恥ずかしかったです。

それではスピードアップした内容につて紹介しますね。


IPv6って言ってもIPv6オプションとか呼び名はいろいろ

実は、IPv6と言ってもIPoEで接続しない以外は、IPv4オーバーIPv6とかIPv6トンネルとか、いろんな呼び名が有るんです。

実際には、自分が契約しているプロバイダーがどんな名前で提供しているのかを知る必要が有るんですね。

それともう一つ、IPv4環境からIPv6を使用するにあたっては、その方式が実は2つ有るってことも知って置かなければいけないのです。

IPv6とIPv4の共存技術にはMAP-EとDS-Liteの、大きく2つの方式が有るんです。

そして更には、この方式に対応したルーターが必要になるんですね。

従って、IPv6環境を構築するには、最低でも以下の3つを知っていなければならないのです。

1.ISP(Internet Service Provider)がIPv6のサービスを実施しているか?
2.使用するISPの共存技術はMAP-EかDS-Liteのどちらか?
3.使用するルーターは1項2項に対応しているものなのか?

これが大きなポイントになります。

この3つを正確に理解しないまま行うと、今回の自分のような状況に陥るんですね。


自分の環境をも言う一度確かめてみる

さて、実際に自分の環境をもう一度洗い直して、どのようになっているのかを明確にしました。

1.自分が使用している光回線はドコモ光(NTT NGN)
2.使用するISPはBiglobeでIPv6オプションサービスを実施している
3.Biglobeが行っている共存技術はMAP-E
4.自分が使用しているルーターはTP-Link X20

このように、1つ1つを書いていくと、何処に問題が有るのかが一目瞭然にわかりました。

実は、ルーターの調子が悪くなった時に、今度はWiFiメッシュが使えるようにしたいということで、WiFiメッシュで評判が良いTP-LinkのDeco X20を購入しセットアップしました。

Deco X20もIPv6対応であるということまでは確認し、購入に踏み切ったのです。

実際にDeco X20を設定する際に、PPPoEの設定を行いIPv6はパススルーの設定を行っておりました。

その結果が、前に書いた記事なんですね。空いている時間帯はIPv6になるが、ほとんどがIPv4なのであまり意味がないという状態でした。

IPv6対応なのに何の意味もないじゃないかって思いながらも、今まで使用してきました。

なぜなら、WiFiメッシュの環境はすこぶる快調で、家の中何処に居ても快適にWiFiにつながるんですよね。

コレに甘んじていたんです。


実はDeco X20はBiglobeでは使えなかった

もう一度本気になって色々と調べていくと、なんと驚愕の事実が分かったのです。

よく調べなかったお前が悪いと言われればそれまでですね。


なんと、Deco X20はDS-Lite方式しかサポートしていないんです。もし、Biglobeが対応しているMAP-E方式を使いたかったら、他の機種を選ばなければいけなかったのです。

Deco X20はIIJなどが行っているDS-LiteではIPv6の恩恵を受けることができますが、自分が契約しているBiglobeではIPv6の本当の恩恵は受けられないんですね。


コレが分かった時、結構ショックでした。WiFiメッシュという技術に目が眩み、よく調べなかった自分の責任が100%ですね。

それでは目的を果たすためにはどうすれば良いのか?

また知恵を絞って考えました。

現状のWiFiメッシュ環境を殺さずにIPv6の恩恵を受けるには・・・


そうです、Deco X20をブリッジモードで動作させて、ONUとDeco X20の間にもう一つちゃんとMAP-Eに対応しているルーターを噛ませば良いんです。

新規のルーターにお金をかけるわけにはいかないので、IPv6にちゃんと繋がるだけで、それ以外の機能はDeco X20が受け持てれば良いのです。


考えた末、一番安価でBiglobeとも相性が良いAterm WG1200HS4を購入しました。4K円前後で買えますし、IPv6対応としっかり歌っていますので、コレに決まりです。


ONU→AtermWG1200HS4→Deco X20の流れで、DHCPのIP払い出しは全てAtermが行い、Deco X20は単なるWiFiメッシュのアクセスポイントとして使用します。



劇的に改善し、速度に感激

さて、なんとAtermWG1200HS4は自動認識機能があるので、ONUに接続した瞬間に光ネットワークを自動識別してIPv6で勝手につないでくれます。

一般的なPPPoEでIPv4につながると、ルーターのActiveLEDが点滅しているのですが、IPoEでIPv6に接続されるとActiveLEDが点灯に変わります。

これからも、IPv6につながっていると確認ができるんですね。

ほぼ設定もすること無く、何事もなかったようにインターネットに繋がりました。ただし、有線で接続されていた機器は、DHCPで新しいIPを払い出してもらう必要があるので、一旦再起動を掛けます。

そして、今回の改善した結果です。

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こちらが夜間のいつも遅くなる時間帯の状況です。前回の一桁〜2桁台の数値から、一気に3桁が安定してでるようになったのです。

快適の一言につきます。

そして、朝同じように測定してみました。

前回は、朝になると早かった状況でしたね。しかし、今回は見ての通り夜間と劇的となるような大きな差はありません。

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それでも、実際にはもっと速いところもあると思いますが、インフラ整備が最新ではない田舎でも、こんな速度で使えるようになった事は最高です。

自分の勘違いというか、知識不足が招いた結果でしたが、少々遠回りしても目的を達成することができました。


4K円の追加料金を支払いましたが、快適な結果に満足しています。


もし、新たにネットワークの高速化を考えている人は、自分の環境をよく調べてから機材を揃えるほうが、後戻りがなく費用も最小限に抑えられます。

みなさんも快適なネット環境を構築してくださいね。

じぇいかわさきです。生産技術者として35年、今まで培った経験とスキルを元に、ものづくりに関わる世の出来事に対して思ったことをホンネで書いてます。ノウハウやアイデアもありますよ。 また写真も全力で撮っています、気に入った写真があればサポートや感想をぜひお寄せください。