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生き方の価値観を考える

働き方について考えようとしたときに、まず最初に思いつくのがイソップ寓話の「アリとキリギリス」の話です。

イソップ寓話の「アリとキリギリス」は、勤勉と怠惰の対比を描いた古典的な物語です。

しかし、現代社会においては、この物語が持つ教訓はより複雑な形で捉え直されています。

何故なら、今日の働き方や価値観は、単純な「良い」と「悪い」の二元論ではなく、個々人の幸福感や生きがい、社会的な役割といった多様な要素に基づいています。



現代の働き方のトレンドは、ワークライフバランスや仕事の柔軟性、そして自己実現を重視する方向に移行しています。

特に最近のZ世代をはじめとする若い世代は、仕事を人生の一部として捉え、家族や趣味、自己成長といった他の要素とのバランスを大切にしています。

彼らにとって、仕事は生活を支える手段でありながら、同時に情熱を注げるものであることが望ましいとされています。



一方で、「アリとキリギリス」の物語におけるアリのように、将来の安定や責任を重んじる働き方も依然として重要です。

しかし、キリギリスのように、現在を楽しむことの価値もまた認識されています。

現代社会では、キリギリス型の生き方が成功を収めることもあり、例えば、クリエイティブな職業やフリーランスとしての働き方は、自由と柔軟性を求める人々にとって魅力的です。


このように、現代においては「アリ」と「キリギリス」の価値観が共存し、それぞれの長所を生かしながら、個人の幸福や社会的な貢献を追求することが求められています。


重要なのは、一方の価値観を他方に優先させるのではなく、状況や個人の目標に応じて柔軟に対応することです。

そして、それぞれの価値観が互いに補完し合い、より豊かな社会を築くことに貢献することができるのです。



結局のところ、現代社会においては、アリのようにコツコツと働くことも、キリギリスのように現在を楽しむことも、それぞれに価値があります。


一方が正しく、一方が間違っているとはハッキリ言える時代では無くなっているのが現代です。


大切なのは、自分にとっての幸福とは何かを見極め、それを実現するためのバランスを見つけることです。

そして、それは時にはアリのように、時にはキリギリスのように、そして時にはその中間の道を選ぶことになるでしょう。

最も重要なことは、自分の選択した道に価値を見いだせるかという事なんです。

その価値を見つけることが、金銭的な事でな無く、人として達成感、満足感、そして生きがいとなっていくのです。


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じぇいかわさき@ものづくりアドバイザー兼エッセイニスト
じぇいかわさきです。生産技術者として35年、今まで培った経験とスキルを元に、ものづくりに関わる世の出来事に対して思ったことをホンネで書いてます。ノウハウやアイデアもありますよ。 また写真も全力で撮っています、気に入った写真があればサポートや感想をぜひお寄せください。