もはやアンドロイドのできる日は近い
今まで何回か話してきたロボットは、現在の主流となっている産業用ロボットとか協調型ロボットと言われている話だった。
しかし、これらのロボットはいわゆるアーム型で、腕一本の形をしたロボットがほとんどである。
中には、Yumiのように双腕のロボットもあるが、いくら双腕とはいえ人間の動作には程遠い感じなんですよね。
時代は大きく動いている
結構前から知っている人は知っていて、結構有名なロボットがアメリカにある。ボストン・ダイナミクスの作っているロボットだ。
多分、動画か何かで見たことが有るのではないだろうか。
完全に2足歩行が可能なロボットで、日本のアシモなんかよりも遥かに高速で動くことができる。
また、ジャンプしたり前転したりして、まるで人間のように動くことができる。
この動画を見ると、T800がもうすぐやってくるような感じがするんですね。実際アメリカでは軍事的に使用することを目的として研究が進んでいるんです。
まじすごいと思います。
どうして、日本はこういう研究がなかなか進まないのでしょうかね。もう少し話題になっても良さそうですが、日本では殆ど聞いたことがありません。
この機能が実際の工場で生かされている
まあここまでの説明で、結局は実験評価段階で実用的ではないのではって思われるかもしれませんが、実は実際の工場に投入されたんです。
投入されたのは、この2足歩行がたではなく、4足歩行型のロボットなんですね。
このロボットはSpotと呼ばれている犬型ロボットなんです。このロボットも、人形と同じように転んでも自分で立ち上がるので今までのロボット常識から外れている物で間違いありません。
このロボット犬Spotを実際の工場に導入したのが、あのフォードモータースなんです。
自動工場でこんなロボット犬をどう使うのか?そう思いますよね。
この使い方が非常に素晴らしい。目からウロコの使い方だと自分は思いました。
このロボット犬Spotに3Dスキャナーセンサーを搭載して、工場内を循環することにより瞬時にそのデータを結合し、工場のフロアレイアウト状況を見えるかするんです。
工場を管理している人ならわかると思いますが、生産機種が変更になった場合には設備の移動やラインの組み換えが実施されます。
その際に、その部分だけのレイアウトを作成して実際に敷地内に収まる収まらないを確認して工事に入りますが、完了後に全体レイアウトに変更を加えることってなかなかしないと思います。
ナゼなら、工場全体のレイアウトを大小の変更に合わせて修正を掛けていくことは非常に手間隙がかかると同時に、データを修正していく場合に人作業で行うと修正間違いなどの2次障害を引き起こす可能性も有るからです。
またオリジナルの図面自体も、ほとんどメンテナンスされないですし、オリジナルを作成した人が必ずしもその会社に残っているとも言えませんので。
それらの課題を解決するために、このロボット犬Spotが使用されているんです。
日本でも、鹿島建設などが巡回用ロボットとして評価をはじめているようですね。
従来のロボットの使用を逸するもの
このように、今までのロボットの使い方や考え方を逸するものが既に世に出始めています。
日本のROBOCIPのように汎用化を目指す方向も間違いではありませんが、ロボットメーカーに期待するようなことは、やはりこのような一線を画するようなロボットの開発ではないでしょうか。
実際には莫大な開発研究費が必要だと思います。しかし、このような4足歩行ロボットならば、福島原発事故の縦や内部の調査ももっと効率的にできるのではないでしょうか。
日本のAGV技術もかなり進んで、実際に福島原発の後処理なのでかつやくしておりますが、効率的なことを考えた場合には、やはり奇抜なアイデアを描けるかだと思いますね。
日本の技術はセオリーの延長線上で展開していくことが多い。一方アメリカなどの場合には、こういうのがあったらいいよねという感じで確実に0から1を作る研究に力をいれている。
日本の技術は生産技術ベースで、アメリカの作った技術をいかに効率よく安定した品質で安く作るかの生産技術を持って発展してきた背景がやはり否めませんね。
医療分野ではIPS細胞などのように、学者が信じていることの研究で実現させるようなことが起きていますが、産業系ではなかなかありませんね。
Space Xの再生可能ロケットなんて、できる訳無いと誰も考えなかったことイーロン・マスクは新年で突き進み実現させているわけですから。
実際にはなかなか難しいと思いますが、日本もそのような方向に舵を切ってもいい時期なのではないでしょうか。
0から1が作れれば、常に世の中の1歩先を行くことができる訳ですからね。
日本企業の底力に期待です。