小さな気付きに未来が見える
どうも、じぇいかわさきです。
みなさんはこれができたら良いのにな?そう思った時、どう対処しますか?
自分でなんとかする。誰かに頼む。仲間で実現する。いろいろ方法は有りますね。
今回は、仲間でできたら良いなを実現した話です。
できたら良いなぁと強く思う事
必要は発明の母と言います
三人寄れば文珠の知恵ですから
課題解決が知恵を呼び込む
静岡新聞ニュースに載っていた記事を読んで、これが今の世の中必要な事だと感じました。
日本の企業は殆どが中小企業で有り、潤沢なリソースと言われる社員を保有しているわけでは有りません。
しかしながら、発生する問題や課題は、程度の差こそ有れ、大企業も中小企業も変わりません。
同じように発生する課題に対して、同じように対処して行かなければなりませんよね。
但し、決定的な違いとして、保有している技術者の数が圧倒的に違うので、対処したくても実際はできないと言うのが、中小企業の実態なのです。
ましてや、大企業ですら生産を改善する為の生産技術者が不足していると言う状況なのが驚きですよね。本当にものづくりで生きて行こうとしているのか、疑問は残りますが。
専門職人はいるが、技術者や生産技術者が居ないのが中小企業、物はつくれるが効率よく作業を改善していくことができない。
従って、個々の会社で対応する事自体、困難極まる内容ですから、複数社で対応すれば良いという考えが出てくるんでしょうね。
そこに着眼し、得意とする分野別の会社が集まり、共通の課題を解決する事に行動を起こしたのです。
三人寄れば文珠の知恵で課題も解決
今回の舞台は静岡県浜松。自動車を中心とした工業の町ですね。
その工業地帯で、機械メーカー、コンサルメーカー、部品加工メーカーの3社がガッチリ手を組み、課題解決の糸口を作ったのです。
この3社で新団体を設立し、地域の困り事を解決に乗り出したのです。
この工業地域も、全国と同じように職人を含む作業者の高齢化が進んでおります。
この地域で共通している課題として、型を使って製造する部品は、出来上がった物に必ずバリが発生する為、このバリ取り作業を効率化したいと言う思いが有りました。
バリというのは、プラスチック成型品でも、鋳造品でも板金部品でも発生します。
小さな部品から大きな部品まで、このバリを取る作業は地味で大変な仕事なんです。
新たなに立ち上げた新団体では、ロボットを活用する事で、このバリ取り作業をロボット化し専門職を用意しなくても良くしたのです。
素晴らしいのは、苦悩する中小企業同士が連携し、課題を解決しただけでなく、更に地域の活性化も手掛けている事なんです。
今回のロボット化を軸に、地域の他社からの相談を受けたり、ロボットの教育作業を行なったりして、地域の技術力と生産性向上に寄与しているのです。
最近は、地域活動が認められて、機械工具メーカーからも共同開発の声が掛かるようになったそうです。
必要は発明の母と言われるように、自分達の困り事は地域の困り事と共通している。
そのように考えた事が、今回のような中小企業に対して希望となるような成果を生み出したのですね。
小さな気付きに未来が見える
今回の記事は、個の力では困難な課題を、異なった得意分野を持つ3社が集まり、課題解決が地域活性化につながった話でした。
困ったな、どうしようと一人で考えていても知恵は生まれてきません。
同じような仲間を集めて、考える事により解決策が見つかるのです。
本当に小さな気付きかもしれませんが、その気付きと解決策が未来につながっていくのです。
みなさんも、困り事があった時には、同じように困っている人を募り、一緒に考えていく事で未来が見えると思います。
一人で考え込まず、周りを見渡そう。