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ライディングに関する感覚

サーキットを走っているとたまに聞かれることがあります。
「あんな風に走って怖くないんですか?」
答え方が難しいのですが、私は「怖い時もありますが、よほど無理をしなければ怖くありません。」と答えます。

速度に対する怖さは人それぞれだと思います。
サーキットの話に限ってすると、タイムが指標になります。
自分より速く走れる人と自分は何が違うのか。
速く走れる人はどうやってバイクを操作しているのか。
疑問は尽きません。

私も自分より上手な人に良く聞きます。例えば、
「あのコーナーはどこからブレーキングしているのか?何か目印はあるのか?」とか。
それに対して上手な人が「あのコーナーは○○まで突っ込んで、○○を目印にブレーキングかな。でもあんまりブレーキ強く入力しないね。」という様に教えてくれたりします。
それを聞いた私は、「嘘でしょ?あんなところまで突っ込んで曲がれるの?」と思ったりします。

バイクに乗っている時の感覚って、完全に共有するのは無理だと思っています。
みんなそれぞれそのコースを攻略しようとして頑張って走ります。
みんなそれぞれフルブレーキング。
みんなそれぞれフルバンク。
みんな頑張って攻めていると思います。

感覚が共有できないからこそバイクは難しい。
それでもライダー同士で感覚を共有出来る様に話をするのも楽しいと思います。
色んなライダーと話をしていると、自分が気にせず乗っていた感覚を気づかせてくれることもあります。
「ホントだ!○○さんが言ってたことこの動きの事かもしれない!」とか。

ライディングテクニックは簡単に上達しません。
バイクはとても難しい。だから楽しいのかもしれません。


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