自分を殺すくらいなら、自分を100%優先させても生きてやる。
先日、こんな記事を書きました。
この記事では「まず、自分で自分のことを認められていなければ、本当に大切にしたいこと・人すらも守れないんだ。」と気づき、そこから個人事業主への道を歩み始めるまでのことを書いています。
こちらを読んでいただいた後の方が、今回の話は入ってくるかと思います。
ぜひぜひ。
今回はその補足、というか間章のようなものです。
僕が部活を辞めようとした時に、今でも覚えている言葉が3つあります。
「今お前が部活を辞めたら、困るのは同期だけじゃないんだぞ」
「今幹部のお前が、自分のことだけで1回生のことを考えないのか?」
「今お前のワガママで辞めたら、この先お前の周りに誰もいなくなるぞ」
はい。この3つです。
ん・・・なんだか既視感・・・・
と思ったら、これ、完全に長く務めたブラック企業を自己都合で退職する時の悪徳な引き留め文句に似ていますね。
当時は大学生だったので、企業のことや社会のことをそこまで深く知らなかったのですが、改めて見るとひどいもんです。
今回はこの言葉を投げかけられた時に僕が率直に考えたことを話しつつ、この出来事を通して身につけた大切な考え方について書いていこうと思います。
「今集団に所属しているが、そことは全く違う方向へ進もうとしている人」「自分を貫けない環境に違和感やモヤモヤを感じている人」
こんな人はぜひ最後まで読んでいってください。
僕の中にどんな思いが渦巻いているかなんて。
まず最初に感じたことは、「あれ?この人たち別に今の僕のこと心配してなくね?」ということでした。
今お前が部活を辞めたら、困るのは同期だけじゃないんだぞ
→ 同期や他の部員が心配。
「今幹部のお前が、自分のことだけで1回生のことを考えないのか?」
→ 1回生や自分たち幹部が心配。
「今お前のワガママで辞めたら、この先お前の周りに誰もいなくなるぞ」
→ 未来の「僕」に対しての勝手な心配
全く今の僕の立場や今に至るまでの過程、ましてや僕の心理状況のことなんか見ていなかったんですね。少なくとも言葉からは感じられなかった。
それどころか、未来の自分のことさえ決めつけられ、あたかも今の選択で今後全てが決まるかのように説得している。
よくわからんです。
未来を決めるのはあなたじゃなく僕なのにね。
とちょっと愚痴っぽくなりましたが、何を言いたいかというと、集団を抜けようとする人を引き止める言葉の多くは、その人自身に向けられた言葉じゃないってことです。
全てじゃないですよ?全てじゃないですけど、よく考えたら他のこと心配しているだけだなっていうケースはたくさんあります。
だから引き留めの言葉はあくまで参考にするだけで、間に受けずに自分の判断を貫く方が結果的にうまくいきやすい。そう思います。
正直受け入れるのに時間がかかったけど
僕自身、人の行動の動機や、人から投げかけられた時にどう思うかをつぶさに観察したり、考察したりする人でした。
1対1で相談事に乗ったり、部の中で企画を考えるときは特に、相手が何をどういう立場で考えているんだろう?ということを予測しながら接したり、話をしたりしていました。
だから当然、他の人も多かれ少なかれ自然とそうやって、一個人として相手のことを見ていると思ったのだけど、出てきたのはほとんどが今の僕以外への影響を心配する言葉。
ビックリしすぎて、しばらくはこの事実を受け止めきれませんでした。
ただ時間が経つにつれて少しずつ受け入れられるようになってきて。
悲しい。悲しいけど。
別に僕のことを心配しているわけじゃないんだね。
そう思いました。
自分を殺してまでいたい場所ではない。
とはいえ、相手側の主張は十分にわかります。
相手からしても、集団の中で当たり前だった人が抜けるのは寝耳に水です。
それが個人の事情を理由とするものなら尚更です。
だって、その事例を許してしまったらまた新しいケースができてしまいますし、人が1人抜けた穴はどうにかして埋める必要がありますよね。
本来はなかった新たな課題が生まれてしまうわけです。
加えて、僕の部活の例で言うと単純に幹部の人数が少なくなり、1人当たりの負担も大きくなります。
だから人個人の関係は抜きにしても、集団の利益のためにどうしても僕を引き留めたいわけです。
それを押し除けてでも、集団から抜ける人を諌めたいのは当然と言えば当然の行動です。気持ちの面では僕も申し訳ないなと思いました。
ただ、もしあなたが同じような状況にあるんだったら。
もう一度考えてみて欲しいんです。
その申し訳なさ以上に、あなたには辛かったことや、今いる環境を抜けてやりたいと思うこと、挑戦してみたいと思うことがあるんじゃないですか?
だから今、モヤモヤしたり悩んだりしているんじゃないですか?
僕は部活を辞めた当時はメンタルを病んでおり、部活に対しての未練もほとんどなくなっていました。
僕が僕でなくなる。
このままここにいたら、やがて完全にメンタルが壊れて自殺してしまうかもしれない。本気でそう思いました。
実際、大阪メトロ谷町線・谷町九丁目駅のホームでボーッと「ここに飛び込んだらどうなるんだろうな・・・」と考えてしまったこともあります。
それくらい追い詰められていたんです。
だから、部活や部員に対しては確かに申し訳ありませんでしたが、「自分を殺してまでいたい場所ではない」と感じ、退部することに後悔は感じませんでした。
あなたはどうですか?
申し訳ないと思う以上に、感じていることはありませんか?
ワガママだとしても、長い目で自分を大切にできる選択を。
そうして僕は、自分の選択は身勝手で、他の人に迷惑になるということがわかっていながら、静止を振り切って部活を辞めることを決断しました。
それと同時に、当時興味があり、やがてフリーランスになるきっかけとにもなった「プログラミング」の勉強を始めることになりました。
環境に流されるのではなく、自分で環境を整えようと努力していった結果、少しずつ自分自身にも向き合えましたし、自分の感情を大切にできるようにもなりました。
なので、あの時の選択は全く後悔していません。
今は胸を張って「俺はこうして生きているぜ!」ということを日々発信しています。
人生の岐路となる選択ってそれでいいと思うんです。
いかに、「長い目で自分を大切にできる」「ありのままの自分でいられる」選択ができるかという基準で、どのルートを選ぶかを決めてしまっていい。
確かにあらゆる選択で自分を優先していたら、それは「ワガママだ」とか「自己中だ」ということになるかもしれません。時には相手を思い遣って譲りしろを持ったりするのも大切。
けど、最終的に決断の責任を取るのはあなたですし、何よりあなたの人生です。手綱を握っているのはあなたです。
よくわからん他人からの推測に従う必要なんて全くない。
だったら、多少ワガママで強引だったとしても、100%自分のことを、あるいは自分が大切にしたいもの・ことを優先できるような選択をした方が長い目で見ていいんじゃないかな。
で、将来的に「決断してよかったぜ!」と笑っていられればいいんです。
人生は短いようでそれなりに長いので。
こんな風に僕は思っています。
自分を殺すくらいなら、自分を100%優先させても生きてやる。
そのぐらいの胆力で生きた方が楽しいよ!
ということで、現場からは以上です。
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