【読書記録#13】山本康正(著)『情報の選球眼 真実の収集・分析・発信』
本記事は幻冬舎の「#電本フェス2022 WINTER」への投稿作品です。キャンペーンの詳細は下記に記載されています。
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読書用の本を探していたところ、幻冬舎のキャンペーンで下記の山本康正(著)『情報の選球眼 真実の収集・分析・発信』を見つけ、読んでみることにした。まず、この本に出会えるきっかけを与えて下さった電本フェス事務局に感謝致します。本書を読むことで「情報の取捨選択」に関して、自分の中で基準を作ることができました。「この本に出会えて良かった」というのが読書後の素直な感想です。
本書は、4章構成で「情報との接し方」を平易な言葉で語られていた。あとがきの部分では、「情報過多が進む社会で少しでも豊かな人生を実現して欲しい」という著者の想いが綴られており、「正しい情報」を獲得して有効に利用することの重要さと大切さを再認識できた。また、日本航空123便墜落事故に関連する著者の実体験を通して、「情報」が加工されていく様子が書かれており、著者の「正しい情報」を大切にする姿勢の原点を知ることができた。
本書を読むことで、「情報を取りに行く」という姿勢の重要さを痛感した。情報収集に関しては、情報が生まれた源泉に直接アプローチすること、情報の真偽を自分の頭で考えて確かめる事、情報の鮮度と信頼度を意識すること、などを学ぶことができた。伝言ゲームのように、情報は人やメディアが介在することで、内容が変質していく危険性を含んでいることがわかった。それと同時に、情報の源泉にフットワーク軽く接近していかなければならないと思った。
「価値ある情報である」と気づけるかどうか、に関しては、普段の心掛けが大切であると感じた。情報は目に見えないものであるが、その情報の発信源や情報の流れていく方向を考えることで、「その情報が意味していること」を正しく認識できる可能性があることがわかった。また、各メディアからの具体的な情報収集方法が書かれている点も好印象であった。
情報に触れることを習慣化するために、「歯を磨くように情報を得る」という記載では、情報収集の心構えを知ることができた。また、SNSの実用性に関しては、実名アカウント以外は基本的に参考にしないなど、より実践的で具体的な方法が語られていた。その他、情報の保存や整理のポイントとして、「保存」と「検索」であると述べられていた。noteなどのSNSでの情報収集や情報発信に関して、私としては参考にできる内容が多かった。
本書を読んで「情報」に対する接し方を自分事としてどう捉えるか?、という点に関して、色々と考えた。色々と考えを巡らせた結果、「情報」は無形のものなので、「情報」を受け取る側の感度を高めておかないといけないと思い至った。自分が「情報」の発信源から「情報」を獲得できたとしても、自分の中で「情報」の解釈を誤ると、有効的な活用はできない。自分事として、「情報」の解釈を正しくできるようになりたいと感じている。本書は理路整然と丁寧に「情報」の捉え方を述べられているので、自分自身の思考を整理する上でとても役立った。「情報」に関する話題で迷いや不安がでてきた時に、本書に立ち返ろうと思っている。本書には「情報」に関する道筋を示してくれる力強さを感じている。
最後に、本書タイトルである『情報の選球眼 真実の収集・分析・発信』という言葉に本書のエッセンスが注ぎ込まれており、読書後に改めてタイトルを眺めることで、身が引き締まった。