〇〇で発達障害の子の苦しみが見える
結論から言うと
WISC-Ⅳで子どもの苦しみが見える
であり、逆の言い方をすると
WISC-Ⅳで子どもにどのようなサポートをすれば良いかがわかる
ことにもなります。
このWISC-Ⅳで子どもの特性を理解することで適切なサポートや環境が何かのヒントを得られます。
知れば知るほど奥が深いこのWISC-Ⅳ。
どんな個性を見つけられるのか。
そのことでどんな支援が必要かが分かるのか。
今は私が説明できるほんの一部を紹介します。
WISC-Ⅳとは
WISC-Ⅳは16歳未満に実施する心理検査です。
検査結果としてわかるものは
全検査IQ
→いわゆるIQ。
言語理解
→物の名前や言葉の理解に関する能力
知覚推理
→言語を介さない視覚的な情報を扱う能力。目の前にないものをイメージ化、図式化し、それによって推論や思考を行う能力
ワーキングメモリー
→作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し、それを使ってものごとを処理する能力。読み書きはもちろん、感情や行動をコントロールする。計画的に行動したり、コミュニケーションをとって相手を理解したり、大きな視点に立って注意を切り替えたり物事の悪い面よりも良い面を見たりする。脳のCPUの役目。
作業処理
→比較的単純な課題を素早く処理する能力。注意の配分と注意の維持にも関わりがある。
です。
それぞれの数字は学年の平均を100としています。
10歳の子どもでIQが90であれば9歳相当の発達段階ということを意味しています。
この4項目の凸凹と
システム脳(≒男性脳)
共感脳(≒女性脳)
テストステロン(男性ホルモン)
セロトニン(不足すると不安感が増す)
オキシトシン(幸福ホルモン)
親との関わり
の6項目を検討することで子どもの苦しみが見えます。例えば
・言語理解が高く、知覚推理が低い男の子の場合
→言葉は理解できるがそのことがどういうものかを想像することが難しい。その結果、自分が想像できない物事に混乱したり、言葉通りの意味に受け取ってしまう。
・知覚推理とワーキングメモリーが低いが、作業処理が早い女の子の場合
→数学や図形、地図を読むのに苦労するため、学校の勉強には苦労する。単純作業が得意なので、自分の苦手なことを必要としない仕事に出会えると社会に出て活躍できる可能性がある。
などです。
上記の例はいつも参考文献にしているこちら
と私の経験によるものです。
特に参考文献の内容はWISC-Ⅳの4つの項目の凸凹の掛け算の例がよく出ているので、WISC-Ⅳの4つの項目を理解する上でとても役立ちます。
このようにWISC-Ⅳの4つの項目の理解を深めると、子どもの苦しみがわかる一方で
どんな学習スタイルが合うのか
どんな環境で力を発揮できるのか
ということもわかります。
WISC-Ⅳとその他の6項目まるで世界が変わる支援が出来ると実感しております。
私の主観もやや入っている記事ですが、少しでも参考になればと思います。
具体的な学習スタイルや関わり方は続編で書きたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございます。