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【都立高校生限定】私が80万で10ヶ月カナダに留学した方法。東京都の留学プログラム「次世代リーダー育成道場」っなに?
こんにちは、JJJです。
実は私、高校生の時に「次世代リーダー育成道場(通称: 次世代)」という東京都の留学プログラムを利用してカナダに約10ヶ月間留学していたことがあるんです。今回はその「次世代」について少しご紹介したいと思います。
※私は「次世代」の11期生(2022年受検・2023〜2024留学)なので、このブログは11期生のときの情報が中心になります。
最新の情報はホームページ・所属校の先生などにお問い合わせください。
次世代リーダー育成道場とは
次世代リーダー育成道場は世界を舞台に活躍する国際感覚豊かでたくましい若者を東京から輩出していくことを目的とした東京都主催の留学プログラムです。
約10ヶ月間、オセアニアか北米のどちらかに留学することができます。
留学出発時に都立高校の生徒であることが条件です。
Aコース(オーストラリア・ニュージーランド)とBコース(アメリカ・カナダ)があり、出願時にコース選択はできますがどちらの国に派遣されるかは希望できません。
選考は6月くらいにあり、
Aコースの人は次の年の1月に出発、
Bコースは次の年の夏に出発です。
このプログラムは都立中学の3年生から応募できますが、その場合Bコースしか選択できません。(Aコースだと出発時にまだ高校に進学していないため)
費用
費用は事前研修費、往復の飛行機代、ホームステイ費を含めて80万円です。ただし、パスポートやビザの発行費用は自己負担です。
通常の留学だと約1年で300万円以上かかることを考えると10ヶ月で80万円はかなりお得だと思いませんか?
※所得の低い世帯や多子世帯は費用の半額、または全額が免除されます。
選考
所属校の校内選考(校長面接)を経て校長推薦を受けた者のみ東京都の選考に進めます。
都の選考は毎年かなり方式が変わるようです。
私の時は英語4技能試験と日本語面接でしたが、
一つ前の代(10期生)の時は英語面接もあったみたいです。
英語4技能試験は英検2級以上の資格を持っていると免除されます。
それと都の選考の前に自己PRカードと学校の先生の推薦状を都に提出します。
募集人数の上限はA・Bコース合わせて200人でしたが、実際に合格したのはAコース66人、Bコース84人の計150人でした。おそらく都選考の受検者は230人弱だったのではないかと思いますが、定員に達していなくても都の基準を満たしていなければ落とされるようです。
受検の流れ(目安)
進級・進学してすぐ 募集
5月ごろ 校内選考
6月上旬 都の選考
7月上旬 入校式
〜出発までの間事前研修〜
1月 Aコース(オセアニア)出発
7・8月 Bコース(北米)出発
研修生の傾向
次世代の研修生はやはり国際教育に力を入れている学校の生徒が多いような気がします。国際や三鷹中等教育、白鷗、富士などです。これらの学校は先生方が積極的に推進・協力してくれるので、合格者が多いのだと思います。現在小学生や中学生の方で、既に次世代を受けたいと思っている方は、過去の次世代合格の実績を基準に学校を選んでもいいですね。また後者の3校は、中高一貫校である、というのも次世代生が多い理由の一つだと思います。
高校1年で次世代に受かっても、実際に留学するのは2年の夏から3年の夏前まで。多くの人が休学扱いにし、学年を一つ下げます。それに対し中高一貫校では、中学3年で次世代に合格したら帰ってきてもまだ高2の夏前なので学年を下げる人は少なく、ハードルもその分低いのかなと思います。
あとなぜか女子の方が人数が多いです。男女比で言うとだいたい1:3~1:4くらいでしょうか。
事前研修
事前研修は毎月1〜2回程度、基本的に日曜日に実施されます。
特別な事情がない限り、休むことは出来ません。
日本の近現代史や英語などの研修に加え、ゼミナール研究というものもあります。
英語研修では、ネイティブの先生とディスカッションをしたり、TGGに行ったりします。
※TGG・・・Tokyo Global Gateway
ゼミナール研究では、自分で一つ研究テーマを決め、留学先で研究して完成させます。
事前研修で休日が潰れてしまうのか…と思う方も多いかもしれませんが、上記のもの以外にも先端技術研修として最先端の技術の開発者の方のお話を聞けたり、日本文化研修として本物の歌舞伎役者さんに実演していただいたりと、次世代でしか体験できない貴重な経験ができますので、悲観的に捉えるのではなく、楽しいものとして研修に臨んでいってほしいと思います。
まとめ
次世代リーダー育成道場の理解は深まったでしょうか。私達次世代生は入校式の時に、「このプログラムに都の税金が4億円注ぎ込まれている」という話をされました。それだけ東京都が気合を入れて行なっている事業ということなのでしょう。税金がかかっている以上生半可な気持ちで参加するわけにはいきません。しかし逆に言えば東京都が手厚くサポートしてくれるということでもあります。最後までやり遂げるという意思のある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
↓次世代リーダー育成道場のホームページ
https://www.ryu.kyoiku-kensyu.metro.tokyo.lg.jp/
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