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離婚したくなっちゃった

しばらく時が止まっていた。
現地視察の手前でリノベを取りやめ、将来を悲観して。


離婚したくなっちゃった

夜中にスーちゃんに起こされるのはいつものことなのに、この時ばかりは考えこんでしまい、それが怒りに変わって眠れなくなった。

私が乗らない車の駐車場や車検を払わされている。車体費用は5年間無利子で150万貸したし、結局20万は免除してあげた。さらにマンションの持分は1/4しかないのに、自分のスペースと称して事実上自分の部屋をつくっている。設備の交換時期は迫っているのに「今は出せない、俺だって頑張っている」と言い続けている。収入改善の兆しは不明。

そう思ったら居ても立っても居られなくなって、夜中に断捨離を開始。
私は物を減らし、すべての部屋の掃除をするのに、Kが物を捨てない、掃除しないことに辟易していた。あの部屋をあげて、あの部屋の管理を私がしなくなれば、どんなに汚部屋になろうが知ったこっちゃない。
Kにあの小さい部屋をあげて、こっちの大きいのは私の個室にしよう。そしたら少しは溜飲が下がる気がした。

何かに取り憑かれたように私はあの部屋から自分の荷物や共有の日用品をだした。
あの部屋から荷物をだしたら、それを正しいところに収納しなければならなくなった。

荷物が多いのはお互い様だった

ところが、はて?この荷物は誰が増やし、誰がここに置いたのか?と考えると、それは私だった。

家中の不用品を捨てたり、私も洋服を捨てたりしたけれど、荷物の総量は私のほうが多い。
しかも収納スペースは空白があるけれど、それをうまく活用もできていない。

断捨離するところはないと思ったけど、まだまだあった。
そして使う場所に使う物が収納されていない。テトリスのようにはめるのは得意だけど、それは整理ではなかった。
見慣れてしまって、そこには「ない」ことになっていたわけのわからないものはまだまだあったので、私はとにかくあの小さい部屋から捨てた。

そうしてあの部屋にできた空間をみて、離婚が始まるような寂しさも感じた。今は外出しているKも帰ってきたらそう思うだろう。
でも責任は私の方にもあるとわかったから、今はもう離婚ありきではなく、いつでも引っ越しできるように、いつでも住み替えできるように、いつでもリノベができるようにしたいだけ。

優しくいるために

とにかく私の掃除の管理範囲が少なくなり、Kにも荷物の総量を感じてもらいたい。
あとダブルベッドを解消したい。個室がほしい。
理由は最近の睡眠不足。ダブルベッドのせいなのか、同じ寝室のせいなのかを検証したい。

寝室を分けたいと言ったらKはいいよといってくれた。
でも少し考えて「家庭内別居みたいじゃん。さみしいじゃん」と言っていた。

今は離婚前提で家庭内別居したいわけではなく、少し距離を置けば私が優しくなれそうな気がしている。
だからせめて寝具を分けることから始めたい。

私は家事が嫌いすぎる

Kは家事をやってないと「思い込んでいた」ことも気づいた。

本当はKは家事をやっている。
ねこのトイレ掃除、お風呂掃除、ゴミ捨て、食器洗い、洗濯物たたみ。猫と遊んでくれるのも私よりKのほうが多い。

昔、実家にいたときは汚部屋の時期もあった。
一歩間違えばいつでも汚部屋は復活できる。
だけど汚いままなのも嫌。
そして溜まった掃除は後が大変ということも身に染みてわかっている。
だから家事が嫌いになった。

私は家事が嫌いすぎる。しかも整理が苦手。
こんな人に本人以外の家事や整理収納をやらせてはいけないのだ。

とりあえずKはいい人で、悪い人ではない。
覚えは悪し、話は下手だし、笑いのツボは違うけど。
でももうKに収入増を求めるのは酷なのでやめる。人としてこれは良くない。

ほんとにほんとに家中の荷物を減らして、寝具をシングルにして、個室も試してみて、ペットとの一時的な賃貸物件さがしも解決策がみつかったら、やっぱりリノベしてみたくなるかもしれない。

そうか、今週はこんなことをぐるぐる考えていて、脳内ひきこもりがはじまっていたんだ。

前向きな家庭内別居

まとめるとこんなところだろうか。

  • リノベは生活動線の改善と古い設備の交換を目的としていたけど、日用品の整理収納が悪いこともきっかけの一つだった可能性がある。そしてそれがKへの怒りに発展した可能性がある。

  • Kは家事をやってはくれるが、主な管理は私が任されている。だけど私は家事が嫌いすぎる。整理収納も上手くない。

  • 離婚するかどうかは置いといて、ここに住み続けないことも考えて、荷物のスリム化、収納の最適化が先決。

  • 睡眠を確保するために寝具を分ける実験を開始。個室、リノベ、離婚、住み替えはこの実験の後でも検討できるので急がない。

弁護士と相談する手前まできていたけど、ちょっと落ち着いて頭が整理された。
空亡でよかった。
「大きな決断はしないほうがいい」と言われなければ、こんなに考えなかった。
最適がどうかもわからない間取り変更に大金を使っていたかもしれないし、Kへの不満を募らせて一気に離婚に踏み切っていたかもしれない。

あなたの夢は何?

私の夢はなんだろうって考えてみた。
お金の心配をしないで生活すること。これはほんと。

今は自分の分だけなら心配しないで生活できている。実現できている。
だけどKのことを含めるとなると、一気に不安になる。私の夢は壊されることになる。

逆にいうと、Kにもお金があるとわかれば安心できる。
たぶん、ある。
今はないけど、いずれは持つのだ。
それは遺産があるから。親が裕福だから。
それがKの年金であると考えれば、国民年金が足りなくても大丈夫。

きっかけは国民年金の積立割り増しはがきだった。
そこで一気に不安になったのは私。

Kはたぶん潜在的に自分が大丈夫なことをわかっている。
だからあくせく働かないのだ。
お金に無頓着なのだ。
それは私を軽視していると思わされる。
だから「私は二人のことをこんなに考えているのに!」と勝手にイラつくのだ。

もう自分のことだけ考えればいい。
私は裕福ではない家庭で長女として育ったので、お金の面でも長子という面でも我慢した記憶が焼きついている。
だから仕事はお金を優先して選んできたし、つらいことも我慢してきたけど、今はそれがまあまあ実ってきている。
それなのに、Kにそれを脅かされると考えてしまうからイラついていた。

だから私のお金は私だけで使えばいい。
リノベしたければ、リノベしたい「私」のために使うと考えればいい。間取りも好きにやればいい。
彼は一人でやっていけるし、私に求めているわけではない。
私が心配してもしなくても結局彼は困らないようにできている。

しばらく脳内ひきこもりだったけど、整理ができたので今日からいい日になる!

ぢゃ!

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