ハヌカについて ヤルデンとのバイブルスタディ
1. ハヌカの言語的意味
ヤルデンは、まず、ハヌカの言葉の意味ついて、お話してくださいました。
●新しい家への引っ越しパーティの意味があります。
かわいい意味ですね。
その意味するところは、奉献するということで、申命記や詩篇にあります。
●教育するという意味もあります。
なぜ、教育と奉献がつながるかというと、下記のような流れになるようです。
חנך(基本語根)
↓
奉献・始めること
↙ ↘ ↘
חֲנֻכָּה חִנּוּךְ חֲנִיכָה
(祝祭) (教育) (訓練)
חֲנֻכָּה:新しい時代の開始、神殿への奉献、共同体への献身
חִנּוּךְ:学びの開始、学びへの献身
חֲנִיכָה:職業人としての開始、職業への献身
חָנַךְ (ḥānaḵ)は、単なる「教育」や「奉献」を超えた、包括的な概念を表す重要な語彙で、この語は、個人の成長から共同体の発展まで、また物理的な奉献から精神的な献身まで、幅広い意味領域をカバーしています。
特にハヌカの文脈において、この語の多層的な意味は、祭りの深い精神的意義を理解する鍵だそうです。
2. ハヌカの油の奇跡の象徴的意味
ハヌカは、冬至の頃に行われるお祭りであり、灯火が増えていくということは、暗闇から光が増えて勝利していくという意味になるそうです。
また、だんだん光が増えていくということは、協力していくというイメージにつながるそうです。
3. マカバイ記とヨハネの福音書 永遠のいのちへの共通点
マカバイ記下7章では、この時代の人が永遠の命を信じていたことがわかります。同様に、ヨハネの福音書で光の祭りがある11章でも、永遠の命の約束に言及されています。
今のユダヤ人達は永遠の命にを信じていない人が多いようです。死後を考えるよりも、今を良く生きること、律法を守ることに意識が向いています。
その中で、ハヌカを現すマカバイ書とヨハネの10章のどちらにも永遠のいのちが記載されているのは、興味深いですね。