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ハヌカについて ヤルデンとのバイブルスタディ

1. ハヌカの言語的意味


ヤルデンは、まず、ハヌカの言葉の意味ついて、お話してくださいました。

新しい家への引っ越しパーティの意味があります。
かわいい意味ですね。
その意味するところは、奉献するということで、申命記や詩篇にあります。

つかさたちは民に語りかけて言いなさい。「新しい家を建てて、まだそれを奉献していない者はいないか。その人は家に帰るがよい。戦死して、ほかの人がそれを奉献するといけないから。
וְדִבְּר֣וּ הַשֹּֽׁטְרִים֮ אֶל־הָעָ֣ם לֵאמֹר֒ מִֽי־הָאִ֞ישׁ אֲשֶׁ֨ר בָּנָ֤ה בַֽיִת־חָדָשׁ֙ וְלֹ֣א חֲנָכ֔וֹ יֵלֵ֖ךְ וְיָשֹׁ֣ב לְבֵית֑וֹ פֶּן־יָמוּת֙ בַּמִּלְחָמָ֔ה וְאִ֥ישׁ אַחֵ֖ר יַחְנְכֶֽנּוּ׃

申命記 20:5

賛歌。ささげる歌。ダビデによる。
מִזְמ֡וֹר שִׁיר־חֲנֻכַּ֖ת הַבַּ֣יִת לְדָוִֽד׃

詩篇30:0

教育するという意味もあります。

若者をその行く道にふさわしく教育せよ。
そうすれば、年老いても、それから離れない。
חֲנֹ֣ךְ לַ֭נַּעַר עַל־פִּ֣י דַרְכּ֑וֹ גַּ֥ם כִּֽי־יַ֝זְקִ֗ין לֹֽא־יָס֥וּר מִמֶּֽנָּה׃

箴言 22:6


なぜ、教育と奉献がつながるかというと、下記のような流れになるようです。

חנך(基本語根)

奉献・始めること
↙         ↘          ↘
חֲנֻכָּה           חִנּוּךְ        חֲנִיכָה
(祝祭)      (教育)     (訓練)

  • חֲנֻכָּה:新しい時代の開始、神殿への奉献、共同体への献身

  • חִנּוּךְ:学びの開始、学びへの献身

  • חֲנִיכָה:職業人としての開始、職業への献身

    חָנַךְ (ḥānaḵ)は、単なる「教育」や「奉献」を超えた、包括的な概念を表す重要な語彙で、この語は、個人の成長から共同体の発展まで、また物理的な奉献から精神的な献身まで、幅広い意味領域をカバーしています。

特にハヌカの文脈において、この語の多層的な意味は、祭りの深い精神的意義を理解する鍵だそうです。

2. ハヌカの油の奇跡の象徴的意味

ハヌカは、冬至の頃に行われるお祭りであり、灯火が増えていくということは、暗闇から光が増えて勝利していくという意味になるそうです。
また、だんだん光が増えていくということは、協力していくというイメージにつながるそうです。

3. マカバイ記とヨハネの福音書 永遠のいのちへの共通点

マカバイ記下7章では、この時代の人が永遠の命を信じていたことがわかります。同様に、ヨハネの福音書で光の祭りがある11章でも、永遠の命の約束に言及されています。

マカバイ記の証言  
9 息を引き取る間際に、彼は言った。「邪悪な者よ、あなたはこの世から我々の命を消し去ろうとしているが、世界の王は、律法のために死ぬ我々を、永遠の新しい命へとよみがえらせてくださるのだ。」

23 人の出生をつかさどり、あらゆるものに生命を与える世界の造り主は、憐れみをもって、霊と命を再びお前たちに与えてくださる。それは今ここで、お前たちが主の律法のためには、命をも惜しまないからだ。」

36 わたしたち兄弟は、永遠の命のために、つかの間の苦痛を忍び、神の契約の下に倒れたのだ。だがあなたは、神に裁かれ、その高慢さに似合った罰を受けるがいい。

マカバイ記下7章

ヨハネによる福音書との関連 
22 そのころ、エルサレムで宮きよめの祭りがあった。時は冬であった。 23 イエスは宮の中で、ソロモンの回廊を歩いておられた。

28
わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。彼らは永遠に、決して滅びることがなく、また、だれも彼らをわたしの手から奪い去りはしません。

ヨハネ10章

今のユダヤ人達は永遠の命にを信じていない人が多いようです。死後を考えるよりも、今を良く生きること、律法を守ることに意識が向いています。

その中で、ハヌカを現すマカバイ書とヨハネの10章のどちらにも永遠のいのちが記載されているのは、興味深いですね。


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