パリサイ人に勝る義
箇所:マタイ5:20−6:4 今日は、オムリとパリサイ人の義に勝る義について、お話しました。オムリの感性とユーモアに触れることができたので、その点をシェアしたいと思います。
Matt 5:37 だから、あなたがたは、『はい』は『はい』、『いいえ』は『いいえ』とだけ言いなさい。それ以上のことは悪いことです。
オムリ)私は、日本語のクラスで、もし誰かに誘われて断る時には、「ちょっと、、、。」と言うように教えられました。はっきりNOと言うと、相手に失礼になる場合があるとのこと。ですから、この箇所は、イエス様から日本人への教えですね。ユダヤ人はみな「はい」か「いいえ」をはっきりと言いますから。
みんなで「そのとおり」と笑いました。
Matt. 5 :44 しかし、わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。
オムリ:イエス様が生きていた時代は、エルサレムがローマ軍の配下にあった頃ですね。ですからこの、「敵を愛しなさい」というイエスの教えゆえに、4百年か後にローマはキリスト教国になったのでしょう。
オムリの中で、この教えが「敵をも愛で包み込み、ローマ帝国でさえも変え、歴史を変えたのだ」と響いたようです。
Matt. 6:1 また、祈るときには、偽善者たちのようであってはいけません。彼らは、人に見られたくて会堂や通りの四つ角に立って祈るのが好きだからです。まことに、あなたがたに告げます。彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです。
オムリ)これは、現代のユダヤ人に対しても当てはまります。ユダヤ人は、自分を誇ることに関して卓越しています。ユダヤ人の間では、多くのチャリティーパーティで自分の名前を世に広めたり、ビルや土地にその人の名前をつけます。
私は、2000年前にパリサイ人らが行っていたことと同じことを、現代のユダヤ人も行っていると聞いて、とてもおかしくなってきました。イエス様はユダヤ人の性質、心の動機までもすべてを見抜いて、この教えをしていたのだな、と思わされます。
それをこうして、2000年経った今、ユダヤ人と日本人が聖書の同じ箇所を読んで共に共感したり、笑い合ったりしているというのは、神様の不思議な御計画です。
まとめ
今回で、3回、オムリとバイブル・スタディをしたのですが、オムリは、とても温かい人柄で、優しく、しかし考えが深く、私のユダヤ人に対する見方、イメージを変えてくれるキャラだということがわかってきました。オムリは考えが深いのですが、子どものような素直さを持っています。
聖書によって、私たちは、ユダヤ人とお互いに理解し合えるという素晴らしい関係、友情、フレンドシップを持つことができることを神様に感謝します。人間の教えや熱心、また単なる文化交流ではなし得ないことが聖書を通して起こっています。
by井村