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私の日本の旅行の感想 ハダリ ペレツ

はじめに


私は8月から10月にかけて、約2か月間、日本を初めて訪れました。日本で誕生日を迎え、「自分も大人になったんだな」と初めて感じました。

今回の旅行は、私にとって、大人になるための通過儀礼のような、成人式みたいな体験でした。 日本各地を巡り、多くの人々と出会い、日本のクリスチャンについて学びました。

そして、日本のクリスチャンについて学び、興味のある聖書と日本の両方に触れられる、私にとって本当に理想的な旅でした。

そのような機会を与えてくれた、JJHOPコミュニティの皆様に本当に感謝しています。その感謝をお伝えするために、この作文を書いています。

日本に行く前に

ダビデの星のペンダント

日本に来る前に祖母が、私がいつもしているペンダントを見て、「そのダビデの星を隠しなさい。海外の人たちは、イスラエル人が好きじゃないのですよ。」と言いました。私もずっとそう思っていたし、心配していました。

でも、来てみたら、日本は全然危くありませんでした。祖母の意見とは、まったく逆でした。

日本のクリスチャンの皆がイスラエルを思い、祈ってくれていたことはとても感動的でした。どこへ行っても「イスラエルのために祈ります」と言われ、本当に嬉しかったです。

もっと自分の歴史(ユダヤ史)について学ぶことを意識しています。日本に行った後には、自分のユダヤ人として誇りを持つことができて、セルフイメージが深くなりました。

日本のクリスチャンの感想


また、日本のクリスチャンの方々の信仰がとても深いことに感動しました。
クリスチャンにとって、全世界はイエス・キリストでできています。みんなイエスのことが本当に大好きで、朝昼夜、イエスの力を感じ、たくさん感謝して、いつもイエスのことを考えています。

皆は教会が大好きで、バイブルスタディしたい人々が集まっています。神様をほめたたえたくて、たくさん祈ります。

日本人の皆さんは、ユダヤ人ではない異邦人です。だから、異邦人も聖書を読んで勉強していることは私にとって不思議でした。クリスチャンは、聖書が大切なことがちゃんと分かっています。更に異邦人が旧約聖書を読んでいることはすごいことだと思います。わたしと同じようにクリスチャンも聖書が大好きだということが、わかりました。私と同じく聖書が大好きな仲間が遠く日本にもいることを嬉しく思いました。

泊まった家では、食事の前にみんなでお祈りをして、イエスへの感謝の気持ちを言葉にしてから食事を始める姿に驚きました。私は、祈りはユダヤ人だけのものであって、ユダヤ人以外が祈ることを想像していなかったからです。イスラエルに戻ったら、私もクリスチャンのように、もっと祈りたいと思いました。

初めてクリスチャンの礼拝に出席して、最初の40分は賛美歌を歌い、みんなで神を讃える時間がありました。この時間がとても楽しく、すぐに皆さんと仲良くなれそうだと感じました。

さまざまな教会で、私のメッセージを伝えることもできました。日本語はまだペラペラとはいえませんが、内容としても、人前に立つことも、自分のメッセージを満足いく形で伝えることができたと思っています。話し始めると緊張が和らぎ、むしろ楽しい気持ちでいっぱいでした。何度か経験を重ねるうちに、新しい教会に行くたびに「私の次のメッセージが楽しみ。」と感じるようになりました。この体験を通じて、私自身も成長できた気がします。

春日井 ニューレベレーションチャーチ


ニューレベレーションチャーチの皆さん


一番長く滞在したのは春日井市で、約3〜4週間ほどでした。春日井市は私にとって特別な場所です。滞在中は「ニューレベレーションチャーチ」の皆さんにお世話になりました。

彼らは、今年7月にイスラエルに来てくれて、ナザレに一緒に旅行をしたり、アパートで賛美をしたりしました。今回初めて一人で行く日本なので最初はとても緊張していましたが、既にイスラエルで会っている皆さんに温かく歓迎してもらえたので、本当にほっとしました。

はじめに岩切夫妻の家に2週間ほど泊まらせていただき、毎日奈津季さんが美味しいご飯を作ってくださり、達哉さんと聖書を読みながら楽しい時間を過ごしました。また、犬山にも一緒に出かけ、とても楽しい思い出ができました。

その後、倫子さんと明美さんのお家にも泊まりました。皆さんがとても親切で心温まるひとときを過ごすことができ、とても感謝しています。 また、教会の皆さんは、私の20歳の誕生日をお祝いするためにパーティーを開いてくださいました。皆さんはまるで家族のようで、とても楽しい時間を過ごしました。

澤口先生から聖書を教えてもらうのは勉強になりました。教会のメンバーとのバイブルスタディが充実していて、日本語を理解するのは難しかったのですが、たくさんクリスチャンの考えを学びました。バイブルスタディを通して、クリスチャンがどのように、世界を見ているのかを知ることができました。それは、クリスチャンにとって、ユダヤ教以上に、罪に気がつくことが大事だということです。クリスチャンは、礼拝や神様を褒め称えることをとても大切にしていることがわかりました。

いつかまた皆さんにお会いし、楽しい会話をしたいです。

青空や セミの鳴く声 春日井市

名古屋 ヒズコールチャーチ


名古屋市には2〜3回遊びに行き、7月にイスラエルに来てくれたラケルが案内してくれました。ラケルがいるヒズコールチャーチで美味しいお昼ごはんを食べて、牧師夫妻にもお会いしました。大須観音のお祭りでかき氷を食べたり、猫カフェに行ったりと、日本らしい体験がとても新鮮で楽しかったです。

6月にイスラエルに来てくれたヒズコールチャーチのラケルさんと名古屋城へ

大分県日出 サンライズコミュニティチャーチ


日出市は静かで穏やかな町で、2〜3日ほど滞在しました。サンライズコミュニティチャーチの和泉牧師夫妻が私と和恵さんを空港で迎えに来てくださり、到着した日に生まれて初めて回転寿司に行きました。お寿司が想像もしていなかった新幹線で運ばれてくる様子がかっこよくて、ワクワクしました。その後も日本滞在中に数回回転寿司を訪れ、すっかりファンになりました。

日本の初めてのイスラエル訪問者である「ペトロ岐部」の歴史に触れることができ、非常に興味深かったです。日本のクリスチャンや、日本の歴史について興味がありますが、大分に昔クリスチャンが多かったことは全く知りませんでした。だから、もっとこの事を調べたいと思います。

和泉大さんとグンパパ・グンママのお宅へお祈りしに行きました。

また、ぐんぱぱさん、ぐんままさんとお会いし、田んぼを見たり、橋元さんのコミュニティハウスを見学したりと、貴重な体験をさせていただきました。教会の方々の数は多くなかったものの、その分心が広く温かい方々でした。

大分の牧師の会に出席させていただきました。

大分 グレイスチャペル大分


グレイスチャペル大分


大分市には約5日間滞在しました。7月にイスラエルに来てくれた仁晴君に再会しました。別府で「地獄温泉」を見せていただきました。ここでは人生で初めて温泉に入りました。人の前で裸になることに抵抗がありましたが、周りの日本人は皆そうしていたので、勇気をもって入りました。そうしたら、温泉のリラックス効果は抜群で、気持ちもすっきりし、本当に楽しかったです。

グレイスチャペル大分でも素敵な時間を過ごしました。また、廣田先生が、公園を案内してくださり、滝廉太郎さんの「荒城の月」を聴き、深い感動を覚えました。この曲はイスラエルに戻ってからもよく聴いています。

大分市では、恵さんのお宅に泊まらせていただき、素敵な時間を過ごしました。初めて納豆も食べましたが、今でも、どうやって日本人がこれを食べられるのかがわかりません。納豆はまずいと思いました。

福岡 純福音福岡教会


純福音福岡教会


福岡には約2日間滞在しましたが、ここではすでに6回目のメッセージを伝えていたので、以前より自信を持って人前で話せるようになりました。メッセージも前回よりずっと上手く伝えられたと思います。福岡では子供たちがヘブライ語で歌ってくれたので、その様子を動画に収めて家族に送りました。お母さんは、その子供達の歌を聞いて、歌が上手で、自分が大好きな曲を歌っているのを聞いて、とても感動していました。また、「ハレルヤ」というヘブライ語の歌を子供達に教え、牧師先生や、子供達とも楽しい時間を過ごしました 。

ちなみに、教会の近くに大きな古着屋があり、私は古着が大好きなのでたくさんのものを購入しました。福岡の後に再び春日井市に戻り、みんなに新しく買ったスカートを見せたのも良い思い出です。

檜原村 シャローム檜原


シャローム檜原でのお昼ご飯


檜原村には5日間ほど滞在しました。とても特別な場所で、これまで泊まったところの中で一番の田舎だと思います。檜原村ほど景色の美しい場所はほかにはないのでは、と感じました。緑が豊かでとても静かで、心が癒やされました。

子供たちともたくさん遊びました。特に印象的だったのは幼稚園の子供たちと一緒に川遊びをしたことです。宿泊した家も素敵で、和風の趣がとても居心地が良かったです。

教会で慎悟先生と一緒にお食事をしたことは、とても良い思い出です。

足湯にも行き、教会の方と一緒に興味深いお話をしました。足湯の後に食べたアイスクリームがまた最高で、新たな楽しみを発見しました。

東京 21世紀キリスト教会 

みのりでのたこ焼きパーティー タコの代わりに色々なものを入れました。楽しい時間でした。


東京には一週間滞在し、小平市のみのりと言うミニストリーハウスに宿泊させていただきました。登志子さんや優子さん、皆さんが優しくて、お食事の時間も楽しかったです。

21世紀キリスト教会


21世紀キリスト教会は聖書のお話以外にも都上りの歌をヘブライ語で歌いました。心のこもったお食事を用意してくださったり、お話を熱心に聞いてくれたことが嬉しかったです。

新宿シャローム教会

新宿シャロームの教会は大きな教会で、最後には100人以上の方々ハグや握手をしてくださり、イスラエルを励ましてくださったことに、とても感動しました。


新宿シャローム教会

東京で訪問したこの二つの教会はとても素敵でした。

東京での最後の3日間は自由時間だったので、サギさんと兄と兄の友人と合流して、毎日電車で色々なところを見て回りました。兄のホテルが新宿シャロームチャーチの近くでした。兄にも新宿シャロームチャーチを見せてあげたくて、もう一度平日に一緒に訪ねました。みんなでハトバス観光で東京を回り、広くて何でもできそうな東京の魅力を感じました。

高松 ハレルヤチャーチ


ハレルヤチャーチ高松の咲良ちゃん


高松には約6日間滞在しました。哲平先生、真紀子先生、咲良ちゃんをはじめ、山川家の皆さんはとても優しい方々でした。ここが私にとって最後の訪問教会となりました。御顔を慕い求める祈り会と言いますが、全国から来た方々とともに礼拝をしました。イスラエルの状況にとても心を痛め、皆が、私の上に手を置いて、祈ってくれました。イランからのミサイルやまだ帰って来ない拉致被害者のことでいつも心を痛めています。この時、イスラエルを守ってくださいと、皆さんと心から神様に一緒に祈ったことにより、皆の前で涙が溢れ出ました。

高松では、美味しいうどんも堪能しました。日本庭園を訪れ、初めて鯉を見ました。大きくて素敵な魚で、日本の風情を感じられる場所でした。私が大好きな抹茶や茶道についても勉強中なので、いつか日本で茶器を購入したいと思っていましたが、今回少しだけ揃えました。イスラエルで茶道を広めて、友人や家族にも日本の文化を見せたいと思っています。

京都


兄と兄の友人と共に、京都でお茶をいただきました。


京都には5日間ほど滞在し、日本で最後の街になりました。この時は兄と兄の友人と一緒に旅行し、美味しいものもたくさん味わい、美しい景色に心を打たれましたし、「嵐山」では抹茶アイスを楽しみながら川を船で下り、山登りでお猿も見ることができました。祇園では兄が浴衣を購入し、偶然にもたくさんのイスラエル人とも出会いました。着物レンタルや和菓子作り、茶道クラスも体験し、素晴らしい思い出ができました。

良かったもの


やはり温泉が一番のお気に入りでした。初めて大分で恵さんと一緒に入り、すっかり温泉が好きになりました。次に日本に来た際にも絶対に温泉に行きたいです。

恵さん、仁晴くんと、大分の地獄温泉を見学しました。

旅行中、もっと日本語を勉強したいと思い、俳句を詠むという新しい趣味も始めました。まだ初心者ですが、日本語の勉強を続けながら、これからも俳句の世界を楽しんでいきたいと思います。

日本食にも多く挑戦し、納豆以外はどれも美味しかったです。特に好きなものは唐揚げ、うどん、お好み焼き、寿司など。外食は少なめで、家庭での食事が多く、コシャーを守る私のために皆が気を遣ってくれて、感謝しています。

和恵さんには一番感謝しています。彼女なしではこの旅行は成り立たなかったと思います。いつもお世話になり、ひとりぼっちにさせないように支えてくれたことに、心から感謝しています。

旅の9割ほどは田舎での滞在でしたが、静かで緑豊かな田舎に特別な魅力を感じました。田舎で温泉上がりにアイスを食べるのは最高です。

イスラエルでは多くの子供たちと関わっていますが、日本でもたくさんの子供と触れ合うことができ、赤ちゃんを抱っこする喜びも味わいました。

シャローム檜原の子供達

将来また新しい教会を訪れ、新しい出会いも楽しみにしています。 聖書 聖書が大好きで、たくさん読みたいと思っています。日本にいる間にさらに読みたいと感じ、帰国後もイスラエルで旧約聖書と新約聖書を学び続けたいと思います。もっと聖書の勉強をして、早く日本に戻り、皆と旅をしたり聖書研究をしたりしたいです。

終わりに


和恵さんが純福音福岡教会の礼拝で、なぜ、彼女がイスラエルに何度も行ったり、イスラエル人を日本に招待しているのか、メッセージをしているのを聞きました。

その時に取り上げた聖書箇所は、以前から知っていました。しかし日本でこれを聞いて、これはイスラエルの現代状況を的確に表していて、また今の私達に与えられるべきみ言葉だと気が付かされました。

それはこれです。

「慰めよ、慰めよ、わたしの民を。
──あなたがたの神は仰せられる──
エルサレムに優しく語りかけよ。
これに呼びかけよ。

その苦役は終わり、その咎は償われている、と。
そのすべての罪に代えて、
二倍のものを主の手から受けている、と。」

イザヤ書40:1

そして、新しく見つけた新約聖書箇所も加えたいと思います。


神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。それで私たちも、自分たちが神から受ける慰めによって、あらゆる苦しみの中にある人たちを慰めることができます。

第二コリント1:4

多くの人が戦場で命が奪われる今の戦争が辛いです。

日本のクリスチャンから、私とイスラエルの民がイザヤ40章のように、たくさん慰めていただきました。

今も、皆さんの祈りを感じています。

皆さんに、たくさんお世話になりました。皆さんを心から感謝を伝えたいです。

本 当 に あ り が と う ご ざ い ま し た。

以上が私の日本旅行の感想です。

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