18歳になった孫息子の「ランドセル」の中から~
母の刺繍作品の「保管場所」として借りていた「トランクリーム」に、「孫息子」の「ランドセル」が、ずーっとあった。
どのような流れで、ここに保管されているのか、忘れたけれど、ずっとあった。
トランクリームの「解約」に伴い、友人に手伝ってもらい、全部の「荷物」を自宅に運んだ。
その「ランドセル」は、今、私の自宅にある。
※サムネイルは、その写真です。
「ランドセル」を開けてみると、「学校便り」やら、何やら、いろいろ「紙」が入っている。
その中に、二つ折りになった「ピンクの色画用紙」があって、開いてみると、小学校卒業の時、孫息子に宛てられた「音楽の先生」から贈られた「メッセージカード」だった。
そのカードには、先生ご自身が、作詞・作曲した「ともだち」という題の曲の「歌詞」と、「手書きのメッセージ」が、紙面いっぱいに書かれていた。
先生の優しい字で、そう書かれている。
さらに続く、先生からの長い文章の最後の方に、こう書かれていた。
孫息子が「母子家庭」であることは、周りには、周知されていたけれど、学校で、「自分の家のこと」は、絶対に話さなかったと思う。
幼かった彼にとって、複雑な事情や、自分の「心情」を言葉にするのは、難しかったと思う。
あるいは、学校は、彼にとって唯一、「安心」が保証された「守られた場所」で、「家のこと」を切り「離せる場所」だったのかもしれない。
カードに書かれている
「大変な事もあるのだと思いますが、顔に出さずに明るく…」
という「先生からの言葉」から感じる、暖かい「まなざし」には、当時、何もしてあげれなかった「ばあばの私」は、胸がいっぱいになる。
大変な「家庭環境」にいた、当時の孫息子に対して、こんなに暖かい木漏れ日のような「まなざし」を、ちゃんと、向けて貰っていたんだ~
小学校を卒業した孫息子は、地元の「中学」に入学した。
中学での「学校生活」は、途中から、コロナ禍で、思うようにいかなかった。
でも今、これまでの孫息子の事を、思い返してみると、「周囲」に恵まれ、多くの「支え」の中で、過ごしてきた。
noteには、書けないような事も、今まで色々あった。
本人は、殆ど覚えていない。
とんでもない「場面」に、幼い頃から、孫息子は巻き込まれてきたけれど、彼の日常を、支えてくれた人達から、多くのものを受け取って、ここまで大きくなった。
今だって、そうだ。
彼の日常は、様々な人たちからの暖かい「まなざし」で支えられている。
5月が「お誕生月」の孫息子は、「18歳」になった。
「大人」というには、脆弱すぎるけれど、「子ども」扱いは、もう違う。
君は、沢山の「愛」を受け取ってきたんだよ!
だから、
今日まで生きてきたことに、
胸を張って、
「豊かな心のあたたかい大人」に成って行って欲しい!
ばあばの私は、心から願っています。