「豊富な活用方法!」クリップオンストロボを使っての撮影手法

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先日カメラでの露出設定に関して解説いたしました
今回はクリップオンストロボ「スピードライト」と呼ばれる機材に関して解説していきます


クリップオンストロボって何?

クリップオンストロボとは、カメラ上部に直接つけられる小型のライトのことです
「スピードライト」とも呼ばれます
暗所での撮影や、クリエイティブな撮影をする際に活用することができます
 
ただ名前のとおり「スピードライト」なので、動きのあるものを止めて撮影したり線のように被写体を流して撮影したりするための機材です
クリップオンストロボを使っての撮影のバリエーションはいろいろ見られます
それに合わせてクリップオンストロボ用のアイテムもたくさん販売しています

持ち運びに便利で、ポートレート撮影などでもよく使われます
自分はファッション撮影をメインに撮影しているので、今回はファッション・ポートレート撮影に特化した使い方で解説していきます


クリップオンストロボの設定
スタジオで使うストロボライトにも共通して言えるのですが、あらかじめF値(絞り)を決めておきます
光量の設定は、F値を決めた後に光量の設定をします
クリップオンストロボでの光量の設定はマニュアルにすると、下記のようになります
1/1 - 1/2 - 1/4 - 1/8 - 1/16 - 1/32 - 1/64 - 1/128
1/1はライトのフル発光
1/2はライトの半分のパワー
1/128は最小の値になります
クリップオンストロボによって、それぞれのパワーが異なります


TTL機能
スピードライトを使っての光量の設定は、「TTL機能」を使うと自動で適切な光量を調整してくれます
スナップ撮影においては、撮影のたびに設定を変える余裕もないような仕事現場が多くあります
このようなシチュエーションではTTL機能を使ってライトの光量の設定をオートにしておくとと良いでしょう
 
*創作写真に関してはTTL機能は使いません
ポートレート・ファッション撮影・物撮りなどの撮影に関しては、TTL機能を使いません
同じ場所で同じように撮影してもTTL機能は撮影のたびに光量が自動で変わってしまうことがあります
プロの方はスナップ撮影以外は大体マニュアルで設定しています


クリップオンストロボの使い方

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<「直当て」 名前のとおり直接光を当てます>

光を被写体に直接当てると、光の性質は硬くなります
固い光とは、コントラストの強い仕上がりになる写真
 
<壁や天井に光をバウンス(反射させる)やり方>

直当てに比べると、だいぶ光が柔らかくなります
 
注意しておきたい点
バウンスさせる壁や天井に色がついている場合は、被写体にも色味が反映します
白いレフ板などに反射させたりして、このような事態を回避できます


<トランスミッターにつけて、カメラから距離を離して撮影するやり方>

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カメラから離れた位置からでも、ライトの発光が可能なので多灯撮影ができるようになります
 
Canonの純正のクリップオンストロボも所持していますが、使い勝手の良い中華製のYongnuoのスピードライトを使用しています
こちらのリンクにあるクリップオンストロボはTTL機能はついていないので、TTL機能を求める方は純正のクリップオンストロボを購入することをオススメします
こちらの中華製ストロボは純正の半額以下なので、試しに使ってみたい方には大変お得です
 
3台買っても純正より安いので、自分がこの機材を買った時は2台買って多灯撮影で色々実験していました

 
 
多灯撮影撮影をする際にはトランスミッターの購入も忘れないようにしましょう

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上記3パターンがクリップオンストロボを用いて使われる主要な使い方です


クリップオンストロボを好むプロフォトグラファー

光を被写体に直接当てると、光の性質は硬くなる事は上記で解説しました
固い光を使った作品が多く、その中でも有名なフォトグラファーを紹介します
 
まず直当ての作品で最も有名なのは
「Terry Richardson」
アメリカ出身のフォトグラファーで彼が愛用していたフィルムカメラのYashica T-3は非常に有名です
Supremeの撮影をしていたことでも有名です

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「Xiangyu Liu」
フランスで活躍する中国人フォトグラファー

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「Juergen Teller」
ドイツ出身のフォトグラファー

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「Xiangyu Liu」と「Juergen Teller」の両者ともにフィルムカメラのContax G2にクリップオンストロボをつけて直当ての作品が多いです

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まとめ
スピードライトを生かしての撮影手法は沢山あります
しかし、自分は結果的にスピードライトを仕事で使う機会はだいぶ減りました
理由としては、
屋外では自然光のみ
室内ではLEDやモノブロックストロボがメインになったからです
経験年数に比例して撮影にあまり機材を使わなくなりました
 
しかし結果として、スピードライトを使っての撮影はお金がないときに繰り返し使って撮影していたので知識として今でも非常に役立っています
ストロボを使ったことのない人は、スピードライトから取り組むのも良いと思います
 
後日別記事にてスタジオで使うストロボライトについて解説していきます
 
ご覧いただきありがとうございました m(_ _)m

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