自分史②

松ヶ崎での思い出で忘れられないのが、父のお弟子さんに身体にもんもん(刺青)が入った片方の手の小指がないシンちゃんと言う人がいたこと。
後に父から聞いた話では、シンちゃんが前職から足を洗って弟子にしてほしいと頼みに来た時、父は「指を詰めなくていいから」と言ったけれど、シンちゃんはケジメをつけるために指を詰めたそう。
と、そんな生々しい話がまさかうちであったとは・・・。
幼かったワタシはもちろんそんな事情など知らず、よく遊んでもらっていた記憶がある。
そんなある日、シンちゃんがワタシを膝の上に乗せて食い入るように観ていたテレビが、当時世間を震撼させた浅間山荘事件の生中継だったこともうっすら記憶に残っている。
その後、シンちゃんは独り立ちして結婚して離婚したところまでは聞いていたけど、年月も経ちワタシもすっかりシンちゃんのことは忘れていた。
けれど、どうやら父とは年賀状でのやり取りがあったらしく、父の葬儀の時に参列されていたと母から知らされた。
父とシンちゃんとの師弟関係は何十年経っても変わらず、ずっと続いていたんだなとちょっぴり胸が熱くなりました。

そして、もう一つ忘れられないこと・・・ずっとワタシの胸の奥にしまい込んだ出来事がある。
それは、近所に兄と同い年のK君という男の子がいて、ある日K君がワタシを呼び出し、近くにある畑だったか田んぼだったか定かではないけど、そこにある小さな掘立て小屋に連れていかれ、突然押し倒されたこと。
おそらくキスをしようとしたんだろうけど、ワタシは幼いながらも怖かったのか顔を背け拒んでいたのを覚えている。
そう言うことが何度かあったけれど(断れよ、当時のワタシ(-_-))いつもK君から誰にも言うなと口止めされていたので、ワタシも幼かったので胸の中の奥深くに閉じ込めて誰にも言わず今に至っている。
なのに、ここで話してしまったではないか(笑)
今思うと、当時K君もまだ6歳か7歳だったはずなので、もしかしたらご両親のそういう場面を見てしまって、自分も真似をしたのではないかと思ったり。
そんな過去があったので、ワタシ自身年齢の割にませた子だったのかもしれません。
幼少期にしてはなかなかパンチの効いたワタシの思い出は、この先もふと思い出すことがあるのかな?WW




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