昔の庶民のきるもの
ネタ不足・・・というか勉強不足ですいません。
トップの画像は 今朝の横浜の自宅付近からの富士山です。
右上に飛んでるのはカラスです。
今日の内容とは関係ありません。
昔の、江戸時代の普通の人々の着ていたものについて。
木綿が庶民に普及し始めたのは
江戸中期以降と言われていて
それまでの 何千年もの間 庶民の暮らしで使われたのは
身近な草木から作る自然の布でした。
自然の中でも 多く使われたのは麻です。
麻には 麻科の大麻、イラクサ科の苧麻など多くあり
手に入りやすく 成長も早く
木の皮などより質の良い繊維が採れるので
古代から栽培もされてきました。
普段着や野良着など 庶民が日常で身に付ける麻布は
染も織も素朴な粗布でしたが
冬場は雪に閉ざされる北国では
どこの家でも機があって
冬場は家族のための布を織るのが女性の仕事でした。
その一方で 細く光沢もある著麻を使った上質な麻布の中には
「上布」と呼ばれて 献上品や武家の礼装に使われるものは
出てきます。
こうして麻布は 庶民のものと上流階級のものと
2つの流れが出来てくるのです。
上布、は上流階級のものですので
その需要があれば 高値で取引されて
技術も向上して色柄にも工夫が施され
繊細で上質なものとして後世に残りました。
しかし 江戸中期以降に 木綿が庶民の暮らしの中で普及すると
暖かく着心地の良い木綿が麻布に取って変り
さらに近代化の中での洋服の普及が着物離れを進めて
工業化に伴って 麻布だけではなく
昔からの手仕事は廃れていきました。
今 細々と手仕事を続けて
シナ布を地機で織ったり
刺し子を刺したり 山葡萄の蔓で籠を編んだりするのは
平均年齢が70を越える高齢者の方々です。
後継者となる若者は町へ出て 手仕事をすることはありません。
最後の世代の作品となるかもしれない
手仕事をぜひ その目で確かめてください
後継者不足とか 技術の断絶、とか素知らぬ顔の我が家の猫たち。
知ったこっちゃないよねーそりゃ・・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?