刺し子と刺繍の違い(日本三大刺し子)
あー・・・・
12時過ぎちゃったので 連投記録途切れちゃいました。しくしく。
ところで、刺繍と刺子、どう違うのでしょう??
刺子とは 布を重ね合わせて
一面に細かく刺し縫いする技法で
それを施された衣服自体のことも指します。
刺繍とは 一針一針で絵模様を描きあげていきます。
「繍」は、糸を用いて自由に形象を表す、という意味の漢字です。
幡や繍仏などのように
美しく飾るために始まりました。
それに対して刺子は
衣服を長持ちさせるための、補強の役割から始まり
次第に様々な文様を表現するようになったものです。
刺子は針と糸さえあれば
誰にでも何処に居てもできる繕いであったので
ほぼ全国的に分布していますが
今に残るのは
津軽こぎん刺し や 南部菱刺しです。
北国の刺子は 細かく刺せば刺すほどに
保温や補強の効果が高まるのです。
刺子は刺繍と異なり
刺し糸が布の端から端まで渡ることが多いので
布を型崩れなく補強することが出来るのです。
文様は技法上の制約からも
決まったパターンが多く見られますが
豊穣、長寿、魔除けなどの意味を持ち
一針一針に込められた祈りのような
思いを感じ取ることができます。
戦争中の千人針などは まさに祈りのための刺子です。
いつの時代も 母親が子を、夫を思い
着物を繕い補強して受け継がれてきたものは
慈愛に満ちて暖かです。
日本三大刺し子、とは津軽こぎん刺し、南部菱刺し、庄内刺し子の3つ。
津軽こぎん刺は 青森県津軽地方に伝わる 刺し子技法の1つで
この地方での 野良着の呼び方が
こぎん(小布、小巾)と呼ばれていたことに由来するとされます。
津軽は寒くて木綿も栽培が出来なかったので
藍染の麻が着られていましたが
麻は目が粗く通気性と放熱性に優れていて寒いため
木綿糸を使って刺繍を施すことで 保温性と強度を高め
さらには装飾性につながり 様々な文様が刺されるようになりました
文様は 身近な生活の中から生まれ
花や蝶、牛や馬、豆などの名前が付けられています。