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【薬剤抵抗性がん細胞が、抗がん剤により増殖する??】

2021.3に、京都大学が

【薬剤抵抗性のがん細胞が、抗がん剤治療を行うことによって、がん細胞が増殖するメカニズムを解明した】

と発表されています。

以下、内容をものすごく簡単にまとめました。


細かい説明はリンクを貼り付けておくので、詳しく知りたい方はそちらを確認してみて下さいね(^^)

https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2021-03/210324_higuchi-e6daa4294f6649d09a7c790c37488754.pdf


・今回研究をされたグループは、がん細胞の増殖を促すと考えられている 『c-Src 』と呼ばれるチロシンキナーゼに注目されています。
(チロシンキナーゼとは…たんぱく質を構成するアミノ酸の一つであるチロシンにリン酸を付加する機能を持つ酵素のこと。)

・今回の研究では、本来がん細胞の増殖を抑える目的で使用されるキナーゼ阻害薬(分子標的薬)が、治療抵抗性変異をもつc-Src に対して効果を失うだけでなく、かえって治療抵抗性変異をもつc-Srcを活性化させてしまい、がん細胞の増殖を促してしまう事が明らかになったそうです。

・今後の課題として
①キナーゼ阻害薬を長期に用いた場合などにおいて、一部のがん細胞に治療薬が増殖を促す変異が生じる可能性を注意深く調査すること。

② 阻害薬による、一部のがん細胞の細胞増殖シグナルの活性化は、他のキナーゼの変異を介する可能性も考慮すること。
(キナーゼとは…細胞が増殖する際のシグナル伝達に必要な酵素。)

今後、キナーゼ阻害薬が及ぼす標的分子へのアロステリック作用をより深く理解することで、より効果的な抗がん剤開発への波及が期待されます。
(アロステリック作用とは…酵素の構造が他の物質の結合によって変化すること。)

とのこと。

薬の研究が進んで健康になられる方が増えると凄くいいと思いますが…まだまだ時間が掛かりそうですね。

それにしても…読み返してみると全然簡単にまとまってないなぁ(汗)

参考になる方がおられたら有難いです(^^)


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