どこに、コミットするか
遡ること3.11が起こった日、関東でも余震が何度もあった。一晩中、停電が続いて、時々携帯のサイレンが鳴り響く以外は、本当に静かで暗く長い夜だった。
あの日、地面の呻き声を聞いた。
正確に言うと、聞いた気がしただ。隣りで寝ていた母に、「地球が怒っている」と真剣に訴えた事を、今でも鮮明に覚えている。
地球が怒っていると感じてしまった以上、地球のために、せめて自分に出来ることはやろうと思った。
地球環境保護とか、口に出来るような大それたことじゃない。ほんの些細な事だ。
生活排水が、水を汚す原因の7割を占めていると知って、洗濯、掃除、食器洗いなどに使う合成洗剤を止めた。それでも全てではない。時々は、合成洗剤の力を借りる事もある。
私は、その時から、一瞬で汚れが落ちるという素敵なCM文句に流されず、出来る範囲で環境に配慮するという選択を始めた。
時は流れて昨今の情勢。
私を含め多くの場合、人間は人間の立場でしか物を言わないし、声無き声に耳を傾けることが出来ない。悲しいかなそれが性なのだ。それでも人間は馬鹿じゃない。一人一人、自分には何が出来るかを考えて、成長している。(少なくとも私の周りは)
で、ここまでは長い前置きです🙄
私も考えたよ。考えた結果、"誰かのために"って事が、やっぱり1ミリも私の原動力にはならなかった。それは前から分かっていたけど、こんな状況下にも関わらずだ。
そりゃちょっとは凹むよね、こんな時なのに"誰かのために"何も出来ない自分NGって。(完全に私の思考の癖です)
でもこれは、対ヒトってだけの話しであって、それは私の役割ではないだけだ。ちょっと視点を変えてみよう。
これを対自然環境、地球って置き換えたら話は別だ。
未来に向けて考える事、私に出来る事が沢山ある。そもそも何故このウイルスが、人間を宿主にしなければならなかったのか?
人間が利便性を追求し、破壊してしまったものから、目を背けてはいけない。
"地球のため"に出来る事。地面の呻き声を聞いたあの日から、私は、少しだけそこに焦点を合わせて、生きてきた。資源は無限じゃない。このままでいけば原油はあと30年で枯渇すると言われている。もう近い将来だ。
サスティナブルな生き方は、これからどんどん広がってくると思う。
せめて自分が使ってる物の原材料くらい知っとけよっていう事だ。
石けんは水に流れた後24時間で、微生物によって分解される。私が作りたい物、これから作っていく物はこういう物なんだ。地球に還り、また巡り巡って人に返ってくる。だからどこまでも優しくありたい。
どんな状況であっても、自分がどこにコミットするかなんて、みんなと同じである必要は無い。
自分の中の不自然さを捨てて、見えてきたもの。それは本来の私の役割なのかもしれない。
余談!流行りの宝石石けんには、微塵も心が動かなかったはずだよ、キレート剤が入っているもの。私は、やっぱり起源の石けんが好きだ。
自分で作った石けんを使い始めて、早1か月半。肌の調子がすこぶる良い!!!