あまい てるてる坊主〜くちなしのおひさま染め〜
あめあがり。
しろい空に みどりの星が かがやきます。
星々の向こう
ながれてくるのは
夏をはらんだ あまい香り
ことしもまた
だいすきな くちなしのお花が 咲いていました。
あまい てるてる坊主😁♡
このしっとりした 白のなか
黄金色が そだっています。
やさしい あまい香りのなかに
黄金色が やどっています。
ふゆ 寒さ ふかまるころ
くちなしは
くちばしのような 深紅の種を
たっぷりと むすびます。
くちなしの実は、生薬としても つかわれています。不安なきもちを和らげ、不眠症にも効果があるそうです。血の巡りを整えてくれる、くちなしの実。血圧を下げたり、抗炎症・抗酸化作用、鎮痛などの効果も。ただし、とりすぎは体を冷やしてしまうこともあるようなので、注意が必要です。あかぎれ や しもやけには、そのまま実を患部にすりこむとよいようです(黄色くなりますが😁)。
たくあんやラーメン、栗きんとんなど、天然の色付け色素としても、くちなしの実は使われています。地域によっては、ご飯と一緒に炊いて色付けしているところもあるようです。ターメリック(うこん)ライスと同じように、あざやかな黄色に染まります。そして、食べ物だけでなく、くちなしの実は衣類の染料としても使うことができます。
せっかく くちなしの実をたくさん手に入れたので、わたしも くちなし染めをたのしみました。
通常は火を入れて 色素を煮出しますが、今回は「おひさま」のひかりだけで染めてみました。ガラスの瓶にくちなしの実と水を入れ、とてもあたたかい日に6時間ほど、おひさまのひかりに当てました。
ほんとうに うつくしい 黄金色🥺♡
そのあと、実を手で もみほぐして、さらに色素を出します。火を入れなくても、色はしっかり出てきました。その液体をこして、そこに ずいぶん色あせてしまった白いシャツ(綿)を入れました。
美味しそうなオレンジジュース色になります😁🍊
しばらく浸したあと、色止めとして草木灰の上澄み液に浸します。色止めは別にしなくてもいいですが、した方が色が固定されます(洗濯のときに色があまり流れない)。
今回は、くちなし液と草木灰の上澄み液に交互に浸すのを3回、繰り返しました。本当は、ひと晩くらい、くちなし液につけておくと色がもっと染み込むのかなとおもいますが、その日中に仕上げたかったので、それぞれ5〜20分ほどです。
最後に、軽く水で洗って、影干しすればできあがり✨
色あせたシャツが復活😁🌈✨
種を結ぶのは ひと重のお花らしく、くちなしの八重は実がならない場合が多いようです。しかし八重もとても可愛いので、、、いつか ひと重も八重も自分のお庭に迎えたい、、、🙏
【おまけ】
黄金色に染まる チガヤさん
ふわふわの白に 朝日と夕日を 織り込んでいきます。
くちなしのお花も 同じなのでしょうか?
その白に あますところなく
はじまりのきらめきと
たそがれの うららかな あたたかい光を
染め抜いて
やがて みずからも
ひかりとなって。