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【バスコレ】HAMABLUE号製品レビュー
横浜ダービーに勝った!しかも4-1の圧勝!
HAMABLUEの戦士たちがやってくれた!スタジアムの雰囲気も素晴らしかった!
あの夜、まさに俺たちが三ツ沢を青にそめあげた!
そして時を同じくして、バスコレ「HAMABLUE号」も予定通り発売されていた。TOMYTECがこの日を狙ってたのか、偶然なのかは知らないけれど。
まぁ、サイコーな気分のうちに、ワタシが作った作例と見比べながらの製品レビュー、やっちまいます!
「HAMABLUE号」について
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「HAMABLUE号」は丸大観光が運行する、Jリーグ・横浜FCの選手移動に用いられるラッピングバス。クラブ創立20周年にあたる2018年に登場した。
ベース車は日野セレガ・ハイデッカ(HD)車で、クラブカラーと同じ鮮やかなスカイブルーをベースとしたデザイン。スタジアムへの結集を訴えるハッシュタグ「#三ツ沢を青にそめよう」とエンブレムが大きなアクセントだ。
詳細は以前の記事にも記したので、参考にしていただければありがたい。
製品版をみてみよう
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塗装はスカイブルーの彩度が抑えめの落ち着いた印象。横浜FCサポの方には、2021年ユニの色に近いといえば伝わるだろうか。
実車発表時にリリースされたデザイン画は、もう少し濃いめの色だった。むしろ鮮やかすぎると、Nゲージのジオラマでは浮いた印象になるので、「ジオコレ」製品としては大正解だと思う。
ラッピング印刷も好印象。バスコレは印刷技術上、地色以外のラッピング表面がザラついた仕上がりとなりがち。それが「HAMABLUE号」では最小限で済んでいる。これは単色ベースのデザインがプラスに働いた、とも言える。
「HAMABLUE」など、大事な白色ロゴ類は印刷の透けがなくシャープな仕上がり。20周年ロゴの細いラインがキチンと抜けてるのはスゴイの一言。
窓ガラスはスモーク処理の色がとても濃い。ひょっとしたら、実車でも選手のプライバシー保護ということで一般車より透明度を下げてるのかもしれない。ここはいちモデラーの立場からは推測しくいので、メーカー製品としての面目躍如といったところか。
それと、比較してワタシの作品にエラーがわかってしまった。最前部の窓は開閉式で、製品の形態のほうが正しい。これは複数買いしている製品と撮影後に取り換えることにしよう。
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以上、今回発売された「HAMABLUE号」の出来は合格点。先走って自作したワタシから見ても満足できるモデルである。
なぜか横浜FCが「史上初」
実はJクラブの選手輸送用バスの製品化は、コレがバスコレ史上初(※)。いくらJ1だからといって…いや、J2・J3含めても横浜FCはお世辞にも人気チームとまでは言えない。
TOMYTECは何故にそんなチームを、新しい試みのモチーフとして選んだのだろう?
身内びいきはあるかもしれないが、確かにカッコいい。先述したように、バスコレ・ラッピング車の弱点が出にくいデザインであることも、選ばれるのに有利だったかもしれない。
いや、人気があり過ぎないのが良かったのではないか。
バスコレでチームバスをシリーズ展開するのに、例えば浦和レッズなどの大人気チームを一発目に持ってきて大ヒットしたとしても、それが企画の良さによるものか、クラブ人気に後押しされたものか、見極めにくい。
その点、一応J1だから全国的な知名度はあるけど、人気チームとして名前が上がるほどじゃない。そんな立ち位置にある横浜FCは、企画の良否を見定めるリトマス試験紙として最適だったから選ばれた、という説はどうだろう?
ならばッ!横浜FC以外のサポにこそ買ってほしい!
アナタの推しクラブのチームバスが第2弾、第3弾としてバスコレで登場するには「HAMABLUE号」が売れてこそ、かもしれないのだ!
脚注
※Jリーグラッピングのバスコレ自体は川崎F・広島・長崎が製品化済みであるが、いずれも路線バス(東急バス・広電バス・長崎バス)の広告ラッピング車。選手移動車は他競技(プロレス・野球など)の実績はあるが、Jリーグではこの「HAMABLUE号」が初めてとなる。